Side藤丸立香
「それでは説明しましょう」
ジャンヌさんはその口を開いた。
「この特異点には私の他にもう1人ジャンヌ・ダルクがいます」
「そうなんだ!」
私は言い返した。
「え?私、結構重要な事を言ったと思いますが?」
「だって、私たちを助けてくれる人がそんな悪い事する訳ないじゃない」
魔女とか言われた人なら私たちを本当に助けたりしないだろう。そしてなんだか良く言えないけど
「私は
へー
「そうなのか、なぁジャンヌ。この特異点が終わったら俺の所に召喚されないか?」
「「なっ!」」
まさか鬼灯君、本当に召喚する気満々なんて!確かに戦力的には嬉しいけどぉ!複雑ぅ!
「おっ、坊主手が早いなぁ」
「あ、アニキそんなんじゃねぇよ!」
おい、クー・フーリン久しぶりにキレちまったよ。何言ってんだテメェ…はっ!いけないいけない!ジャンヌさんはいい子だと思うし…
「ね、ねぇマシュどうしよう」
「先輩非常事態ですよ!鬼灯さんを取られちゃいますよ!先輩も、鬼灯さんに突撃しないと!」
「いやいやいや!無理だよ!恥ずかしいよー!」
「ん?どうしたんだ2人ともコソコソ話して」
「いえ、何でもありません。鬼灯さんは地面にでも埋まっててください」
「ガハッ」
「だ、大丈夫ですか鬼灯さん!起きてください!」
マシュに辛辣な事を言われ鬼灯君は倒れた…私もマシュにそんな事言われたら立ち直れないよ。
はっ!出遅れた。もう鬼灯君を介抱してるさすが聖女!って感心してる場合じゃないでしょ私〜。
「それは私のマスターさんです。ノラサーヴァントはさっさと他のマスターを探してください!」
えっちゃんナイス〜。でも少し言い過ぎじゃないかな?聖女ちゃん涙目だよ?
「の、ノラですけど!さっき鬼灯さん!私をスカウトしました。ではもう私のマスターも同然では?」
「いやそれは無理が…」
マシュがツッコムがスルーされる。
「でも!ノラはノラです。というより貴女の顔が何だかアレなんです!」
「そこまで言わなくても…」
「ねぇジャンヌさん。私と契約結びませんか?」
我慢できずそう言ってしまった。恋敵だけど〜、可哀想じゃん…。だからほっとけないし…。
「い、いいんですか!結びます!結びます!あっ、私の所有物渡しときますね。これを触媒にして呼んでください!」
そして私は指輪を貰った。……初めて指輪を貰う相手が女の子って。これ礼装になるんじゃ…っはダメダメ、しっかりとジャンヌを召喚しよう!
「あ、ありがとうございます。じゃあこれからもよろしくね」
「はいっ!マイマスター!」
そしてこの日私のサーヴァント枠に予約が入った。
骸骨兵C「やめてくれ!俺は美味くないぞ!カルシウム豊富だけど美味しくないよ!」
ゾンビ「カルシウム、ホシイ、カルシウム、バンザイ」
骸骨兵C「なんで!」
ゾンビ「オレ、カルシウム、トル、ソシテ、ゾンビ王、ナル」
骸骨兵C「意味わかりません!」
ゾンビ「ヒョウカ、カンソウ、ヨロシク」