黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

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ライの過去1

一夏達が落ちた先には中世ヨーロッパの光景が広がっていた。

 

「どこだここ?」

 

「見た所中世のヨーロッパのようだ」

一夏の呟きにラウラが答える。

風景は自動で動いており、一夏達は城に向かって進んでいる。

 

城に到着すると2人の男の子が1人の男の子を虐めていた。

 

「おいやめろ!」

 

「2人がかりとは卑怯だぞ!」

一夏と箒が止めようと触れようとするが、通り抜けてしまう。

 

「なんだ触れれねえ・・・」

 

「これは過去の映像だからね。今を生きている君達では触れることはできないよ」

一夏達の後ろにはライ?が佇んでいた。

 

「僕はここの案内係の様な者かな?この姿は君達をここに送った者の姿を借りたものだね」

そう言いライは虐められていた男の子を指さす。一夏達もその子を見て親近感がわいた。

 

「まさかあれは・・・」

そんな中千冬が答えにたどり着いた。

そしてその子が顔を上げると一夏達は驚愕した。ライに似ているからだ。

 

「あれは蒼月の幼少期か?」

千冬がライ?に問いかけるとライ?は頷く。

そしてナレーションがながれる。

 

『皇歴1800年。後の神聖ブリタニア帝国唯一皇帝ライ・S・ブリタニアが誕生した。だが彼は当時小国のブリタニア王と日本の皇族皇家の子供。つまりハーフとして生まれる。当時のブリタニアは血筋を重要視していたため、彼と母親と妹は嫌がらせを受けていた。彼は2人を守るため皇族には必要ない武術を身につけるまだ8歳の時だ』

 

「まさか兄上が別世界の過去の人物だったとは・・・」

 

「驚きだよね」

 

「8歳って小学校2、3年生じゃあない!」

ラウラ、シャル、鈴が言う。

 

「待って苗字違う」

簪はライの苗字が違うと指摘する。

 

「蒼月は偽名という事か?」

 

「それにS・ブリタニアのSは皇のSだと思うけど、蒼月にはつながらないよ」

一夏達がライの苗字に考えていると千冬が言う。

 

「蒼い月下から取って蒼月。そうアイツがIS学園に現れた日決めた苗字だ」

 

「お、織斑先生はどこまで知っているんですか?」

真耶が千冬に聞く。

 

「全てだ私と更識姉は本人から聞いた」

 

「そうなのお姉ちゃん?」

 

「織斑先生の言う通りよ簪ちゃん。私達はこの後起こる事は知ってるけど・・・気をしっかり持たないと皆にはキツイわよ?」

簪が楯無に聞くと、楯無は真剣な表情で言う。

 

 

 

『そしてライの初陣。ライは甲冑を纏うことなくスピードを重視した軽装に、両手に剣を持ち敵軍に突貫する。敵の攻撃は避けるか逸らすかでライに攻撃はかすりもしない。逆にライの攻撃は的確に敵の急所にあて仕留める。剣だけではなく槍、斧も使い敵兵を殺していく。ライの初陣は今までのブリタニアの中では被害は最小限だった』

 

「初陣は死亡率が高いと聞くが、それをものとはしないとは流石兄上!」

ラウラはライを称賛しているが、人が次々死ぬ映像は一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、真耶には辛く顔を青くし吐き気を抑えていた。

 

『それからというものライは幾度となく戦場に出て成果を挙げ続けるが、皇位継承権は与えられなかった。しかし、ある出会いがライの運命を変えた』

 

ライが戦線を押し上げ、近隣の村を支配した時、一人の人物を助ける。

 

「大丈夫か?怪我をしていたようだが、数日で完治すると軍医は言っていた」

 

「・・・君は?」

 

「僕はライ・S・ブリタニア。って言っても皇位継承権を持たないけどね。君は」

 

「R.R.」

 

「イニシャルだけて変わってるね」

 

『R.R.と出会い2年が経つ頃にはR.R.はライの参謀としてライの補佐をしていた。そして遂にその時はきた』

 

「どうしたんだいR.R.2人で話したいって?しかもこんな深夜の倉庫で」

 

「ゴメンね誰にも聞かれたくない事なんだ」

 

「まあいいよ。それで話って?」

R.R.は深呼吸をして口を開いた。

 

「ライ君は力が欲しいかい?」

 

「欲しい!母上と妹を守れる力を!」

ライは即答した。

 

「これは契約。力をあげる代わりに、僕の願いを叶えてもらう。契約すれば、君は人の世に生きながら、人とは違う理で生きる事になる。異なる摂理、異なる時間、異なる命。王の力は君を孤独にする。その覚悟はあるかな?」

 

「母上と妹を守れるなら僕はどうなってもいい!だから・・・結ぶよその契約!」

ライは差しだされたR.R.の手を握る。そして契約は結ばれる。

 

『ライは王の力・ギアスを手に入れる』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライは腹違いの兄2人に命令する。

 

「ライ・S・ブリタニアが命じる。貴様達は殺し合え!」

ライの左目が赤く染まり死鳥のシンボルが浮かび、羽ばたくように聴覚に作用する。

 

「「ああ。わかった」」

兄達は持っていた護身用の剣で殺し合いを始めた。

 

「アハ、アハハ。ハハハハハハ!」

その光景を見たライは狂気の笑みを浮べる。

 

「この力があれば、やれる。やれるぞ!私が王となり母と妹が安心して暮らせる世界を創れる!」

 

『それからのライの行動は早かった。現王である父親をギアスで殺し王となった。そして周辺国の制圧にも乗り出した。しかしライの統治は画期的だった。普通制圧したら、自国の人物に制圧した地域を統治さすが、ライはその国の人物達に統治させるという反乱の危険があることをさせる何故かというと・・・』

 

「僕達よりこの国の事を知っている人達に統治してもらう方が、更に発展する可能性がある。まあ反乱するなら、容赦なく叩き潰すが」

ライの器の大きさに惚れ込んだ周辺国の王達はライに忠誠を誓う。

周辺国を統一したライは神聖ブリタニア皇帝の設立を宣言。更に力があれば子供だろうが女だろうが最強の騎士ナイト・オブ・ラウンズになれると言うと、今まで埋まっていた才ある者達が頭角し始める。

 

「すげぇー」

ライの統治を見た一夏はそう呟いた。

 

「今まで争っていた国も統一し、どんどん強国にしていく」

 

「さらに身分の差別をなくし才ある者を発掘する」

 

「ギアスを使ったのは兄と父親のみ。つまりここまで国を大きくしたのは間違いなくライの才能」

シャル達が話している間にナイト・オブ・ラウンズ12人が揃った。

 

「リュウ・ヴィクトリアをナイトオブワンに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「オルオ・アーキンをナイトオブツーに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「ナミ・エニアグラムをナイトオブスリーに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「リヴィア・バランをナイトオブフォーに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「ジェイムズ・ヴィーダムをナイトオブファイブに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「アルス・クルシェフスキーをナイトオブシックスに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「シャーロット・グラジオンをナイトオブセブンに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「リーン・スマルスをナイトオブエイトに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「クレマン・プライトをナイトオブナインに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「ダン・グランダルをナイトオブテンに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「カイエス・レイをナイトオブイレヴンに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「ロセス・ウィサーをナイトオブトゥエルブに命ずる」

 

「イエス・ユア・マジェスティ」

 

「これより貴君達は帝国最強の騎士とし盾とし国を護り、剣とし敵を撃ち滅ぼすのだ」

 

『『『イエス・ユア・マジェスティ!オール・ハイル・ライ!!』』』

ライの言葉にラウンズはそう返した。

 

一夏達はただただ圧倒された。




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