合宿2日目。本日は丸1日ISの各種装備試験運用とデータ取りに追われる。
「ようやく全員集まったか。おい遅刻者」
「は、はいっ」
千冬に呼ばれ身をすくませたのはラウラだった。
「そうだな、ISのコア・ネットワークについて説明してみろ」
「は、はい。ISコアはそれぞれ相互情報交換のためのデータ通信ネットワークを持っています。これは元々広大な宇宙空間における相互情報交換のために設けられたもので、現在はオープンチャンネルとプライベート・チャンネルによる操縦者会話など、通信に使われています。それ以外にも『
「流石に優秀だな。遅刻の件はこれで許してやろう」
そう言われて、ふうと息を吐くラウラ。
「さて、それでは各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行う様に。専用機持ちは専用のパーツのテストだ。全員迅速に行え」
はーい、と一同が返事をする。
「ああ、篠ノ之。お前はちょっとこっちに来い」
「はい」
千冬に呼ばれ箒は専用機組の方に来た。
「お前には今日から専用ー」
「ちーちゃ~~~~~~~ん!!」
ずどどどど・・・!と砂煙をあげながら人影が走ってくる。
「・・・束」
「やあやあ!会いたかったよ、ちーちゃん!さあ、ハグハグしよう!愛を確かめーぶへっ」
飛び掛かって来た束の顔面を片手で掴む千冬。しかも思いっきり指が食い込んでいた。
「うるさいぞ束」
「ぐぬぬぬぬ・・・相変わらず容赦のないアイアンクローだね」
その拘束を抜け出し、箒の方を向く。
「やあ!」
「・・・どうも」
「えへへ、久しぶりだね。こうして合うのは何年振りかなぁ。おっきくなったね、箒ちゃん。特におっぱいが」
がんっ!
「殴りますよ」
「な、殴ってから言ったぁ。酷い!ねえ酷いよねいっくん、ラーくん」
「え、ええっと・・・」
「束さんの自業自得じゃないですか」
束が殴られた事に、一夏とライに聞く。千冬は以前にライから世話になったと聞いていた為何も思わなかったが、束の事を知っている一夏と箒は驚いた。
「ら、らい。束さんと知り合いだったのか?」
「ああ、一夏達には言ってなかったね。一時期束さんにお世話になってたんだ」
「またまた~束さんの方もラーくんにお世話になったよ~」
ライと束が親し気に話している事に、一夏と箒は本当だと認識した。
「おい束。自己紹介くらいしろ。うちの生徒達が困ってる」
「もー仕方ないな~。はろーISの生みの親にして、天才の篠ノ之束だよ~」
「・・・束がまともな挨拶をしているだと・・・」
「ちーちゃん酷いよ!!」
まともな挨拶に千冬は唖然とし、束は抗議している。
(まぁ束さんでもラーくんの過去を知れば、人との繋がりの大切さが少し理解できたと思うし)
(!?蒼月の過去を知っているのか!!?)
(知っているって言うより、観たが正しいかな?ラーくんに触れた時、ラーくんの歩んできた道を観たら、束さんももう少し他人に感心を向けようと思ったんだ)
小声でのやり取りに2人以外は首をかかげた。
「さぁ皆の物大空をご覧あれ!」
やり取りを終えた束はびしっと真上を指さす。その言葉に従って全員が空を見上げる。
ズズーンッ!
いきなり激しい衝撃を伴って、なにやら金属の塊が砂浜に落下してきた。
銀色をしたそれは、次の瞬間正面らしき壁がばたりと倒れその中身をライ達に見せる。そこにあったのはー
「じゃじゃーん!これぞ箒ちゃんの専用機こと『紅椿』!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ!世代は第四世代!」
各国が苦労して第三世代を開発してるなか、開発者の束は一歩先の第四世代を開発している事にほぼ全員が言葉を失った。
その後フィッティングとパーソナライズを終え、箒が試運転をしていると束がライに近づいてきた。
「やあやあラーくんさっきも言ったけど久しぶりだね~。元気にしてたかい?」
「ええ。おかげさまでカレンとまた会えることが出来ました」
「ラーくんの彼女だね?束さんにも紹介してくれる?」
「いいですよ。カレン」
カレンを紹介して欲しいと言われライはカレンを呼んだ。
「呼んだライ?」
「うん。束さんがカレンを紹介してほしいって。束さん彼女が紅月カレンで僕の婚約者です」
「初めまして、紅月カレンです。ライがお世話になったようで」
「うんうん。知ってると思うけど、篠ノ之束だよ~。気軽に束さんって呼んでね!束さんもカンちゃんって呼ぶから」
カンちゃんと聞いて2人の脳裏には本音が浮かんだ。
「ラーくん月下とクラブのデータ貰ってもいい?あとカンちゃんの紅蓮だっけ?もいい?」
「いいですよ。カレンは?」
「私もいいですよ」
束からデータが欲しいと言われ2人は了承し、束は素早くそれぞれコードを刺す。
「ふむふむ。月下は紅蓮の量産機だから構造は似ているのは同然として、クラブはコンセプトが2機とは別物だね。(2人共さっきは紅椿は第四世代って言ったけど、この3機は第四世代以降に該当するね。流石異世界の機体をベースにしただけあるよ。特に紅蓮はまだ先の形態もあるって事は、世代は未知だね)」
後半はライとカレンに聞こえる音量で言った。
(第四世代以降って本当ですか?まあ確かに紅蓮は世界に3機にしかない第九世代ナイトメアフレームの一角にも数えられますが・・・)
(そう、そこなんだよ。ラーくんの持っていたデータから考えると、そちらの第七世代がこちじゃあ第三世代に相当し、第八世代が第四世代以降だと束さんは結論を出したんだ。見て思った事は君達束さんと同じ人の枠超えてない?)
(僕の場合はギアスを持っているので、人の理を越えていますが、カレンは純粋な人ですよ。それに該当するのはスザクの方だと思いますが・・・)
(え?スザクってそうなの?)
(カレン僕の事で麻痺していると思うけど、薬物とかで改造された僕と同等の運動能力を持つスザクが人の枠だと思う?)
(あー確かに・・・)
(束さんからしたら3人共大差ないと思うけどな・・・あ、勿論この事は内緒ね)
((わかりました))
「たっ、た、大変です!お、おお、織斑先生っ!」
3人が話終わるのと同時に、慌てた真耶が千冬に小型端末を見せる。その画面を見て千冬の表情が曇る。
「全員注目!現時刻よりIS学園教員は特殊任務行動へと移る。今日のテスト稼働は中止。各班ISを片付けて旅館に戻れ。連絡があるまで各自室内待機する事。以後許可無く室外に出た者は我々で身柄を拘束する。とっとと戻れ!」
『『『は、はいっ!!』』』
千冬に促せれ一般生徒達は慌てて片付けを始めた。
「専用機持ちは全員集合しろ!蒼月、紅月、織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、鳳、更識!それと、篠ノ之も来い!」
「はい!」
妙に気合の入った返事をした箒に、何故か一夏は不安に駆られた。
ハワイ沖近海
「半分成功、半分失敗ね。まさか機体が操縦者を守るため暴走するなんてね」
「よかったのですか?見送って」
「仕方ないでしょ。偶々なのかあの方のいる方向に飛んで行ってしまっては」
「教主
「わかりました。やる事は終えました次の準備にかかりますよフィル、ジャン」
「「はい」」
(さあ我が狂王、貴方は
そういい潜水艦に格納されている約25メートルある丸形5機を見る。
ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外
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ライ×ナナリー
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ライ×C.C.
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ライ×シャリー
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ライ×ミレイ
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ライ×神楽耶
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ライ×千葉
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ライ×ユーフェミア
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ライ×コーネリア
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ライ×ヴィレッタ
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ライ×天子
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ライ×ノネット
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ライ×アーニャ
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ライ×モニカ