一夏side
俺達は千冬姉の命令で控室で待機していた
「しかし一夏の他に男のIS操縦者がいるなんてね。しかもカレンとはただならぬ関係だし」
鈴の言葉に、一夏、箒、セシリアも頷いた
「確かに何時ものカレンさんとは思えない大胆な行動でしたわ」
セシリアの言葉を聞き、先程の光景が頭に浮かび、全員が頬を赤く染めた
「そ、それよりアイツは強かったな」
気分を変えるべく一夏が先程の戦闘の事を言うと、全員が真剣な表情になった
「確かにね。アタシと一夏が2人がかりでも苦戦した相手をアッと言う間に倒すなんて・・・しかも相手の行動を読んで利用するなんて、アタシ達には出来ない事だわ」
一夏達が話していると千冬が入って来た
「千、織斑先生!」
「お前達今回の事は箝口令を敷く。もし口外すれば学園卒業まで監視下に置かれる事になる。あの男の事は次期に分かると思うが口外するなよ?以上だ解散」
一夏達は反論しようとしたが千冬の剣幕に押され控室から出た
一夏sideout
生徒会室
一夏達と別れ千冬はライ達が待つ生徒会室に到着した
「待たせたな」
「いえ、大丈夫です。始めましてライと言います」
「私は織斑千冬だ。知っていると思うがここIS学園で教師をしている」
ライは千冬に自己紹介し千冬も自己紹介した
「早速だが君に聞きたいことがあるのだが・・・」
「織斑先生先に私が話を聞いてもいいですか?」
千冬がライに話を聞こうとしたら、カレンから待ったを掛けられた
「良いだろう。私達は席を外した方がいいか?」
「いいえ、大丈夫です。むしろ貴方達には聞いてもらった方がいいと思うので。カレンもそれでいいかな?」
「ええ良いわ」
カレンの承認も得られ千冬と楯無は2人の話を離れた所から聞くことにした
「まず何故私はいえ、私達は貴方の事を忘れたの?貴方は何故狂王を名乗ったの?」
「ちょっとカレンちゃん狂王はライ君の事でしょう?狂王を名乗ったってどういう事なの?」
カレンの言葉を聞き楯無は疑問に思った事を言った
「狂王とは数百年前のブリタニアの王の事で、ブリタニアでは皇族でも名乗る事が出来ない名前なんです。それなのにライは狂王『ライ・S・ブリタニア』と名乗ったのです。ライ貴方は何故狂王を名乗ったの?」
「・・・それは僕が、ライ・S・ブリタニア本人だからだよ」
「え?・・・」
ライの言葉にカレンは頭が真っ白になった
「僕は過去の人間なんだ。いや人間だったと言った方が正しいかもしれない。僕は既に人の理から外れた存在なのだから、ギアスという王の力を持っている時点で」
「ライアナタもギアスを・・・」
カレンは勿論話を聞いていた千冬と楯無もライが過去の人間でギアスを持っていることに驚いた
「僕のギアスはルルーシュと同じ絶対遵守の力。ルルーシュの視覚とは違い僕のは聴覚に働くタイプのギアスだ」
「・・・ライ貴方の過去に何があったの?」
「僕の過去は・・・」
ライはカレン達に話した。自分が日本貴族皇家の娘と当時小国だったブリタニアの王との間に妹と生まれたこと。また異国の者と呼ばれ差別されたこと。母と妹を護るために武道を習ったこと。そして自分が助けた者と契約してギアスを得たこと。ギアスを使い王になったことなどを話した。
「そしてあの時僕の国は終わりを告げた」
「あの時?」
「北の蛮族が攻めてきた時僕はこう言ったんだ。『敵を皆殺しにしろ』と。ギアスが暴走しているとは知らず、その言葉で兵、民達は敵に突貫していった、母も妹も・・・そして戦いが終わった時には生きていたのは僕だけだった」
「暴走?」
「はい。ギアスは使えば使う程強力になり最後には暴走するんです。暴走を抑えることで覚醒する事が出来るのです。僕のギアスは2度の暴走を経て覚醒したので今は安定しています」
「2度だと?1度目が過去だとしたら2度目は何時なんだ?」
ライの話を聞いて千冬は2度目は何時か聞いて来た
「それを話す前に、戦いの後の事を話しますね。僕はあの後死ぬつもりでした、母と妹が居ない世界なんて意味がないと思ったからです。でも契約者に止められ、遺跡で眠る事になりました。その時『全てを忘れろ』って自らギアスを掛けたのです。そして数百年後の世界で発見され、薬での身体強化、知識の刷り込みなど様々な実験をさせられました。実験の最中にトラブルが発生し僕は逃げました」
「そして逃げた先がアッシュフォード学園で、会長に保護されたって事ね」
「うん。そこからは知っていると思うけど、僕は神根島で記憶を取り戻したんだ遺跡に触れてね。そして再び眠りに就くことにしたんだ。その時ギアスが暴走したんだけど遺跡に吸い込まれたんだそして僕は願った『皆が僕の事を忘れますように』と。僕と過ごした日々がうたかたの夢であるようにと」
「なんで・・・なんでそんな事をしたのよ!?私達が、私がどんなに辛かったか分からないの!?あの日から私の中で何かが足りないと思っていた。どんなに探しても見つからなくってどんなに悲しくなったか・・・」
「ごめんカレン僕は君には悲しんで欲しくはなかったんだ。僕が居ればカレンを不幸にしてしまう。だから僕は消える事を決めたんだ。でも今は違う、僕は君と共にいたいその為に僕はここに来たんだ。彼は僕に命を与えてくれた自らのコードを使ってね。そして彼の願いを聞いて僕はカレンとなら叶えられると思ったんだ」
「その願いって?」
「僕が幸せになる事。その為には君が必要なんだ」
そう一区切りし懐から箱を出して言葉を続けた
「カレン。僕と結婚を前提に付き合って欲しい。僕が幸せになるためには君が必要なんだ。君の事は眠りにつく前から好きだった」
ライが箱から出したのは結婚指輪だった。第二次東京決戦の前に買っていた物でカレンを救出したら渡そうと思っていたのだ
「嬉しい・・・私もライの事が好き。愛してる」
「僕もだよカレン」
ライは指輪をカレンの左手の薬指にハメた
「これからよろしくねカレン」
「うん」
ライの言葉にカレンは笑顔で答えた。因みに千冬と楯無は黙って見ていて涙を流していた
ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外
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ライ×ナナリー
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ライ×C.C.
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ライ×シャリー
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ライ×ミレイ
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ライ×神楽耶
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ライ×千葉
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ライ×ユーフェミア
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ライ×コーネリア
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ライ×ヴィレッタ
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ライ×天子
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ライ×ノネット
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ライ×アーニャ
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ライ×モニカ