インフィニット・ラグーン   作:上海・人形

5 / 7
クラス代表決定戦まで書きます
とは言っても先頭描写は難しいですね


因みに、前話で出たボーラと言う者は元は狩猟などで使われていた武器で、紐の先端に重りをつけたもので投げ付けて相手の足に絡めたり一方を持って遠心力で殴りつけたりする万能武器です


5話

そして一限目初日から座学があるとはさすがと言うかなんと言うか

前では山田摩耶教員が授業している

 

「織斑君、ここまでで分からない事はありますか?」

 

と言う問い掛けに対し織斑一秋は

 

「ほとんど解りません」

 

「全部、ですか?」

 

「はい」

 

「ここまでで分からない人はいますか?」

 

この問い掛けに手をあげる生徒はいない

 

「八雲君、分かりますか?」

 

山田先生が俺に訪ねてくる

 

「はい、山田先生の解説が分かりやすいですし予習もしてきているので分かりますよ?」

 

この答えに織斑は

 

(俺より頭が悪い筈のあいつが何で理解している?)

 

みたいな顔で見てくる

そこに織斑先生が

 

「織斑、参考書はどうした?」

 

と訪ねる

 

「持ってますけどほとんど見てないです」

 

「必読と大きくかかれているだろう、一週間で覚えろ」

 

「え!?千冬姉ぇ一週間で何て無理だって」

 

「無理かどうかは聞いてない覚えろ」

 

「はい」

 

と織斑が項垂れる

織斑先生が俺に訪ねる

 

「八雲、参考書は?」

 

「あれは全て覚えて、自分なりに分かりやすいように編纂、加筆して作り直したものと一緒に持ってます」

 

「ふむ、後で見せてもらって構わないか?」

 

「良いですよ」

 

と話していると織斑に睨まれる俺はそれを無視しているが内心うっとおしいばかりである

そんなこんなで一限目は終わった

 

「少し宜しいかしら?」

 

「何だ?セシリア・オルコットイギリス国家代表候補生」

 

「あら?あなた私をご存じですの?」

 

「テストパイロットだと言ったろ、専用機持ちの人間は大抵目を通してある」

 

「いえ、分からない点などがあれば教えて差し上げましょうか?と聞きに来ましたの」

 

「遠慮するよ、先生に聞く方が早いし、所属プロジェクトの人たちに聞けるしな」

 

「そうですか、わかりましたわ」

 

「すまんな、善意で声をかけてきたのに」

 

「いいえ、お気になさらないで下さいな」

 

「あぁ、わかった」

 

「では、ごきげんよう」

 

そう、オルコットとの話を切り上げるとブカブカのパーカーを着た女子が話しかけてくる

 

「ナッツー、お話ししよう」

 

「何だ?と言うか、ナッツーは無いだろう」

 

「まぁまぁ、いいじゃん 私の名前は布仏本音って言うんだよー」

 

「じゃあ、のほほんだな」

 

「良いねー、私そのものって感じがするよー」

 

「で、何のようだい?」

 

「お話ししようと思ってきたけど、お話の内容を決めてなかったよー」

 

「ハハハ、面白い奴だな」

 

「むー!それは失礼だよ!ナッツー」

 

「ナッツーは止めてくれ、せめてサムにしてくれ」

 

「何で?」

 

「違和感が凄くてなんだかむず痒いから」

 

「わかったー じゃあ、サムサムは漫画とか読む?」

 

「多少なら読むな」

 

「何を読むの?」

 

「基本的にジャンルは問わず読むぞ、最後に読んだのは天使2/1方程式かな?」

 

「少女漫画じゃん、そういうのも読むの?」

 

「あぁ、とは言っても少女漫画は花夢系しか読まないけどな」

 

「ふーん あ、もうすぐ授業だから戻るね」

 

「おぅ、早くしな」

 

そう言うと本音はキョトンとした顔をして

 

「そっちのしゃべり方が素?」

 

と聞いてくる

 

「あぁ、少し乱暴なしゃべり方だがな」

 

「ううん、かっこいいよ」

 

「ありがとさん」

 

と言って今度こそ授業の準備に戻る本音そこでチャイムが鳴り、二限目の授業を行い終わる

 

三限目に織斑先生が

 

「先程は決められなかったからな、今からクラス代表を決めたいと思う 自薦、他薦、問わず受け付ける」

 

と言うと

 

「じゃあ、織斑君を推薦します」

「私も」

「私もです」

 

「なら、私は八雲君を推薦します」

「私と八雲君がいいな」

 

等と好き勝手に推薦し出す

その間織斑は

 

「え? チョッ! 待てよ!」

 

とかなんとか言っている

俺?俺は正直どうでもいい、任されたなら行うし、自分以外がなるなら楽でいいなと思ってる、ただし織斑、てめぇはダメだ

そこに

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

セシリア・オルコットイギリス国家代表候補生が意義を唱える

 

「クラス代表は実力のあるものがなるべき物です、それを素人にさせるわけにはいきませんわ!」

 

理解できるが、それ以上言うと女は男の付属品っていう前時代よりさらに古い考え方の男がうるさいぞ、絶対

 

「男が推薦されるのもおかしいですし、そもそも実力が必要なクラス代表に国家代表候補生である私が選ばれないという事が認められませんわ!」

 

「うるせーぞ!あんな出来損ないやお前なんかより俺の方ふさわしいだろうg!?」

 

そこまで言ったところで織斑の言葉が止まる、俺の投げつけたボーラが原因だが

 

「おいてめぇ!一夏!できの悪い兄の癖して弟様の邪魔すんじゃねぇよ!」

 

やっぱりこいつも俺を一夏だと思ってんのか

その通りだけど

 

「クチャクチャ囀ずってんじゃねぇよ三下 俺は織斑一夏何て名前でもねぇし、その考えは敵を作るだけだから止めろ セシリア・オルコットイギリス国家代表候補生、自分の立場を考えような?」

 

オルコットは顔を青くし、対照的に織斑は顔を真っ赤にして黙りこむ

そこに織斑先生が話を挟む

 

「では、織斑、オルコット、八雲三名による総当たりで代表を決める 日にちは一週間後だ準備しておけ」

 

織斑先生がそう言うとその場は終わりと言うことらしい、そのまま授業が始まった

 

そして放課後、俺と織斑は山田先生に呼び止められていた

 

「よかった、織斑君と八雲君の部屋が決まりましたので、鍵を渡しに来ました」

 

「ですが、男の部屋は準備できてないから数日は学外から通う筈では?」

 

と聞くと後ろに来ていた織斑先生が答える

 

「クラス代表を決めるための模擬戦が決まったからな、少し無理矢理だが寮に編入させた」

 

とのこと

 

「有難うございます」

 

「因みに、二人共相部屋だ」

 

「マジですか」

 

そう告げると山田先生と織斑先生は去っていった

その後を追うように織斑も舌打ちをのこしどこかへ行った

 

 

IS学園・学生寮

 

「1035号っと、ここか」

 

俺は学園から割り振られた自室の前に来ていた、取り敢えず扉をノックする

 

「は~い」

 

そう聞き覚えのある声で部屋のドアが開く

 

ガチャッ

 

出てきたのは布仏本音、のほほんだった

 

「あれー?サムサム?どしたの?」

 

「いや、山田先生から俺の部屋はここだと聞いてな」

 

「そう、じゃあ、はい」

 

そう言うとのほほんは部屋に入って俺を招き入れる

 

「じゃあサムサム、こっちのベッドは私が使ってるからそっちのベッドね」

 

「あぁ、わかった」

 

そう言うとのほほんはベッドに横になりお菓子を食べながら漫画を読み始める

 

「そうだ、のほほん パソコンってどっち使ってる?」

 

「ベッドの前のやつだよー」

 

「分かった、あと、風呂はいつ頃はいるんだ?」

 

「まさかサムサム、私のお風呂を覗く気?」

 

と、笑顔でのたまいやがった

 

「んな訳あるか、のほほんが入らない時間に入るつもりなだけだ」

 

「成る程、私は基本大浴場だよ、部屋のはたまに六時くらいに入るよ」

 

「分かった、俺は寝る前に入る派だから大丈夫だな」

 

「そうだねー」

 

「で、そろそろ食堂に晩飯食いに行くが一緒に来るか?定食位なら奢るぞ」

 

「行くー」

 

「じゃあ行くか」

 

 

その日の食堂ではダボダボの服を着た男女が一緒にご飯食べてるのを見て癒された人がいたとかいないとか

 

そうして一週間後、クラス代表を決める日が来た

 

「織斑君!専用機が来ましたよ!」

 

そう言って一秋の元に来る山田先生

 

「ならすための時間がない、フォーマットとフィッティングは実践でやれ」

 

等と織斑先生が言ってるときに織斑はこっちを見て

 

「これで俺とお前には専用機と言う差が又ついたな!」

 

と叫ぶ

駄菓子菓子違っただがしかし

俺に専用機はある

 

「残念だけど俺はここに来るまえから専用機を持ってるんだよなぁ」

 

そんなことは織斑は聞いておらず高笑いしながら

 

「織斑一秋!白式!出る!」

 

と叫びアリーナへ出る

 

 

 

織斑の試合だけど、結果は織斑の負け

30分頑張って撃墜直前に

一次移行(ファーストシフト)するも雪片弐型の単一仕様能力(ワン・オフ・アビリティ)零落白夜に残り僅かなSE(シールドエネルギー)を食い尽くされて終了

 

 

そして俺とオルコットの試合

俺は自分の専用機《黒薔薇》を纏い

 

「黒薔薇、出る」

 

と言い、アリーナに出る

するとオルコットが

 

「あら?八雲さんそれは?」

 

「俺のISだが?」

 

「何ですの?その見た目は」

 

「実際に戦えばわかるさ」

 

そう、この機体は見た目が少し特徴的だ、黒い機体全体に緑と紫の茨のようなものが巻き付き、機体の後ろには一台の大きなシールドビットのようなものが浮いている

脚部には左右4つBT兵器であるビットがついている

 

そこで試合開始のブザーがなる

 

「踊りなさい、ブルーティアーズの奏でるワルツで!」

 

「この程度じゃあ踊れないなぁ」

 

俺はそう言うとオルコットのビームを全て避ける

 

「この!ちょこまかと」

 

「ほらほら、相手を狙って撃つだけが射撃じゃあねぇぞ!」

 

俺はそう言って左手から流星錘(マーズ)でビットを全て撃ち落とす

 

「そんな、ティアーズが全て落とされる何て」

 

「はぁ、BT兵器はこう扱うんだよ行け!アンドロメダ」

 

俺は両足に着いていた8機のビット(アンドロメダ)を使い、マーズとアンドロメダで連携してセシリアに詰め寄る

 

「そんな、ビットで攻撃しながらISも変わらず動かすなんて」

 

オルコットは自分以上の技術でビットとISを扱う俺を見てうちひしがれている

するとオルコットは

 

「降参ですわ」

 

と言った

 

《セシリア・オルコット降参、勝者八雲夏》

 

そう、俺は勝っていた

 

 

その後は俺と織斑でヤったが

流星錘で近付けさせずにいっぽうてきにボコったらかってた

 

織斑とヤった後、ピットに戻ると篠ノ之、篠ノノだっけ?(すっとぼけ)がいた

 

「貴様一夏!日本男児なら男らしく剣を使って戦え!そんな中国の暗殺道具など使って恥ずかしくないのか!」

 

とか言ってきた(ウゼェ)

 

「何を恥ず事がある、俺は所謂PMCの様な物だ依頼内容によっては様々な武器兵器を扱う、どんなことをしても依頼を達成せねばならない、もう一度言うが其処に恥ず事など無い」

 

その後、オルコットが謝りに来て、呼び方をセシリアにするよう言われ、ビットの使い方の教えを乞われそれを了承するなど色々あった

 

そして部屋では

 

「いやぁ、サムサム圧倒的だったねぇ」

 

「本当に強いね」

 

と、のほほんと更識簪に誉められていた

何故だ

 

「のほほんはわかるが、何故更識簪さんが部屋にいるんだい?」

 

「あれ?私って名前教えたっけ?」

 

「仮にも企業代表だからな、国家代表候補生位までなら大抵覚えてる」

 

「そう、お姉ちゃんに教えてもらった訳じゃないのね」

 

「あぁ、更識盾無と不仲なんだったか?」

 

「その事も?」

 

「会社の資料で知った」

 

「凄いね」

 

「そうか?」

 

等と話ながら夜は更けていく

因みに

 

「夏、この辺りの少女漫画借りていって良い??」

 

「構わねぇよ」

 

と言う会話があり、簪は世界でいちばん大嫌いを全巻借りていった




クラス代表決まりました
そして簪と知り合いになりました

今回出てきた黒薔薇のマーズ(流星錘)は、中国の暗器で、長いワイヤーに重りをつけたものです、主に近中距離用の武装です、見た目は茨の先端に薔薇型の重りが着いてます

因みに、世界でいちばん大嫌いと天使2分の1方程式は実在する漫画で、男である作者の私がほぼ唯一読む少女漫画です(と言うよりも日高万里さんの作品しか少女漫画は読まないです)


主人公の専用機スペックデータ

機体名・黒薔薇

第4世代IS

武装
流星錘(マーズ)×2
レーザービット(アンドロメダ)×8
実弾サブマシンガン(ヴィーナス)×2
エネルギーサブマシンガン(マーキュリー)×2
実態剣(ユラノス)×4
エネルギー剣(ネプチューン)×4
グレネードランチャー(サターン)×1
エネルギー展開型実体シールド(ジュピター)×1

高起動型拡張パッケージ(アース)

拠点防衛用拡張パッケージ(サン)

強襲用拡張パッケージ(プルートゥ)

となってます、ジュピターは黒薔薇の後ろに出てる大きな浮遊シールドです
夏は主にマーズとアンドロメダを愛用しています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。