6月も最終周に入り、IS学園は月曜から学年別トーナメント一色にと変わる。その慌ただしさは予想よりも遥かに凄く、今こうして第一回戦が始まる直前まで、全生徒が雑務や会場の整理、来賓の誘導を行っていた。その中にはライやカレン、シャルもいた。ライとカレンは生徒会の腕章を腕に巻き主に生徒会の手伝いをしていた。シャルがいる理由としてはライが男装がバレないよう、連れて来て簡単な書類整理をお願いしたからだ。
「ライ君とシャルル君は先に着替えて来なさい」
「いいんですか?」
「ええ。終わりは見えたわ。着替えたら更衣室で一夏君と待機しててね」
「分かりました」
「ありがとうございます」
ライとシャルは生徒会室で着替え、一夏がいる更衣室に向かった。
更衣室では一夏がISスーツに着替えていた。
「2人共お疲れ様。俺も手伝わなくても大丈夫だったか?」
「お疲れ、僕達生徒会は裏方仕事だったからね、人数は大丈夫だったよ。本当は一夏も誘おうと思ったけど、裏は仕事が少なかったから一夏には万全の状態でいて欲しかったから誘わなかったんだ。ごめんね」
「いや、いいぜ。しかし、すごいなこりゃ4・・・」
ライとの会話が終わり更衣室のモニターから観客席の様子を見ると、各国政府関係者、研究員、企業エージェント、その他諸々の顔ぶれが一堂に会していた。
「3年にはスカウト、2年には1年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。1年には今の所関係は無いみたいだけど、それでもトーナメント上位入賞者には早速チェックが入ると思うよ」
「ふーん、ご苦労なことだ」
「まあ本来はね」
「本来は?」
シャルの言葉に一夏は聞き返した。
「そう。彼等の目的はライとカレンなんだ」
「何でライとカレンだけ?」
「2人の戦闘の映像が各国政府に渡されてね、その内容が、カレン対楯無さん。カレン対ライ。そしてこの前のライ・カレン対セシリア・鈴。特に最後のタックの映像は衝撃だったらしく、各国政府は代表候補生から話を聞いたりしたよ。僕も聞かれたからね」
「その本人は随分リラックスしてるな」
「慣れているからね」
ライに関しては2度の王として、そして記憶喪失中の初陣でも落ち着いていた為、この程度はどうって事はないのだ。
「そろそろ対戦表が決まるはずだよね」
突然のペア対戦への変更がなされて、理由は不明だが従来まで使っていたシステムが正しく機能しなかったらしく、前日までに出来る筈だった対戦表は、朝から生徒達が手作りの抽選クジで作っていた。
そして発表された。
「へえ・・・」
「「━━━え」」
出てきた文字を見てライは感心したような声を、一夏とシャルは同時にポカンとした声をあげた。
第一回戦・第一試合
蒼月ライⅤS更識簪・布仏本音
第二試合
紅月カレンⅤS相川清香・谷本癒子
第三試合
織斑一夏・シャルル・デュノアⅤSラウラ・ボーデヴィッヒ・篠ノ之箒
「マジか初戦でラウラか・・・」
「勝っても次はライが相手か・・・
因みにトーナメント表は左から順ではなく交互に行う為、仮に一夏とシャルが勝っても次はライと言う巨大な壁が立ちふさがるのだ。
((それにカレンが反対側だから、本当にライとカレンの頂上決戦だ・ね))
一夏とシャルは同じ様に思った。
「初戦から簪か・・・それにペアはのほほんさんか・・・」
「ライの知り合い?」
「ああ。色々あってね。そうだトーナメントが終わったら紹介するよ」
「楽しみにしておくよ」
「俺も」
簪の機体・
一方生徒会室では・・・
「おお初戦はライライか・・・」
「・・・」
本音は相変わらずのほほんとしていた。一方簪は黙り込んでいた。そんな妹の様子を楯無はどうすればいいのかオロオロしていた。
(会長って簪の事になると駄目ね・・・人を巻き込むのはミレイ会長と同じだし、ミレイ会長とルルーシュを足して2で割ったのが会長ね)
カレンは3人には申し訳ないがそう思った。
「簪ちゃん・・・その。初戦からライ君とだけど・・・大丈夫?」
楯無はオロオロしながら聞いた。
「・・・正直厳しい。でも私は、皆と一緒に頑張って完成させた、
「簪ちゃん・・・」
簪の決意に楯無はポロリと涙を流した。
「かんちゃん頑張ってライライに一泡吹かせようよ~」
「うん!」
「(なんかライが悪者みたい・・・でも簪も応援したいわ・・・)簪今から言う事はライの恋人じゃなく、ルームメイトとしての言葉よ。ライを驚かせてあげなさい、自分達が組み立てた打鉄弐式の厄介さを!」
「うん!頑張る!!カレンも頑張ってね!」
「ええ。勿論よ!」
全員がトーナメント表を見て気合をいれ、遂に開幕する!!
ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外
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ライ×ナナリー
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ライ×C.C.
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ライ×シャリー
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ライ×ミレイ
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ライ×神楽耶
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ライ×千葉
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ライ×ユーフェミア
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ライ×コーネリア
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ライ×ヴィレッタ
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ライ×天子
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ライ×ノネット
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ライ×アーニャ
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ライ×モニカ