マシュちゃんがデミサーヴァント⁉︎、それって絶対魔力消費量少ないでしょ!
俺の魔力量でも安心して使えるでしょ絶対に!
「鬼灯君のサーヴァントすごかったねー!クラスは何なのー?」
そして、俺の同僚はこっちの状況も知らずに俺のサーヴァントを褒めている。確かに性能だけ見たら素晴らしいものだよ!でもね、圧倒的に俺の魔力が足りないんだ。
『良かった、2人とも無事に合流する事が出来たんだね。ってマシュ何だその格好!僕はそんな子に育てた覚えはないよ!』
「Dr.、もうそのリアクションは3回目です」
マシュちゃんはため息をつきながらDr.に説明をしていた。
『デ、デミサーヴァントだって!今まで成功しなかったのに』
「はい、私もびっくりしてます』
Dr.とマシュちゃんが会話をしてると、立香が俺の近くに寄って来て話しかけた。
「ねぇねぇ鬼灯君、そんなにデミサーヴァントって凄いの?」
「うん、まぁ凄いよ」
「どんぐらい凄いか何かに例えてよ」
「無茶振りかよ!まぁいいや。えーとなー、そうだ!犬と猫のハーフが生まれるくらい凄いぞ?」
「ははは分かりにくい説明どうも」
これでも考えた方なんだけどなぁ。談笑をしてると何処からか、
「キャアァァァ」
と言う悲鳴が聞こえた。
「この声は所長!」
マシュはそう言って駆け出した。俺たちも慌ててその後を追いかける。
「誰かー、レフ!助けてー」
所長は骸骨兵に囲まれていた。ていうかみんなよく骸骨に絡まれるね!俺は一回も絡まれてないぞ。男だからか…いやいや羨ましくないし!むしろ男でラッキーだったよ。それとも美人は囲まれやすいのかなぁ」
「えっと鬼灯君、なんか心の声っぽいのが漏れてるよ?ていうか美人って…」
「あ、ごめん。今はそれよりも所長だ!」
「そうだった!マシュお願い」
「はい、マスター!」
マシュちゃんはそう言って骸骨兵の中へ突っ込んでいった。
にしても流石サーヴァント、あんな大きな盾を自由自在に扱えるなんて。元々マシュちゃんの運動能力を知ってる身からしたら本当に驚きだよ!
「ま、マシュ!貴方どうして!」
「所長とりあえず、鬼灯さんと先輩の所に!」
「え、ええ」
所長がこっちに走り出してきた。
「あ、転んだ」
所長は足元にあった小石に躓いて顔から地面にダイブした。うわーめっちゃ痛そー。
その転んだ所長を目掛けて骸骨兵が飛びかかった。
「やばっ、バーサーカー!」
慌ててバーサーカーに声をかける。霊体化してたバーサーカーはすぐに実体化して所長を襲いかかろうとしてる骸骨兵を一瞬でバラバラにした。
「まださっきの魔力が…回復してな…い」
何とか意識を保つ。流石に可愛い女の子の前で何度も気絶したくない!切実に!
骸骨兵を倒し終えたが所長はまだ倒れたままだった。え?死んでないよね?
「所長ー、生きてますかー」
俺は所長を指でツンツンしながら言った。
「ぐすっ何で私がこんな目にぐすっ。レフ助けてよー」
あ、泣いてる。うん少し放置しとこ。
実は所長好きなんです。