青の大狼《記録されない英雄》   作:綾式

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設定集の内容を少し変えたため書くのが遅れました。また、書き方を変えてみました。


第11話 ギルランダイオ要塞防衛戦6

<ギルランダイオ要塞連絡道>

 

「…ん?貴様は!ガリアの!?」

「遅い!」

 

曲がりくねった連絡道の曲がり角から不意打ちでヴァールのブレードで一撃で仕留めたイムカは、そのまま近くの土嚢の陰に入る。その後ろからアルフォンスが角から覗き帝国兵の様子を見ながらイムカに話した。

 

「イムカ、角の向こうに敵兵確認。偵察兵1、支援兵1だ。どうする?」

「心配ない。直ぐに片付ける。アルフォンス、援護を」

「了解した。援護射撃を行う」

「カウント、3…2…1…」

 

0!と同時にイムカがシールドを展開しつつ突撃を開始し、それの後方からアルフォンスが手持ちのガリアンで射撃を開始した。数発が支援兵にあたり倒れる。それに動揺した偵察兵に向けてイムカが突撃、走ったままマグスを撃ち弾を浴びせる。10発撃った辺りで力尽きて偵察兵が倒れた。それを見ていたクレアはイムカの側に近づくと話しかけた。

 

「イムカ隊長。貴女の武器はかなり独特な武器のようですね。これは…近接・間接両方に対処できるように作られているようですが」

「ん、近接用に敵から鹵獲したブレードを装着できるようにして間接用にガリアン、マグス、パイパーを装着できる。そして対戦車用にランカーを装着できるように作っている。そして敵から身を守る為にシールドを装着し展開できるようにした」

 

そう言いながらイムカは自分の武器をクレアに見せるようにしながらヴァールを見せて行く。その様子は、側から見てもかなりイキイキしていると判る。イムカが見せながら話していると、先に通路の先を見てきたアルフォンスがイムカに話しだした。

 

「イムカ、この先がどうも第4小隊の陣地だった場所のようだ。だか、今は帝国側が陣地として使用しているみたいだ。土嚢とかも積み直してこちらを待ち構えている。どうする」

 

その問いにイムカ少し考えた後、近くで敵の様子を見ながら待っていた全員に話しだした。

 

「これから敵が占拠した陣地を奪還する。グロリア、後方からランカーshを敵陣に当てて土嚢を破壊して。アルフォンス、グロリアの観測をお願い。マーキュリーはグロリアの弾の補給を。ガルドは私についてきて。クレア達は…」

 

イムカが言いかけたところでクレアが兵種章を見せながら

「私は狙撃兵です。後から合流した2人は、偵察兵と支援兵のようですので、アルフォンスさんたちと同じように援護します」

 

そう言いながら、クレアは背に背負っていたGSRを取り出した。それを見ていたイムカは敵陣を見ながら

 

「わかった。クレア、後ろから援護お願い」

「り、了解です。ですが、なぜ私に後ろをもう預けれるのですか?後ろから撃たれるという疑問とかは湧かないのですか?」

 

戸惑いながら聞くクレアに向けてイムカは顔だけクレアの方を向けると短く

「クレアのこと、信じる事にした。頼りにしてる」

 

とだけ話すと直ぐに前を向き全員に話した。

 

「みんな、行く。カウント合わせて、3、2、1…アタック‼︎」

 

それに合わせてまずグロリアが装填したランカーshを構えて発射。曲線で飛んでいき敵陣に到達。陣の土嚢を破壊していく。それを見ながらイムカは敵陣に到達。素早く敵の1人にブレードを斬りつけ倒した。

イムカと同時に到達していたガルドはイムカに合わせて別の兵士にマグスを浴びせた。

 

「敵2人撃破。そのままいくよ。ガルド」

「アイ、マム隊長」

 

そう言いながら態勢を立て直してきた帝国兵が銃を向けた瞬間、後ろから"ターン"という音が響き帝国兵が真後ろに跳ねて倒れた。イムカが後ろに目を向けるとさっき出てきた土嚢からクレアがGSRで狙っていた。さらに"ターン"ターン"と2発鳴りまた1人倒れていく。無線から直ぐに

 

『敵2人撃破。このまま制圧しましょう』

 

とクレアの声が聞こえてきた。それを聞きながら周りを見渡すと、またガルドが1人倒していて、後数名しか残っていなかった。それに向かってイムカは直ぐにマグスを浴びせて倒しつつもう1人に接近しシールドを展開しつつ敵兵に突進しぶつけた。その勢いに敵兵は押されて倒れた。それに追撃を加えるようにブレードを一気に叩きつけた。一瞬で2人倒され部隊が壊滅しているのをみた帝国兵が1人、また1人とその場から逃げていく。そしてその場から帝国兵が居なくなっていた。直ぐにクレア達が合流しながら話し出す。

 

「制圧完了…ですね。このあと、どうしますか?隊長。」

「このまま第2陣地連絡道に行く。このまま第2陣地を奪還。正門に攻撃してきている帝国部隊の側面から急襲。敵に打撃を与え撤退させる」

「でしたら隊長。第2陣地には確か迫撃砲が有ったはずです。まだ敵に破壊されてなければ使えるはずです。これを利用しませんか?」

「だか…迫撃砲を使える者は居るのか?私の班には居ないのだか…」

「それについては大丈夫です。私が使えますので。いかがでしょうか」

「わかった。ならばクレア、迫撃砲が有った場合は、使用し援護射撃をして」

「アイ、マム」

 

そして敵が来てないのを確認すると、イムカが発した。

 

「これより第2陣地を奪還する。みんな、行くよ」

「「「「アイ、マム‼︎」」」」

 

 




感想が来ないからどんな感じに捉えてもらって居るのかわからないという

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