フラっぴーです!
初めての連続投稿……
そして土曜日。
領土戦が終わり、みんなでダイエット合宿をするために、ハルユキと黒雪姫、タクムとチユリ、アルトリアが梅郷中の校門で待ち合わせをしていた。
しばらく待つと、二台の車がやってきた。
「全員いるな。よし、後ろに乗ってくれ」
全員荷物を持ってそれぞれ車に乗っていった。
ちなみに運転してるのは奨真と白夜で、奨真の車の助手席には楓子が、白夜の車の助手席にはマシュが乗っていた。
奨真の車に乗っているのは、奨真と楓子、ハルユキと黒雪姫、謡とジャンヌ、白雪姫と綸である。
白夜の車に乗っているのは、白夜とマシュ、あきらとレミ、タクムとチユリ、アルトリアである。
(2人はちゃんと免許を持っている)
車内ではみんな話したりしていた。
奨真の車内……
「奨真さんって車の免許も持ってたんですね」
「ああ。今の時代は16歳で取れるからな」
「ちなみに私も持ってるのよ鴉さん」
「師匠もなんですか」
「私も来年には取れるな」
「私もそろそろ取ろうかな」
白夜の車内……
「温泉かあ…。久しぶりに行くな」
「私もです」
「私もなの」
それから数時間後……
旅館に着いて、奨真と白夜はみんなを下ろしてから駐車場に向かった。
駐車場に停め終えて、玄関に行くと、みんな待ってくれていて部屋の鍵をもらい、一緒に部屋に向かった。
部屋割りは
奨真、白夜、ハルユキ、タクム。
楓子、黒雪姫、チユリ、綸、白雪姫、レミ。
マシュ、アルトリア、ジャンヌ、あきら、謡。……である
奨真たちの部屋に全員あつまって、ハルユキのダイエットメニューを伝えた。
「まずは今晩から明日まで絶食してもらいます」
「うう……この一週間まともに食べてないんですが」
「その調子で体内環境を整えて、本番の明日に備えてください。いいですね?」
「は、はい」
「………あの!ハルユキ君…」
「はい……?」
「えっと………頑張れハルユキ君」
黒雪姫はそう言って、部屋から出て、他のみんなも揃って出て行った。
「はあああ……………。タク、俺もうダメかも。あとのことは頼む、リンカーとホームサーバーのメモリ領域は絶対に覗かずに消去しといてくれ」
「まあまあ。あと一週間じゃないか」
「そうだぜ。頑張れよ」
「一週間なんて短いもんだ」
「タクム、白夜さん、奨真さん」
温泉内……
湯には楓子と膝の上に座る謡、楓子の隣に座るチユリがいた。
「それで、明日からハルにどうやってダイエットさせるんですか?」
「そうねえ。あなたがいろんなことを試してダメだったでしょ?だからもっと根っこの部分に触れてみようと思うの」
「根っこ?」
「鴉さんは幼稚園や小学校低学年のときは痩せていたのよね?」
「はい!あの頃はかっこよくて密かにモテてたんですよ!」
「なら、何故太ってしまったのか?そこから探る必要がありそうですね」
「何故太ってしまったのか……わからないのです」
「それはまだわからないわよ、ういうい」
3人は立ち上がり、タオルを持って脱衣所に行こうとした。
「何故太ってしまったのか………。あ、そういえば」
「あ、入れ違いだね!」
「ジャンヌさんとマシュさん、アルトリアさん」
「いい湯加減よ。ごゆっくり」
「失礼しますね」
「ゆっくりと浸かるとしよう」
「チーコ、今何か言いかけなかった?」
「あ、はい。そういえばハルが太り始めたのって、両親が離婚してからだったような……」
「ふむ……」
「フーねえ?」
「なんでもないわ。さ、早く着替えましょう」
旅館の通路………。
楓子と謡、チユリは部屋に戻ろうとしたとき、奨真とバッタリ会った。
「奨真君、どこに行くの?」
「何か飲み物買いにな。楓子も何か飲むか?」
「いいの?」
「ああ。よかったら2人にも」
「ああ大丈夫ですよ!せっかく温泉旅館に来たんですから2人でゆっくりしてください!」
「私とチユリさんは先に部屋に戻ってるのです」
チユリと謡は早足で部屋に戻っていき、奨真と楓子の2人だけになった。
「あいつら……。ま、いっか。楓子、何か飲むか?」
「それじゃあコーヒー牛乳で」
「はいよ」
奨真は店員さんにお金を渡して、コーヒー牛乳を2つ買った。
一本を楓子に渡し、もう一本は自分で飲んだ。
「そういえば奨真君と温泉旅館に来るのは初めてね」
「そうだな。まあ2人っきりじゃないが」
「ふふっ。今度は2人っきりで来ましょう」
「ああ。あれ?もうなくなったか」
「私の飲む?」
「いや、新しいの買って来るよ」
「………奨真君」
「ん?」
奨真は振り向くと、楓子はあと少しのコーヒー牛乳を口に入れ、口移しで奨真に飲ませた。
「んん!?」
奨真は驚き、楓子は全部飲ませても唇を重ねるのをやめなかった。
奨真は目を閉じ、キスを受け入れた。
「………いきなりすぎるぞ」
「いいじゃない。買う手間が省けたでしょ」
「まあそうだけど……」
奨真と楓子は瓶を返した後、奨真は楓子の手を引いてさっきまでいたところに戻った。
すると奨真は楓子を壁にもたれさせて右手を顔の横に置いた。
そう、壁ドンだ。
「しょ、奨真君?」
「さっきいきなりやってきた仕返しだ」
「え?」
奨真は壁ドンをしながら楓子の唇を自分のと重ねた。
楓子は驚いたが、それを受け入れた。
さっき奨真がやられたことと同じだ。
「もう……」
「言っただろ。さっきの仕返しだ」
「ねえ……家に帰ったら続きしよ?」
「………ああ」
「やった!奨真君大好き!!」
「おっと!ありがとう。さ、そろそろ戻ろう」
「ええ!」
奨真と楓子は手を繋いで、それぞれの部屋に戻った。
その後は、男子全員で風呂に入りにいった。
けどハルユキは部屋にはいなかったから3人で入った。
温泉内………
「明日からどうなるか……」
「だな。楓子は結構厳しいからハルユキが倒れなきゃいいけど」
「そ、そんなにですか?」
「「ああ」」
2人は見事にハモった。
「ハル、大丈夫かな」
「心配になってくるな」
「まあ楓子もやりすぎないようにするはずだ。心配するな」
3人は湯から上がり、脱衣所に入って浴衣に着替え、部屋で晩飯を食った後、3人は寝た。
翌日……
3人は起きると、ハルユキは部屋でずっと寝ていた。
どうやらハルユキは初日から体調を崩したみたいで、楓子とチユリが持ってきたお粥も食べなかった。
それから一週間が経って、再検査の日。
ハルユキはなんとか健康増進プログラムを回避した。
そして領土戦。
「全く。いい加減なつくりの体よね。ちょっと食べれば今は完全に元どおりだし」
「本当に残念です。いろいろと工夫を考えてたのに」
「いいじゃないですか!とにかく検査はクリアしたんですから!」
「だね。それに痩せたハルなんて今更想像しづらいし」
「ええ……そりゃ酷いよタク…」
「あ、そういえば帰った後、奨真君と楓子ちゃんラブラブだったね!」
「ジャンヌ!!なんで知ってるんだよ!!」
「えーだって丸聞こえだったよー。だって私の部屋は奨真君の隣だしー」
「は、恥ずかしい……」
「私はそうでもないけど」
「楓子。お前少しは恥じらいを持てよ」
「っ!?みんなきたよ!」
全員が同じ方向を見ると、緑のレギオン『グレートウォール』のメンバーが来ていた。
「では、行こうかみんな!」
「「「「おお!!」」」」
「ネガ・ネビュラス!出撃!!」