今回、読者の皆様の不興を買うことも承知でブラートを生存させました。
これが無かったらもっと早く投稿出来ていたのでは?と疑問に思う皆様、。
・・・・・・むしろ遅くなってた。だって、本気で思いついちゃったもん。
え?本編?
HONNPENN!!
空中にいたブラートに龍の形をした無数の水塊が襲い掛かる。
「やったか?」
それを放ったリヴァがそう呟く。しかし、
「そういう台詞を吐く時はなあ、大抵やってねえんだよおおおおお!!」
顔を覆っていた装甲も剥がれ、重症なのは、明らかだ。ブラートは重力に逆らわず、落ちていくが、その先にいるのはリヴァ。全体重を乗せた一撃でリヴァを倒す算段だろう。
だが、リヴァも黙って攻撃を受けるつもりはない。
「奥の手、血刀刃!」
リヴァは剣で手首を斬ると、そこから流れ出た血を刃にして飛ばした。
「ちっ!」
ブラートがノインテーターで打ち払う。
「あにきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
タツミが叫びながら、ブラート向けて剣を投げた。ブラートはそれを受け取ると、リヴァに向けて振り下ろす。
「ぐはぁ!」
「づぁ!」
斬られた傷から血が噴き出し、それが血刀刃の第二波となってブラートの腕を切り落とした。
倒れる二人、駆け寄るタツミ。
「ナイスアシストだぜ、タツミ」
「兄貴、止血しないと」
タツミは着ていたスーツの上着を脱ぎ、ブラートの血を止めようとする。
「もう大丈夫だ。それより、まだ戦いは終わってないぞ」
そう言いながら正面を見る。
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「ほう、あれがスクリームの奥の手か。いやしかしあの少年が三獣士相手に互角以上に戦えるとは」
船の外にへばり付いていたクレーエは鴉越しにニャウとタツミの戦闘を眺めていた。
『タツミ、お前にこれを託す。インクルシオの鍵だ』
ブラートはタツミに対して剣を渡す。
『帝具との相性は見た目の第一印象でだいたい判断できる。お前ならできるはずだ、タツミ!』
因みにクレーエはほぼすべての帝具と相性最悪だった。試せなかったデモンエキス、個人的には気に入っていたパンプキン、便利だとは思っていたスペクテット。他にも帝具を試してみたがどれもダメだった。
(神め、そこまでして俺の覇道の邪魔をしたいか)
別にいいし。帝具なんて雑魚いらないし。
『熱い魂で叫べ!!』
『インクルシオオオオオオオオオオオオオ!!』
現れた鎧はタツミの身体に合わせて形を変えていく。
「やはり、まだ素材である超級危険種『タイラント』が生きていたか」
もし、その素材で人形を作ればどうなるか。自己呪撃式半永久機関を搭載させ、感情・・・・・・自意識を与えればどうなるだろう。
「ほんと、飽きないなあ。この世界は」
『『おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』
ニャウとタツミの拳がぶつかり、衝撃が走る。ニャウが反動でひるんだ隙を逃さず、タツミの一撃がタツミに入りニャウが船の壁まで吹き飛ばされた。
こうして船上で行われた三獣士対ナイトレイドの戦闘の決着はついた。
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一方そのころ
レオーネは走っていた。
より正確に言うと追われていた。
(相手はかなり速いな。だがエスデスが追ってきたわけじゃない)
ちょくちょく曲がり角を曲がって視界から外しているのにも関わらず、食いついてきているのだ。
「しゃーない、撃退するか」
そう言って十字路で迎え撃とうとするが、
「っ!はぁ!?」
十字路を重鎧、重装備の兵士に囲まれた。全員が全員タワーシールドを構え、隙間なく壁を作っている。
「こいつらがうわさに聞く騎士団か」
レオーネも帝具、百獣王化 ライオネルを使い、変身する。
「・・・・・・帝具の使用を確認。武装の使用を許可する」
戦闘にいた老齢の騎士が言うと、全員の鎧と盾が淡く光りだした。
イクスティンクション・レイ
はい、これにて。
締りが悪い?気にするな。
因みに帝国ばかり弱体化してないかという皆様、コノアトレオーネが行方不明となってナイトレイドは情報面でハンデを追う。ブラートの出番が著しく減る。これでも足りないか!?