鴉が飛ぶ (リメイク)   作:ベクセルmk. 5

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激流 2

「リヴァ将軍」

「もう将軍ではない・・・エスデス様に拾われてからは、あの方の僕だ」

かつて上司と部下だった二人の男が、敵として再会を果たした。

「味方なら、再会を祝して酒でも飲んでたろうが・・・」

インクルシオの副武装であるノインテーターを構え直し、言う。

「敵として現れたのなら・・・斬るのみだ!任務は完遂する!!」

対するリヴァも手袋を外し、帝具を見せる。

「それはこちらのセリフだ。任務は完遂する」

指輪型の帝具、水龍憑依 ブラックマリン。

「主より授かった、この帝具でな」

水棲危険種が水を操作する為の器官を素材としており、装着者は振れたことのある液体なら自在に操れる。

水が大量に入った樽から、勢いよく水が噴き出て水柱を作る。

「お前達と戦う場所がここであることが幸運だ!」

「水使いか!氷使いの部下らしい帝具だ!」

「私は水がないと無力だが・・・エスデス様は無から氷を生成できる」

帝具を嵌めている手に力を込めながら言うと、ブラートに対して攻撃をする。

「同格にはするなよ恐れ多い!!」

【水塊弾】。先端のとがった複数の水の塊を飛ばす技をブラートは副武装を正面で回転させて、防ぐ。

その間にリヴァは河の水を使って次の攻撃の準備をしていた。

~~~

クレーエはリヴァとブラートの戦闘を鴉越しに見ていた。

「・・・・・・ブラートは予想以上に強いな」

クレーエもリヴァと同じ状況で戦っても勝てる自信はある。だが、ブラート相手には戦ったとしても

無傷で勝てる保証がない。

そうしているうちにも戦況は進んでいく。

蛇の形をした巨大な水塊で相手を押し潰す技、【深淵の蛇】を放つ。ブラートはそれを真正面から蛇を潰しにかかった。

『避けずに蛇を潰しに来ると信じてたよ。船が壊れたら大量の死者が出たからな』

リヴァは空中にいるブラートに対して帝具を発動する。

『だが、船の上ならともかく空中ならば避けれまい!!』

河の水が槍のようにブラートを襲う。

『水をかけられたぐらいで・・・俺の情熱は消えねえ!!!』

ブラートはその攻撃を受けきった。しかしインクルシオの装甲が一部剥がれて、皮膚が露出していた。

『そう、あれではお前は死なない。分かっているつもりだ』

~~~

「お前とは数々の戦場を共にして来た」

河から、大量の竜の形をした竜型の水槍がブラートに向かって飛んで行った。

「その強さも、勇敢さも私が一番よく知っている・・・だからこそ!」

【水龍天征】

「最大最強の奥義を馳走してやる!!」

 

 

 

 


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