黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

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第一試合ライVS簪・本音

『さあいよいよ学年別トーナメント一年の部が始まります!!初戦から注目の一戦です!では選手入場です!!まず赤コーナー!日本の代表候補生更識簪!そしてそのペアの布仏本音!!』

進行のコールで打鉄弐式を纏った簪とラファール・リヴァイヴを纏った本音がビットから出て来た。

 

「頑張ろうねかんちゃん!」

 

「うん!」

2人共気合が入っている。

 

『対するは2人目の男性操縦者!その容姿はまさに「幻の美形」!!学年最強とも言われる実力者!!その強さから2つの専用機を持つほど!!青コーナー!蒼月ライぃぃ!!!』

ライの紹介の途中での顔写真が写った時は黄色い声援が響いた。

 

「この騒がしさアッシュフォード学園を思い出すよ」

かっつて通ったアッシュフォード学園の事を思い出し苦笑いをしながら、ランスロット・クラブを纏ったライが現れた。

 

『ルールを説明します。相手のシールドエネルギーを全て削れば勝利です。なお蒼月ライ君及び次の紅月カレンさんはハンデとして1人での参加。更に先程、学園長、織斑先生、生徒会長合意で開始5分間は攻撃不可とします』

 

「これ考えたの絶対に会長だよね・・・」

ライはため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡って発表された時の生徒会室・・・

 

「簪、ライはクラブを使ってくるわ」

 

「何で分かるの?」

 

「私がライと組まないからよ。私達が双璧と呼ばれるのは、月下と紅蓮が並ぶからよ。更に言えばライは前にこう言ってたわ『君と戦う時はクラブを使う』ってね。だからこのトーナメントはクラブで来るはずよ」

 

「分かった。ありがとうカレン」

簪はクラブのデータを本音と見て対策を立てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか初戦で当たるなんてね」

 

「うん・・・でも負けないよ?皆で完成された打鉄弐式のお披露目なんだから!」

ライは自然体で簪は背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲・春雷( しゅんらい)の安全装置を解除してライに照準を合わせた。本音はアサルトライフルを両手に持ち構えた。

 

『それでは試合・・・開始!!』

開始早々ライに無数の銃弾が迫るが、ライは急降下して全ての銃弾を躱した。

 

「本音援護して!」

 

「合点!!」

簪は追撃の為にライの後を追った。打鉄弐式は防御重視の打鉄と違い、機動性に特化している為追撃が出来るのだ。一方ライは推進機関・ランドスピナーを使える為三次元駆動で巧みに回避していた。

元々人型自在戦闘装甲騎(ナイトメアフレーム・KMF)は陸戦兵器でライもカレンもランドスピナーでの高速の地上戦を経験しており造作もないのだ。ただISは空中戦が殆どの為、ライの動きはIS関係者からすれば衝撃的だった。

 

「ISでの地上戦か・・・」

 

「これを見れば考えを改める必要があるな」

来賓達も地上戦の認識を改めた。

 

 

 

 

 

 

 

「見事だな」

 

「はい蒼月君は機体の性能をよく理解しています」

管制室では千冬がライの動きに感心しており、それを山田先生も同意した。もっとも千冬はライの正体を知っている為、これ位は彼奴にとっては朝飯前だろ、と思っていた。

 

「そろそろ5分だな」

 

「そうですね」

 

『5分の制限時間まで後5秒!4・3・2・1・・・5分経過しました。これより蒼月君の制限解除です!!』

 

「さて、先に本音を落とそう」

ライは折りたたんだフロートを伸ばし、本音に向かって飛翔した。

 

「本音弾幕を張って足止めを!」

 

「了~解」

簪は今のライの速度に追い付くのは無理だと判断して、本音が足止めしてる間に挟み撃ちにしようとするが・・・

 

「!!なんで弾がライライをすり抜けるの!?」

ライは回避して、元の位置に戻る動作を小刻み動きで最小限で行い回避をしている。これには全員が驚いた。

 

「あーそう言えばこれあったの忘れてたなあ・・・」

唯一驚いていないカレンは忘れていた為、簪に申し訳ないと思った。

 

「来ないでよ~!」

 

「それは無理な相談だね」

ライはMVSを両手に持ち、2刀流でラファールのシールドエネルギーを次々に傷って行く。

 

「はあぁぁあ!!」

簪は春雷では本音に当ててしまう為、近接武器である対複合装甲用の超振動薙刀・夢現(ゆめうつつ)をライの後ろから振り抜いた。

 

「それは悪手だよ」

ライが急上昇したことにより、迎撃しようと本音がブレードを振り下ろした先が夢現に当たりお互いの得物が弾かれた。

 

「しまった!?本音避けて!!」

 

「遅いよ」

気付いた簪が避けるように言うが遅かった。クラブの左腕にはヴァリスが握られており連射でラファールのシールドエネルギーは0となった。

 

『ラファール・リヴァイヴ、シールドエネルギー残量0』

攻撃解禁僅か1分も経たず1人ダウンした事は衝撃を与えた。

 

「強い!」

 

「それに最後のは行動を先読みしたのか!?」

 

「おいスカウトの準備だ!何としても手に入れろ!!」

来賓達はライの強さに再度驚き、スカウトに動くよう言った。

 

 

「ごめんかんちゃん・・・」

 

「ううん。本音はよくやってくれた。後は任せて」

 

「頑張ってね」

 

「うん」

本音と簪はプライベートチャンネルで会話し、簪は改めて気合を入れた。

ライは再びMVSを両手に持つとMVSの底をくっつけて薙刀にし右手に持ち、左手はヴァリスを持った。

 

「行って山嵐(やまあらし)!!」

簪は打鉄弐式の最大武装である6機×8門のミサイルポッドから最大48発の独立稼動型誘導ミサイルを発射した。肝心のマルチロックオン・システムはライが持っていた、電子解析システム・ドルイドシステムのデータを使い完成させたのである。

 

「我ながら凄い物を造ったな・・・」

ライはヴァリスを仕舞い両手でMVSを持ち、目の前で回転させミサイルを防いだ。

 

「・・・出鱈目すぎ・・・」

簪はライのした事に驚いた。

 

「賭けだったけど上手くいってよかったよ。簪決着をつけよう」

 

「簡単には負けない」

ライは再び右手に薙刀MVSを、左手にはヴァリスを持ち、今度は壁を使っての三次元駆動で簪を翻弄。離れればヴァリスを、近づけばMVSでシールドエネルギーを削っていく。簪も反撃するが、ことごとくライに読まれ遂に・・・

 

『打鉄弐式シールドエネルギー残量0。よって勝者蒼月ライ!!』

ワーッ!!判定が出て直ぐアリーナは歓声に包まれた。

 

「ライライ強いよ~」

 

「完敗だった。ライ私達の分まで頑張って」

 

「ああ。2人とも手強かった。2人の分まで頑張るよ」

3人はお互いに検討を称え合った。

ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外

  • ライ×ナナリー
  • ライ×C.C.
  • ライ×シャリー
  • ライ×ミレイ
  • ライ×神楽耶
  • ライ×千葉
  • ライ×ユーフェミア
  • ライ×コーネリア
  • ライ×ヴィレッタ
  • ライ×天子
  • ライ×ノネット
  • ライ×アーニャ
  • ライ×モニカ

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