黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

26 / 44
日常?

色々と衝撃が巻き起こった朝のホームルームの後は通常通り授業が始まり放課後を迎えた。

ライはカレンと共に生徒会室に向かって歩いていた。

 

「そう言えばカレン、特親隊の皆はどうなったの?」

特親隊・・・特別親衛隊の略でルルーシュが記憶を取り戻した後のライの部隊だ。

カレンの親衛隊(零番隊)の対であるライの特別親衛隊。隊員はユーロから亡命して来た元wZEROとアシュラ隊。wZEROの司令官であったレイラからスカウトされたソフィ・ランドルとその部下。そしてレイラの友でKMFアレクサンダを開発した天才科学者アンナ・クレマンとその助手が主にいたが、ソフィは脳科学研究の為滅多に戦場に出ず研究室にこもる事が多かった。アンナはラクシャータと共に科学長官の職について主にアレクサンダの強化に努めた。

ライは黒の騎士団を去る時に当時副隊長であったレイラに隊長の座を譲り、ブリタニア皇帝に即位したのだ。

 

「レイラは副指令。アギトは特親隊隊長、アシュレイ達はそのまま」

 

「あれ?アシュレイは隊長にならなかったの?」

 

「うん。めんどくせーって言て辞退したよ」

 

「アシュレイらしいな」

話ながら歩いていると直ぐ生徒会室に着いた。

コンコン

 

「蒼月ライと紅月カレンです」

 

「は~い。開いてるわ入って」

ライはノックをし、楯無から入室の許可が出た。

 

「「失礼します」」

2人揃って中に入ると楯無は大量の書類を捌いていた。

 

「凄い量ですね・・・少し貯めすぎでは?」

 

「言っておくけど、これは今日出来たばかりの書類よ。朝の放送のせいでね!」

ライに仕事を貯め過ぎと言われ楯無は後半の部分を強調していった。それで理解したライは頭を下げた。

 

「すいません」

カレンはその様子に苦笑いを浮かべた。

女性権利団体解体により世界各国は混乱のさなかにいる。今まで当たり前だったことが当たり前では無くなり、戸惑いも大きくなっている。勿論IS学園も例外ではない。

千冬は国連の説明に向かい、楯無は来年度のIS学園の事についての考えを纏め、それを関係各所に提出しないといけないのに、各国から催促が入って中々進めない状況だ。

 

「ライ君が来てくれたおかげで漸く進めるわ。じゃこれお願い」

そう言い楯無は自身の机にあった書類と同じ量の書類をライに渡した。

 

「会長これ、会長の判断が必要な物ばかりですけど・・・」

 

「ライ君なら余裕でしょ?寧ろ間接的に私に勝っているのに副会長のままなのは誰のおかげなのかしらね?」

 

「喜んで引き受けます!」

楯無の笑顔の圧力にライは素直に書類を受け取り捌き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうにか日付が変わる前に部屋に戻れたライ。因みに部屋の変更はシャルとラウラが同室になり、ライには個室が与えられた。これは学園長、千冬の采配だ。

ライはパソコンをつけてあるページを開いた。

 

『世界各国で行方不明事件多発』

そのページには次の様に書かれていた。

 

ここ一ヶ月で世界各国で行方不明者が多数出ている。ある者は友達と出掛けると言ってそのまま帰ってこなかったり、一緒に歩いていた恋人が突然消えたり、という事態が起こっていて、警察は巨大組織による誘拐事件とみて捜査を進めている。

と書かれている。

 

「どうも引っかかるんだよな」

ライはこの異常事態に違和感を感じていた。そう目撃者が皆無なのだ。1、2件ならまだわかる。しかし今発生している全て目撃者がいないのだ。

 

「仮に教団の仕業なら間違いなく、絶対遵守、記憶改竄、時間停止のギアス能力者。しかも世界規模となれ同種のギアスに複数人いないと成立しない。そして連れて行かれいる人達はギアスの資質が高い可能性がある。資質がある人達にギアスを発現させ、絶対遵守や記憶改竄で操っている。ギアス能力者の中にギアスの資質を見抜けるギアスを使い資質が高い人を誘拐してるとなると、警察では危険だね」

 

ライは水面下で世界を巻き込む陰謀が動いているを感じるが、動けない事にため息をついた。

 

「はあ~。下手に動くことはできない、慎重に行動しないと」

そう言いライはパソコンを切り眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週末の日曜日ライはカレンに誘われ臨海学校の買い物に出かけようとしていた。

 

「10時に校門前集合って言ってたから後、30分あるね」

余談だがライとカレンはNPCから給料が振り込まれている。まぁ月下、クラブ、紅蓮のデータは貴重で特に学年別トーナメントで2人の強さとランドスピナーでの三次元駆動を目のあたりにして各国は所属となっているNPCに自国のISのデータの一部を提示する代わりに、2人の機体の提示を求めたのだ。日本を守護する更識家にしてみれば各国の情報が入るのだからライとカレンには感謝している。勿論その事はライとカレンに許可を得ている。

 

ライが10分前に校門に着くと、カレンと何故かシャルもいた。

 

「ゴメン。待たせたかな?」

 

「ううん。私達が早く来ただけだから」

 

「シャルも誘ったの?」

 

「ええ。最初は別々で行こうと思ったんだけど、一緒に行った方が楽しそうだったから」

 

「あの話は本当だったんだ・・・」

 

「僕も最初は遠慮したんだけど、結局カレンに押し切れられて連れだされたんだ」

 

「さあ行きましょ!」

カレンの合図でライ達は駅に向かった。

ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外

  • ライ×ナナリー
  • ライ×C.C.
  • ライ×シャリー
  • ライ×ミレイ
  • ライ×神楽耶
  • ライ×千葉
  • ライ×ユーフェミア
  • ライ×コーネリア
  • ライ×ヴィレッタ
  • ライ×天子
  • ライ×ノネット
  • ライ×アーニャ
  • ライ×モニカ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。