作者はノンケです。
Sideマシュ・キリエライト
「グスッ、初めてだったのに。うっうっうもっとロマンチックなホテルの一室でが良かったのに〜グスッ。もうこうなったら責任を取って貰わないと!」
先輩が少し壊れ始めました。まぁそれは無理もない事だと思います。
まさかいきなりあんな濃厚なキスをするとは…。書物や映像では見たことがありますがリアルで見ると何かこうとてもエロチックでした!
「鬼灯さん起きませんね」
「ええこんな変態起きて来なくていいわよ。一生寝てて欲しいわ」
所長も辛辣です。
「ああん、何だこの状況は」
クー・フーリンさんが帰って来ました!これで混乱は収まるはず!
「えっとかくかくしかじかで」
「あー、そうか騎士王は倒したか。その過程で嬢ちゃんがああなり、坊主は魔力切れと肉体的ダメージでああなったと」
「はいそうです」
「おい起きろ坊主」
クー・フーリンさんはそう言って水を鬼灯さんの頭の上からバシャッとかけました。
「うーん。はっここは!」
「お、起きたか」
「じいちゃんがまた川の向こうで手を振ってた…。今度は、ひいじいちゃんも一緒になって手を振ってた…」
鬼灯さんは大分ヤバイ状況にいたらしいです。本当に三途の川ってあるんですね…。
「鬼灯君?」
気がつくと私の隣には先輩が立っていました。
「すみませんでしたー!あの時はああするしかありませんでした!」
「おおー」
DO☆GE☆ZAです!初めて見ました!日本固有の伝統的謝罪の格好です!若干興奮してます!
「ちょ、ちょっと鬼灯君!辞めてよ!もういいって本当に」
「いやでもいきなり女の子にキスするなんてどうかしてました。どうぞ断罪なり死刑なりお好きなような調理して下さい!」
「あ、あのいきなりで驚いたんだけど…。でもあの時はそうするしか無いって分かったから。で、でも!今度からいきなりしちゃ駄目だよ!私にもじゅ、準備が…って私何言ってるんだろう!」
はい、先輩も中々混乱していますね。実を言うと私も先輩たちのキスを見て混乱しましたから。戦闘中だったのに…!
「あー坊主ちょっと良いか?」
「どうしたクー・フーリン?」
「ほらよ」
「え?」
クー・フーリンさんは自身が持っていた杖を鬼灯さんに渡した。
「鬼灯!お前は魔力がからっきしだ。だからその杖で礼装を作るか俺を召喚してくれやきっと役に立つぜ?」
「あ、アニキって呼んでいいですか?」
何か鬼灯さんに変なスイッチが入ったみたいです。
「ふっ良かったのかそんなにホイホイついて来て」
「こんな事初めてですけどいいんです。アニキみたいな人好きなんで」
「嬉しい事言ってくれるじゃないか」
「ちょっ、ストップ!ストップ!」
所長が止めました。何故か少し残念です。クー・フーリンさんは上半身裸でいい筋肉をしていて鬼灯さんは魔力切れ気味なのか少し弱々しい…絶好のシュチュエーションだったのに……はっ!私は何を言ってるのでしょう!
少し落ち着いたところにある声が響いた。
骸骨兵A「おい!あいつら何やってるだ!」
骸骨兵B「なんか距離近くないか?」
骸骨兵C「………アニキ」
骸骨兵AB「「お前…」」
骸骨兵D「感想、評価お願いします」