黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

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緊急時の指揮権とペア争い?

アリーナでの騒ぎの報告に行こうとしたライは千冬に呼び止められ、学園長室に連行された。

 

「織斑先生何故僕を学園長室に?アリーナでの報告なら生徒指導室でもよかったのでは?」

 

「学園長からの指示だ。私も詳しくは聞いていない」

ライはこの時何かあるなと直感で確信した。

 

コンコン

「織斑です。蒼月を連れてきました」

 

「入ってください」

 

「失礼します」

 

「失礼します」

千冬がノックをしライを連れて来たと言うと、入室の許可が出たので、千冬とライは学園長室に入った。

 

学園長室には楯無と用務員の男性がいた。

 

「やはり貴方が本当の学園長でしたか。轡木さん」

 

「ははは。気づいていたのですね。蒼月君」

 

「一目見た時から只者ではないと思っていました」

 

「では、改めて名乗りましょう。私がIS学園の学園長 轡木十蔵(くつわぎ じゅうぞう)です。今回君を呼んだのは非常時の指揮権を君に預けようと思いましてね」

 

「学園長些か急ではありませんか?」

 

「更識の言う通りです。蒼月は学生ですよ」

十蔵の言葉に楯無と千冬は時期早々と言った。

 

「ただの学生ではない事は、お二人が一番知っているのでは?」

 

「成程。聞いているのですね、僕の過去を」

 

「ごめんなさいライ君。貴方の疑惑を無くすにはちゃんと報告しないとダメなの」

 

「会長は悪くないですよ。むしろ感謝してます。僕の事を考えて動いてくれたのですから。それで具体的な内容はなんですか?」

 

「流石に教師部隊の指揮権は無理ですが、学生内であれば君が指揮してもらっても構いません。もちろん専用機組でもね」

 

「・・・そこまで評価して下さるのはありがたいですが、ギアスで操られるとは考えなかったのですが?」

ライは疑問を問いかけた。

 

「それが答えですよ」

 

「ライ君が本気なら、この部屋に入った瞬間ギアスを使ってるでしょう?」

 

「それをしないという事は、どういうことかお前が一番わかっているだろ?」

三人の言葉にライは、全くと苦笑いを浮かべた。

 

「その話受けさせていただきます」

ライは深々と頭を下げた。

 

「頭を上げて下さい」

十蔵の言葉でライは頭を上げ、差し出された手を握り握手した。

 

「君の力を貸してください」

 

「僕で良ければ好きに使ってください」

こうして密やかにライの非常時の指揮権譲渡が成立した。後に十蔵は語る『彼の力は本物だった』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

ライとカレンは生徒会室に向かっていると「第三アリーナで、イギリスと中国とドイツの候補生たちが模擬戦をしてる」と聞いて2人は顔を合わせて頷き、第三アリーナに急いだ。

 

 

 

アリーナに着いた頃には騒ぎは収まっており、事情を聞こうと2人は、普段と同じスーツ姿の千冬に近づいた。片手で持っているIS用の近接ブレードを極力みないようにして・・・。

 

「織斑先生説明をお願いします」

 

「ふむ。簡単に言えばアリーナのバリアーを破壊する規模の模擬戦をしていたから、コイツを持って横やりに入って仲裁しただけだ」

と、ブレードを見せながら言った。

 

((織斑先生、実はパワー系のギアス持ってるんじゃ・・・))

 

「お前達何かよからぬ事を考えてないか?」

 

「「いえ!滅相もございません!!」」

ライは初めて、カレンは2度目である千冬のパワー系ギアス所持を思ったが、読まれたかのような問いかけに、2人は揃って敬礼で否定した。この時ライは実はマオのギアスも?と思った。

その後2人は鈴とセシリアが運ばれた保健室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライとカレンが保健室に入ると顔を赤くした鈴とセシリアが飲み物の入ったペットボトルの口を開けごくごくと飲み干していた。

 

「一体何が・・・」

おきたの?と言い終わる前に、ドドドドドドドッ・・・!と地鳴りみたいに響いて来て、ドカーン!と保健室のドアが吹き飛び、女子達が雪崩れ込んで来た。

 

「織斑君!」

 

「デュノア君!」

 

「蒼月さん!」

 

「「「「「これ!」」」」」

と、バン!と学内の緊急告知分が書かれた申し込み書が渡された。内容は次の学年別トーナメントはベアで行うと言う物で、そこまで言った所で女子達の手が一斉に、ライ、一夏、シャルルに伸ばされた。

 

「私と組もう、織斑君!」

 

「私と組んで、デュノア君!」

 

「私と組んでください、蒼月さん!」

ライ達が言葉を発す前に校内放送が流れた。

 

『ピンポンパンポン~。はーい皆の生徒会長更識楯無よ。今度の学年別トーナメントについてだけど、1年生の方に新しいルールを追加するわ。内容は「ライ君とカレンちゃんはお互いにペアを組めない。ペア無し」で参加してもらうわ』

 

「「「「「えええええええ!!?」」」」」

楯無からの追加ルールに保健室にいた女子達は不満げだった。

 

『だって考えてみて?私を倒せるカレンちゃんと、そのカレンちゃんと同じ位の力を持ったライ君が組むのよ?勝てるの?』

 

「「「「「無理です!!!!」」」」」

女子達+一夏達も即答した。

 

『だから!2人にはシングルで出て貰うの。これなら公平でしょ?』

 

「「「「「流石生徒会長!!!!」」」」」

女子達は楯無を褒め称えたが一夏達は・・・

 

((((それ、実質ライとカレンの頂上決戦じゃ・・・))))

と考えていた。

 

因みに一夏はちゃっかりシャルルと組んだ。シャルルは目線をライに向け、向けられたライは小さく頷いた。

ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外

  • ライ×ナナリー
  • ライ×C.C.
  • ライ×シャリー
  • ライ×ミレイ
  • ライ×神楽耶
  • ライ×千葉
  • ライ×ユーフェミア
  • ライ×コーネリア
  • ライ×ヴィレッタ
  • ライ×天子
  • ライ×ノネット
  • ライ×アーニャ
  • ライ×モニカ

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