落第騎士の英雄譚 破軍剣客浪漫譚「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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第四十一幕「鍛え直す為に」

 

 

綾崎家のメイド ヒルダ・ヨルダ姉妹の襲撃は全生徒に知られることはなかった。幸い黒乃が色々とやってくれたおかげで破軍学園はいつも通りの日常だ。そして黒乃は今現在綾崎家のメイドにして、翔真のお世話係だと話すグレイフィアと話をしていた。

 

 

「なるほど・・・そういう事か。時雨め、相変わらず食えん男だ」

 

「大変申し訳ありません。今回の一件は我々に責任があります!ですから!」

 

「・・・落ち着いてくださいグレイフィアさん。今回の一件は確かに綾崎家に責任がありますが貴女に責任はありません」

 

「しかし!」

 

「ただ・・・1つだけ教えて欲しい。なぜ、綾崎家は翔真を?」

 

「―――それは」

 

 

グレイフィアは涙を滲ませ経緯を話す。一方で治療を受けていた翔真は回復し、朱乃と明日菜の手料理を沢山食べていた。

 

 

「それにしても許せない・・・!翔真君をこんな目に合わせて!」

 

「僕等で綾崎家を潰そうよ!」

 

「あのシャルロット?スゲーとんでもないこと言ってるけど、無茶だぞ」

 

「でも!」

 

「・・・・・・これは俺の問題だ・・・明日菜達を巻き込む訳にはいかない。それに・・・綾崎家には俺のクソ親父もそうだが、使用人達もまあまあ強い・・・俺の力は通用しない」

 

 

拳を握り締め、翔真は先程のことを思い出す・・・ヒルダの前では飛天御剣流も通用しない。翔真は色々と考えた末にあることをしようと決断する。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

「師匠はいるだろうか・・・」

 

 

ラフな格好で翔真はある山奥へ足を踏み入れていた。翔真は休学届けを黒乃に提出し、しばらくの間は修行に集中しようとある人物を尋ねようとしていた。恐らくまた自分を消しに来るであろう綾崎家に対抗出来る為に鍛え直す・・・それが翔真にとって出来る唯一のことだ。

 

 

「ほぉ・・・珍しく来客かと思えば、翔真か」

 

「お久しぶりですね、師匠」

 

「今更、馬鹿弟子が俺に何の用だ?」

 

 

ガタイが一回り大きく、尚且つ整った顔立ちの男が木の影から現れる。それは翔真に飛天御剣流を教えた師、比古剣斗である。

 

 

「・・・師匠、折り入って頼みがあります」

 

「なんだ」

 

「もう一度・・・貴方に弟子入りを頼みたい」

 

「理由は?・・・数年前に出って行ったきり、解放軍とかいう組織に入った馬鹿弟子の頼みを俺が聞くと思うのか?」

 

 

「―――それについては隠すつもりはありません。ただ、今はどうしても貴方に頼るしか出来ない!俺にはどうしても倒さないといけない奴がいる。けど、今の俺じゃ太刀打ちが出来ないんだ・・・師匠」

 

 

「・・・・・・飛天御剣流の継承を一度辞退したお前にまた教えるのは気が引けるが・・・なら付いて来い翔真。理由は大体分かった・・・だがな、やるからには死ぬ気で付いて来い」

 

 

剣斗に連れられ翔真は山頂へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





比古 剣斗 CV 池田秀一

容姿 るろうに剣心の比古清十郎


翔真に飛天御剣流を教えた師。普段は山頂にある山小屋で妻と共に過ごしている。彼自身一部を除き人を嫌う為にわざわざ山頂に暮らしているらしい。


ヒルデ・ガルダ CV 伊藤静

原典 べるぜバブ


原作と違うのは人間である。能力に関しては原作よりちょい下だがそれでも強い。綾崎家では当主として綾崎時雨に仕えており、翔真の教育係でもあったが翔真からは苦手意識を持たれている。翔真曰く性格などを除けば素晴らしきおっぱいの持ち主(翔真談


ヨルダ CV寿 美菜子

原典 べるぜバブ

原作と違うのは人間である。それ以外は全て原作通りで、ヒルダとは事実上姉妹であるが本人はそれを嫌っている。当主である綾崎時雨に仕えているメイドの一人。過去に翔真と何かあったらしいが・・・





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