料理
俺は特異点を修復し終わり、マイルームに帰って来た。
「やっぱり貯金残高が減ってるなぁ。あいつどんだけ食ったんだよマジで…」
俺は自分の通帳を見て絶望していた。そこそこ貯めていたはずなのに残り残高が恐ろしい事になっていた。真面目にお菓子禁止法を出さないといけないな…じゃないと破産してしまう。
「お徳用の飴玉を購買で大量購入しとこ…」
和菓子って異様に高いよな…まぁその分美味いんだけどね。ていうか腹減ったな…。この時間、食堂も空いてないだろうし、冷蔵庫にも何も入ってない。
「はぁ腹減った」
「マスターさん、お腹が空いたんですか?」
「…えっちゃん居たんだ?」
「ええ居ましたよ。私はお徳用の飴なんかで騙されませんからね」
「じゃあ、次の特異点までお菓子なし」
「お徳用の飴って最高ですよね!」
「…お前それでいいのか」
手のひら返しが凄すぎる。それはそうとして本当にお腹空いたな…食堂に行ったら米ぐらいはあるかな。お茶漬けでも作って食うか。
「えっちゃん、俺食堂行くけど一緒に来る?」
「いえ、私はコタツでヌクヌクしてますのでお気になさらず」
「そうか分かった」
じゃあさっさと何か作って食って寝るかね。俺はそう思いながら食堂に向かう。
食材がちゃんとありますようにっと。
そう思いながらドアを開ける。するとそこには立香がいた。
「あ、立香どうしたんだ?」
「鬼灯君!実はちょっとお腹が空いて…何か無いかなぁって食堂に来たんだー」
「おいおい大丈夫か?太るぞ〜」
「大丈夫ですよーだ。特異点でいっぱい歩いたからカロリーを消費してますよーだ」
「そんな怒るなって。まぁ俺も腹減ったから食堂来たんだけどな。で、何か食べ物ある?」
「うんあるけど、調理しないと食べられない物しか無いよ。…あ!そうだ私が作ってあげようか?」
「え、いいの?じゃあよろしく」
Side藤丸立香
ど、どうしよー!鬼灯君に料理作ることになっちゃったー!私何言っちゃってるの!な、何作ろう!お母さん、私に力をください!
「ご飯も卵もあるし、雑炊が出来るかな」
白菜とシメジ、鶏肉を一口サイズに切って。そして鍋に出汁と白だしを入れて沸騰させる。そして切った野菜達を鍋に入れてと、白菜がしんなりするまで煮た後にご飯を加えて少し煮詰める。で、溶いた卵をまわし入れて。1分ほど置いてかき混ぜる。最後にお茶碗によそって刻み海苔とゴマをまぶしたら完成!
「出来たよ!鬼灯君、はい雑炊!」
「お〜美味しそうだな」
「うん食べて食べて!」
「ああ、いただきます」
鬼灯君、美味しそうにかき込んでる!良かった!
「めっちゃ美味いな立香。本当に良いお嫁さんになると思うぞ」
「そ、それって!」
ああお母さん料理教えてくれてありがとうございます!私、料理習ってて良かった!
鬼灯君は残っていた雑炊を一気にかき込んだ。
「立香、本当に美味しかったよ。良かったらまた今度作ってくれよ」
「え!う、うん!分かった。じゃあ後で好きな食べ物教えて」
「分かったよ。じゃあご馳走様」
「うん、喜んでくれてありがと!」
「なんでお前がお礼言うんだよ」
と笑いながら鬼灯君は食堂を出て行った。
あー良かった!…あ、私の分も作らなちゃ。
骸骨兵A「で、また捕まってしまいました」
骸骨兵B「まぁそりゃそうだよな」
骸骨兵C「あの職員がまたお前らか!って言ってたよな」
カルデア職員E「お前ら全く懲りてないな」
骸骨兵A「へへへサーセン」
カルデア職員E「はぁ、ほら差し入れの牛乳だ。仲良く分けろよ」
骸骨兵D「ありがとうございます」
骸骨兵ABC「「「カルシウム祭りじゃぁぁ!」」」