この調子だとオルレアンは後3話ぐらいで終わると思います。
「貴方とはここでお別れよ」
「そうだなジャンヌ・オルタ。もう終わりだ」
「楽しかったわよ」
「そうかそれは良かった」
俺に与えられた部屋で俺はジャンヌ・オルタと2人っきりで会話をしてた。
この館に残ってるサーヴァントはジャンヌ・オルタ、青髭、清姫だけになっていた。
俺に喧嘩技術を教えてくれたマルタ師匠、オペラを教わったファントム先輩も消え去った。立香達はもう直ぐそばまで来てくれてるようだ。悲しくない訳じゃない。少しの間でも一緒に過ごした相手だ情が移ってない訳がない。
出来るなら倒したくない。だがこいつらは悪だ、人間の世を存続するために不必要な存在だ。なら倒すしかない。
「おい、オルタ…」
「何よ」
「お前は俺が殺す」
「はっ!あんたみたいな雑魚に私が倒せる訳ないじゃない。だから私があんたを殺す。万全なあんたを私が殺すわ」
「トランプに負けていつも涙目のお前が良く言えるもんだな」
「ええ、確かにトランプでは負けたわ。でも次は本当の戦争…貴方には勝ち目などないわ」
「オルタお前、俺のサーヴァント舐めるんじゃねぇよ?」
「そう、なら行きなさい。そして今度会うときは殺してあげる」
俺は椅子から立ち上がってドアへと向かう。その時
「ちょっと待ちなさい」
ジャンヌ・オルタに止められた。…ここは素直に行かせてくれよ。
「清姫を連れて行きなさい」
「…お前、自分が何言ってんのか分かってんのか?戦力を自分から減らしてんだぞ」
「あんたが敵に回ったっていったら絶対に使い物にならなくなるじゃない。そう言うのは邪魔なのよ。だから連れてって!」
「だけど…」
「いいから!」
ジャンヌ・オルタは今までに聞いた事ない大きな声で叫んだ。…分かったよもらってこう。
「じゃあ有り難く貰うわ。後から返しって言っても遅ぇからな?」
「言わないわよ。ほらさっさと行きなさい」、
「じゃあ今度こそさよならだ。今度は戦場で」
「ええ戦場で」
そして俺は部屋を後にした。少し歩くと遊戯室に着いた。出て行く前にトランプを回収しないとは…と思い遊戯室に入ると青髭がいた。
「よぉ青髭の旦那、何してるんだ」
「ホオズキですか少し後片付けを。それはそうと貴方は私たちの敵になるそうですね」
「ああそうだ。敵の俺をここで殺すか?」
「辞めておきましょう。私はこれでもジャンヌの軍師、部下です。ジャンヌの指示に逆らう真似はしません」
「そうかそれはありがたいよ。青髭の旦那…この海魔外してくれないか?」
俺はそう言って令呪がある手に付いてる海魔を指差した。
「次はオルタと全力で殺しあうって約束したんだ。これがあったら全力が出せねぇんだよ」
「そうですか…分かりました」
俺の腕から海魔が外れていく。やっとこのヌルヌルしたやつとおさらば出来るよ。本当にこれは鬱陶しかったよ。
「ありがとな。俺はこのトランプを回収しに来たんだ。じゃあ青髭の旦那、今までありがとう。次会うときは殺すよ」
「ええ私も殺します」
「じゃあな」
「はい、さよなら」
そう言って俺は出口を目指した。出口に着くとそこには清姫がいた。
「お、清姫ちょうどよかった」
「鬼灯様!」
彼女は俺に抱きついて来た。歳不相応に育っている胸を押し当ててる。うん、これは良いな。
「私は離れたくありません!どうか、どうか残って下さい!」
「知ってたのか」
「ええ、知ってましたとも」
「…じゃあ行くか!」
そして俺は清姫の手を取り、その手を繋いだ。
「え?」
「ん?知ってるんだろう。なら行くぞ」
「ちょ、ちょっとお待ちになって下さい!」
「もしかしてお前、俺が出て行くって事しか知らないの?」
「はい」
「そうか、ならお前は俺と一緒に行くことになったとだけ言おう。オルタが許可したから」
「へ?本当ですか?」
「ああ本当だ。だから行くぞ」
「…はいっ!」
…バーサーカーを連れてくのは個人的には御免被りたいとこだがな。道中の敵が来たら俺確実に死ぬからな。
「さて、清姫覚悟は出来てるか?お前はオルタ達と敵同士になるその覚悟は出来てるか?」
「鬼灯様とならどこまででも」
「そうか」
迷いのない返答に俺は少し照れてしまった。顔赤くなってねぇかな。
「では行きましょうか鬼灯様」
「ああ」
とりあえず立香との合流だな。
骸骨兵C「はぁ骨噛み砕かれなくて良かったぁ」
骸骨兵A「お前は慌てすぎなんだよ」
骸骨兵B「マジで」
うぇあうるふ「まじでー」
骸骨兵C「お前らの肋骨ゾンビに捧げてやる」
ゾンビ「ヨンダ?」
骸骨兵C「呼んでねぇよ!」
骸骨兵D「ああ、ぐだぐだすぎる…」