アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

久しぶりの戦闘シーンです。


第13話 ダークアヴェンジャー

 

 

加速して、対戦ステージに来た俺たちは、ステージで突っ立っていた。場所は煉獄ステージで、あたりは赤く染まっていた。俺の目の前にいる黒いアバターは対戦相手であるオルタのようだった。その姿はジャンヌのアバター『アンバーフラッグ』の色を黒にしただけのようなアバターだった。

 

 

 

「アバターも似てるのか。レオニーズのコバマガみたいだな」

 

 

 

 

「コバマガ?誰よそれ?まあとにかく早く勝負しましょう。あ、私のことはダークでいいわ」

 

 

 

「俺のことはエイトでいい。さて、やるか!」

 

 

 

お互い戦闘態勢に入り、準備万端となった。同時に地面を蹴り、距離を縮めにいった。ダークが剣で先に攻撃を仕掛けてきて、俺は両手の剣で防いだ。

 

 

 

「簡単にやらせるかよ!」

 

 

 

「なら、これはどう!」

 

 

 

ダークは剣に力を入れると、剣から炎が出てきた。俺は危険を感じて、軌道をずらして、回避した。

 

 

 

「炎?」

 

 

 

「煉獄ステージだから威力は増すんだけど、避けられちゃ意味ないわね」

 

 

 

「アビリティか?」

 

 

 

「そ。私のアビリティは煉獄。煉獄の炎を付与することができるの」

 

 

 

「面白い!なら今度はこっちから!」

 

 

 

俺は思い切り2つの剣を振りかざした。ダークは剣で防いでさっきと同じように炎を付与してきたが、俺は剣を離して、しゃがみ込み、足を引っ掛けた。

 

 

 

「しまっ!?」

 

 

 

「はあ!」

 

 

 

 

足を引っ掛けてバランスを崩したダークに大きな隙ができ、勢いに乗り、横腹に回し蹴りを決めた。ダークは受け身に失敗し、そのまま転がっていった。勢いが収まり、ダークは横腹を抑えて立ち上がった。

 

 

 

「イタタ……なかなかやるじゃない」

 

 

 

「レベル8で弱かったら期待外れだろ?」

 

 

 

「それもそうね。じゃあ私も本気でいこうかな」

 

 

 

ダークはどこからかベルのようなものを出し、思い切り鳴らした。何かのバフでもつくのかと思ったが、なんの変化もなかった。自分自身には何もなかったが、急に影が俺たちを覆った。空を見ると、とてつもなくでかい竜が飛んでいた。

 

 

 

「なんだ……あれ…?」

 

 

 

その竜はダークのそばに降りて、彼女を背中に乗せた。

 

 

 

 

「これが私の必殺技の1つ、竜を呼ぶベル。そしてこの子は邪竜ファヴニールよ」

 

 

 

 

「どうやって相手すりゃいいんだ……」

 

 

 

 

「さあ!どう戦う!!」

 

 

 

 

ファヴニールは前足を俺の方に叩きつけにきた。俺はギリギリで避けたが、さっきいた場所を見ると、大きな穴が空いていた。

 

 

 

 

「おいおいマジかよ……」

 

 

 

 

「あははは!さあファヴニール!叩き潰しなさい!」

 

 

 

 

「クソッ!こうなったら……」

 

 

 

 

俺はガンブレードを持ち、ファヴニールの足元に行った。足元に辿り着いて、俺は構えた。

 

 

 

 

「ジ・イクリプス!!」

 

 

 

 

ファヴニールに斬撃を入れて、HPを減らしにいった。連撃でファヴニールは何度も怯み、攻撃させる隙を与えなかった。やがてファヴニールのHPはゼロになり、戦闘不能のメッセージが出てきた。どうやらファヴニールはダークのエネミーみたいだった。

 

 

 

 

「ファヴニールは倒したぜ!」

 

 

 

 

「ファヴニールを倒すなんて……。あの剣聖(ヴァンキッシュ)と戦った以来ね」

 

 

 

 

青の王とも戦ったことがあるのか。わざわざフランスからここまできたのか、それともナイトがフランスまで行ったのか。まあとにかくジャンヌが言った通り、オルタはレベル6の中では最強だな。こんなでかいエネミーを操ることなんてほぼ不可能だ。それだけじゃない。自分のアビリティをうまく活用している。

 

 

 

 

「あははは!楽しい!実に楽しいわ!」

 

 

 

 

ダークは手を振ると、煉獄の炎が俺のところに飛んできた。付与するだけじゃなく、飛ばすこともできるのか?

 

 

 

 

「あなたがさっき心意技を見せてきたから、私も少しだけ見せてあげるわ」

 

 

 

ダークは何度も何度も手を振り、俺に煉獄の炎を飛ばしてきた。俺はうまく避け続けるが、炎が止むことはなかった。すると、俺が避けた先に炎の壁が出てきて、俺の周りを炎で覆った。抜け出せるとしたら上しかないな。

 

 

 

「汝の道はすでに途絶えた!」

 

 

 

炎の壁の隙間を除くと、剣を振りかざしたダークがいた。俺は抜け出そうと上を見ると、上には8本の槍があり、俺のところに降ってきた。俺は投影して、剣を作り、防ごうとしたが、防ぎきれず、ダメージを負ってしまった。

 

 

 

「どう?私結構強いでしょ?」

 

 

 

「ああ。充分強いよ……」

 

 

 

「もっと凄いのを見せてあげるわ。けどその前に」

 

 

 

ダークは剣を振りかざすと、さっきと同じ槍が俺の足を貫通させた。そのせいで俺は動くことができなかった。

 

 

 

「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮!吠え立てよ、我が憤怒(ラ・グランドメント・デュ・ヘイン)!!」

 

 

 

 

俺の周りを煉獄の炎で覆い、地面から大量の槍が俺を串刺しにしようとしてきた。けど、俺はそんな簡単にやられるわけにはいかないと思い、足に刺してる槍を投影で作り出した剣で斬り、直撃は避けたが、何本かは俺の体にかすった。

 

 

 

 

「私の最強の技を避けるなんて……」

 

 

 

 

「なら今度は俺の最強の技を見せてやる!unlimited blade works(アンリミテッドブレイドワークス)!!」

 

 

 

 

固有結界を作り出し、俺は剣を両手に吸い寄せた。そして強化外装『ブースターレッグ』ですぐに距離を縮めて、剣を振りかざした。ダークは腰につけてる剣で俺の剣を破壊したが、もう片方の剣で斬撃を入れた。破壊されたほうに剣を吸い寄せて、斬撃を入れた。ダークは防ぐことが出来ず、俺にHPを削られるだけだった。そしてダークのHPを全て削り、俺は勝利した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ……負けたわ…あなた本当に強いわね……」

 

 

 

「オルタも充分強かったぜ。何度やられると思ったか……」

 

 

 

「観戦してたけど、あれはレベル6とは思えないくらいの力だったわ……」

 

 

 

「惜しかったねオルタ」

 

 

 

「負けたのは悔しいけど、楽しかったわ。また戦いましょう」

 

 

 

そう言って、オルタは俺に手を差し出してきて、俺はその手を取り握手をした。

 

 

 

「いつでも相手になるぜ」

 

 

 

「本当はこの後楓子とも戦いたかったけど、もう疲れたから帰るわ」

 

 

 

「送るよ?」

 

 

 

「姉さん平気よ。私はもう子供じゃないんだから。じゃあね」

 

 

 

「いつでも遊びに来てね!」

 

 

 

オルタはリビングを出て、玄関で靴を履いて帰っていった。俺もさっきの戦いでかなり疲れてソファに寝転がった。すると楓子は俺の隣に座り、俺の頭を膝の上に乗せた。

 

 

 

「疲れたならゆっくり休んで」

 

 

 

「ああ……そう……するよ…」

 

 

 

俺はゆっくりと目を瞑り、意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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