TOWRM3 〜ThePlain's Walker〜   作:赤辻康太郎

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第二十話です。暁の従者との邂逅後の話です。


第二十話

「はーい。何か、ご用ですか?」

「失礼。アドリビドムの拠点はこちらでしょうか?」

「はい。そうですけど?貴方達は?」

 

アドリビドムを訪ねてきたのは、茶色の短髪に白い服を着て帯刀した少年と、紫色の髪をツインテールに結わえた少女の二人組だった。

 

「俺……私はガルバンゾ王国騎士団、『アスベル・ラント』。こっちは仲間の『ソフィ』」

「ソフィ、です……よろしく……」

 

二人は自らをアスベル、ソフィと名乗った。

 

「私はアドリビドムのリーダーをしています。アンジュ・セレナー。こっちの二人は樹とレインよ」

「津浦樹だ」

「レイン・リヒトです」

 

アスベルに倣って三人も自己紹介をした。

 

「ガルバンゾ王国の騎士様が一体何の用だ?」

「ちょっと樹……」

 

余程騎士に因縁があるのか、樹の言い方には少し棘があった。

 

「私達はガルバンゾ王国王女、エステリーゼ様を探しに来ました。こちらに滞在しているはずです。会わせてもらえませんか?」

「……何故、そう思う?もしかしたら、思い違いかもしれないぞ?」

「姫様誘拐の容疑がかけられているユーリ・ローウェルはご存知ですね?彼の仲間二人が、アドリビドムに潜伏しているとの情報が騎士団に寄せられました。なので、姫様はここにいるはずです」

 

挑発的に聞く樹に、アスベルは丁寧に答えた。

 

「取り敢えず、本人に話を聞いてみましょうか」

 

アンジュ達はアスベルを連れ、エステルの部屋に行った。

 

「私は……戻りません。フレンに、そう伝えてください」

 

国に戻るよう説得するアスベルに、エステルはキッパリと帰らないと言った。

 

「私は、自分の国が起こした事による異変を解決するまで、ガルバンゾには帰らないと決めたんです」

 

「ですが、姫様の仰った、生物が変化する現象の調査は、これから評議会に提起すれば――」

「それじゃ意味ないから、エステルは今もここにいるんだろ」

 

尚も説得を試みるアスベルを、樹が遮った。

 

「どうせ評議会のお偉いさん共は、エステルの話に耳を貸さないさ。エステルもそれが分かってるから、国に帰ろうとしないんだよ」

「そんな筈は!」

「樹の言う通りです」

「姫様!」

 

樹を擁護するエステルに、アスベルは驚いた。

 

「それではいつまで経っても変わりません。私は、国を護る為にも、ここにいなければと思っているのです」

「しかし……」

「ぎゃあぎゃあ五月蠅えな。本人が帰りたくないって言ってんだから、そうフレンって奴に報告すればいいだろ」

「そうはいかない。俺はフレン隊長から『姫様を連れて帰るまでガルバンゾには帰って来るな』と命令されている」

 

アスベルもアスベルで引く気はないようだ。

 

「立派なこって。結局、お前も民より命令か?」

「……俺だって国や民の為に何かしたいと思っている」

「なら何で何もやらない?どうしてエステルみたいに自分で考えて行動しようとしない?」

「俺は騎士だ。騎士は、国を護るためにも、与えられた任務を全うしなければならない」

「だから、それじゃダメだっつってんだろ!」

 

樹は怒鳴ると、壁を殴りつけた。

 

「国を護る為に任務を全う?それで護れるのは国じゃねえ、権力だ。結局、お前も、そのフレンも、権力を護る為の道具にしか過ぎないんだよ!」

「違う!フレン隊長は本当に民を護ろうと……」

「違わねえよ!上のご機嫌窺ってただ命令に従っているだけじゃ、何を考えていたって、どんな信念を持っていたって、何も考えていないのと一緒なんだよ!」

 

樹の激昂。それは、最下層民の苦痛を味わってきた樹だからこそ言える怒りだった。

 

「所詮。お前もフレンも、その程度の器だったってことだ」

「待て、俺への侮辱はいい。だがフレン隊長への侮辱は取り消してもらうぞ!」

「取り消さねえよ。フレンが民の為にどんだけ尽力してんのかは知らん。だがな、ガルバンゾの現状が変わってない以上、エステルが帰りたくないと言っている以上、そういう事なんだよ」

「貴様!」

 

刀の柄に手をかけるアスベル。部屋の中は一気に緊張感に包まれた。

 

「だったら、アスベルもここにいたらいいんじゃないですか?」

 

唐突にエステルがそんな事を言い出した。

 

「フレンの命令で国に帰れないなら、アスベルもここにいて、皆と一緒に働いたらいいんですよ」

「姫様?」

「それに、ここなら色んな人を護ることができますよ?」

「そうだな。ここにいたら、お前も樹の言いたいことが理解できるようになるかもな」

 

エステルの提案に、ユーリも賛成した。

 

「アンジュ、どうです?」

「そうね……ウチは万年人手不足なものだし、働き手が増えてくれる分には大歓迎よ」

 

アンジュも異論はないようだ。

 

「樹はどう思う?」

「……アンジュがいいと言うなら、俺に反対する理由はねえ」

「私は樹がいいならいい」

 

樹も渋い顔をしたが、反対はしなかった。当然レインも。

 

「なら、決まりですね!」

 

嬉しそうに手を叩くエステル。アスベルはもう反論できる立場ではなかった。

 

「……分かりました。俺達もここでお世話になります」

「……よろしく」

 

また二人、アドリビドムに仲間が増えた。

 

 

――その日の夕食――

 

 

アスベルとソフィが仲間になったので、今日のディナーはいつもより少し豪勢だった。

 

「お味は如何だったかしら?」

「はい。とても美味しかったです。カレーも、このデザートも」

「カニタマ、美味しかったよ」

 

本日のメインは、二人の好物の甘口カーとカニタマだった。特にソフィは、カニタマを口一杯に頬張り、口の周りをタレでべとべとにするほどだった。

 

「ふふ。それは良かったわ。ところで……そのカレーとカニタマ、誰が作ったと思う?」

「え?ロックスではないんですか?」

 

ロックスは今日も料理に給仕に大忙しだったので、アスベルはロックスが作ったものだと思っていた。

 

「それを作ったのは、樹よ」

「アイツが!?」

 

アスベルは予想外の名前に本気で驚いた。

 

「意外でしょう?彼なりのケジメなんですって」

 

樹は、例えどんなに馬が合わない人と仲間になったとしても、チームワークを乱すことはしない。むしろ仲間として接しようとする。そのケジメの様なモノが、料理だった。同じ釜の飯を食う。昔から仲間意識を生み出す秘訣である。

 

「樹も、何だかんだ言ってあなたの事を仲間と認めたのよ」

「アイツが……そんな……」

 

アスベルは眼の前に置かれているデザートプレートをジッと見詰めた。

 

「――ちょっといいか?」

 

とそこに、件の樹がやって来た。

 

「何か用か?」

「ああ。少し付き合ってほしい」

「……分かった」

「私も行く」

「好きにしな」

 

樹はアスベルを誘うと、甲板に出た。三人の他にも、「何事か」と思ったアンジュやクラトス達も甲板に出た。

 

「……何がしたいんだ?」

 

アスベルは背を向けて立つ樹に尋ねた。樹はその問いに振り向くと、

 

「俺と、勝負しろ」

 

と刀を構えた。

 

「……やはり、認めてはくれないんだな」

「……」

 

無言の樹。アスベルはそれを肯定と取り、構えた。

 

「アスベル、私も戦う」

「ダメだ」

「でも……」

 

共に戦おうとするソフィを、アスベルは断った。ソフィはそれでも一緒に戦おうとしたが、アスベルに首を横に振られ、渋々下がった。

 

「いいのか?別に俺は二人係でも構わんぞ」

「それではフェアじゃないからな。それに……お前とは真剣に戦いたい」

「あっそ。それじゃあ」

 

樹は納刀すると、格闘技の構えを取った。

 

「何のつもりだ?」

「フェアじゃないってんなら、俺だけ刀を抜くのもそうだろう?」

 

樹をキッと睨むアスベル。樹はその眼差しから目を逸らさず、真っ直ぐに受け止めた。

 

――ヒュー――

 

一陣の風が、二人の髪を揺さぶった。

 

「行くぞ!」

「来いよ!」

 

それを合図に、二人が駆け出した。

 

「はっ!そこだ!」

「そらっ!三散華!」

 

アスベルは鞘で相手を突く技『瞬突』と三連続の後ろ蹴り『刹那』を繰り出し、同時に樹は右ストレートの後に、いつもとはモーションの違う、三連続パンチの『三散華』を繰り出した。

 

「烈震虎砲!」

「獣吼戦破!」

 

虎を象った気と獣を象った気。二つの気が同時にぶつかり、炸裂した。

 

「ぐあ!」

「ぐっ!」

 

炸裂した衝撃に、二人は後方に吹き飛んだが、直ぐに態勢を整え、

 

「魔神剣!」

「魔神拳!」

 

アスベルは抜刀し素早く剣を振り、樹はそのまま拳を振り、地を這う衝撃波を繰り出した。

 

「蛇咬閃!」

 

樹は二つの衝撃波が激突するか否かのタイミングで、刀をアスベルに向かって『射った』。

 

「くっ!」

 

アスベルは飛来してきた刀をギリギリで弾いた。だが、それがいけなった。

 

「蛇咬交牙!」

「ぐあ!」

 

樹が刀を死角にして、アスベルを蹴り飛ばした。アスベルはガードができず、吹っ飛んだ。樹は着地すると、丁度落ちてきた刀をキャッチし、肩に担ぐように持った。

 

「アスベル!」

「来るな!」

 

ソフィはすぐさまアスベルの元に駆け寄ろうとしたが、アスベルがそれを拒否した。

 

「俺なら、大丈夫だ」

「アスベル……」

 

大丈夫だと言うアスベル。だが、良いとこにもらったのか、アスベルの足は微かに震えていた。

 

「……無様だな」

「アスベルは無様じゃない!」

 

アスベルを侮辱する樹を、ソフィは怒鳴りつけた。だが、樹はソフィの声に耳を貸さずアスベルに話し出した。

 

「お前、誰かを守る為に死にかけたことはあるか?」

「何?」

「俺は、あるぞ」

「「!!」」

 

『死』。その言葉を聞いた瞬間、アスベルは父親の姿が脳裏を過った。

 

「まあ、あるないは別にいいけどな。機会がなかっただけかもしれねえし」

「何が聞きたい?」

「……さあな。ただ、お前はそんな時、死ねるのか?」

「それは……」

 

樹の問いかけに、アスベルは直ぐに答えることができず、俯いてしまった。

 

「アスベル!危ない!」

「はっ」

 

アスベルがソフィの声で前を向いたとき、眼前に樹の脚が迫っていた。

 

――ドガッ――

 

「がはっ!」

 

当然防御することも出来ず、アスベルの身体は宙に舞い、そのまま甲板に叩き付けられた。

 

「アスベルー!」

 

ソフィはアスベルに駆け寄り、アスベルの身体を起こした。

 

「大丈夫?」

「あ、ああ。大丈夫、だ」

 

辛うじて立ち上がるアスベル。だが、もう限界が近いのは明らかだった。

 

「何だ。もうギブアップか?」

「ま、まだ……だ……」

 

ふらつきながらも構えを取るアスベル。そんなアスベルを、樹は冷ややかな眼で見ていた。

 

「分かるか?これが俺とお前の差だ。どんな理想を掲げたって、護りたいって願ったて、そこに『自分の意思』がなきゃ意味ないんだよ」

「……」

「お前は騎士になって今まで何をしてきた?騎士として任務を全う?そこにお前の意思はあるのか?国や民を護る為に、お前は何を考え、何をしてきた?」

「……」

 

樹の話をアスベルはただ黙って聞くしか出来なかった。樹の言葉は、反論する気を無くさせるほどアスベルの心に刺さっていった。

 

「結局、お前は何も護れないんだよ!」

「違う!」

 

そんな樹の言葉を否定したのは、ソフィだった。

 

「アスベルは護ってくれた。記憶をなくして居場所のない私に居場所をくれた。私を護るって言ってくれた。だから、アスベルに護れないものなんてない!」

「ソフィ……」

 

ソフィは樹の言葉を真っ向から否定した。アスベルは、ソフィの言葉で、身体に力が漲るような不思議な感覚を感じていた。

 

「だったら、何でソイツはもうフラフラなんだ?自分一人護れない奴が、誰かを護れるとでも?」

「アスベルは……私が護る!」

 

ソフィはそう言うとリスレットを構えた。それを見て、樹も刀を構えた。

 

「ソフィ。ありがとう」

「アスベル?」

 

だがアスベルはソフィの頭を撫でると、ソフィの前に出て構えた。

 

「決着は、俺がつける!」

「そんな状態で、お前に何ができる?」

 

決着を自らつけると言うアスベルに、樹は冷ややかな表情で聞いた。

 

「……確かに俺はまだ誰かを護って死にかけたことはない。けど……俺はあの時決めたんだ。絶対に護ってみせると。例え、命に代えても!」

 

アスベルが叫ぶと、彼の身体を青白いオーラが包み込んだ。樹はその姿を見ると、嬉しそうに嗤った。

 

「勝負だ!津浦樹!」

「いいぜ!来いよ!アスベル・ラント!」

 

開始時のように、二人は駆け出した。

 

「四葬天幻!」

「双刃牙!」

 

アスベルの流れるような連続蹴りと、樹の流れる様な双刃の連続斬り。二人の攻撃は互いに打消しあった。だが――

 

「終わらせてやる!」

 

アスベルの攻撃は、まだ終わっていなかった。

 

「全てを斬り裂く!獣破!轟衝斬!」

「があああっ!」

 

居合切りからの強烈な斬り上げ。アスベルの秘奥技『獣破轟衝斬』が樹を襲った。樹は攻撃を受け、後方に大きく吹き飛んだ。

 

「がはっ!」

 

樹は重力に従って看板に叩き落とされ、そのまま動かなくなった。

 

「そこまで!勝者、アスベル!」

 

アンジュが宣言し、アスベルの勝利が決まった。

 

「や……やった……」

 

アスベルも限界が来たのか、その場に崩れるように倒れ込んだ。

 

「アスベル!」

「ルカさん。樹さんをお願いします!」

「わ、分かった!」

 

治療のため、アニーがアスベルの、ルカが樹の元に救急箱を持って駆け寄った。

 

「アスベル、大丈夫?」

「ああ。何とかな」

 

心配そうに聞くソフィに、アスベルは笑顔で答えた。

 

「大変だ!樹の意識が!」

 

ルカが悲痛そうな声で叫んだ。樹の意識がないようだ。ルカの声に、クラトスが樹に近寄った。

 

「……」

 

クラトスは樹の容態を見ると、

 

「いつまで『寝たふり』をしている」

 

と樹の額をペシリと叩いた。

 

「あいた!クラトス、怪我人にそれはないだろう?」

「お前があの程度で気絶するわけがなかろう」

 

樹はクラトスの言葉に「やれやれ」と首を振るとそのままムクリと上半身を起こした。

 

「あーあ。折角ルカは騙せたのに」

「口の端が時折引きつっていたぞ」

「あー。そっか。次からは気を付けよう」

 

先程まで死闘をしていた人物とは思えないほどの暢気さである。

 

「手ごたえはあったのにな」

 

樹の様子を見て、アスベルは少し悔しそうな表情をした。

 

「そりゃあ喰らったからな。まあ喰らった瞬間に鞘でダメージをある程度殺せたからよかったぜ」

 

樹は左手に握った鞘をアスベルに見せた。

 

「それにしても。少し酷いんじゃないアニーさん。真っ先にアスベルのとこに行くなんてよ」

「人の注意を聞かずにまた無茶する人の事なんて知りません」

 

樹がアニーに軽口を叩くと、アニーはソッポを向いた。

 

「また?」

「樹さん、ひと月近く前にフィアブロングと戦って大怪我したんです」

「フィアブロングと!?」

 

アスベルは樹の動きが病み上がりのそれじゃなかっただけに、とても驚いていた。

 

「ん?ああ。あん時は死にかけたな」

「じゃあさっきお前が言ってたのは」

「そ。この間のことさ」

 

まるで思い出話をするように話す樹に、アスベルは言葉が出なかった。

 

「それで、アスベルは合格?」

 

アンジュが唖然としているアスベルを尻目に、樹に尋ねた。

 

「文句なし。最後に覚悟も見れたしな」

「アレは、試験だったんですか?」

「んー。ちょっと違うかな。アレも樹なりのケジメよ」

 

アスベルの問いに、アンジュは少し悪戯っぽく答えた。

 

「樹は貴方に知ってほしかったんじゃないかな。本当の『護る意志』を」

「本当の、『護る意志』……」

 

アンジュの言葉を噛みしめるように、アスベルは反芻した。

 

「お前は護るって言うばかりで、護る為の意思と行動があやふやだったからな。けど、最後ので分かったよ。お前はちゃんと理解してるって」

 

樹は立ち上がりながらそういうと、アスベルの元に近寄った。

 

「つうわけで、これからよろしくな。『アスベル』」

 

樹はアスベルの名を呼ぶと、右手を差し出した。

 

「ああ。こちらこそよろしく。『樹』」

 

アスベルも樹の名を呼び、右手をしっかりと握った。

 

「樹ー!お稲荷さん作ったよ!」

「中身は生姜と白胡麻だよ」

 

丁度その時、カノンノとレインが包みを持ってやって来た。中身は樹の好物の針生姜と白胡麻の稲荷寿司だった。

 

「お。サンキュー。アスベルも食うか?」

「そうだな。もらおうか」

「私もいい?」

「勿論」

 

死闘の場は一転、稲荷寿司を囲んだ細やかな宴会場となった。

 

 

――ルミナシア上空――

 

 

「暢気なもんだねえ」

 

ルミナシアの上空、バンエルティア号から遥か空の上から、樹達の様子を窺うモノがいた。

 

「まあいいか。アレ、いやもう『彼女』かな。彼女も目覚めたことだし。こっちもあっちも、否が応でも忙しくなるし」

 

ソレは自分の上、月を見上げると、

 

「もう直ぐ会えるね。樹」

 

と嗤い、虚空に消えた。

 

 

 




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