アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第5話 アンクルとエイトの訓練

 

 

 

 

「きゃあああああ!!!!!」

 

 

 

 

ズドンッ!!

 

 

 

 

私はレイカーさんに心意システムのアドバイスを教えてもらった途端、突き落とされてしまった。

もう訓練は始まってるってことかな…。

 

 

 

 

「イタタタ………何とか生きてる」

 

 

 

 

でもどうやって登ろう……。この塔は今は鉄でできてるし……次の変遷を待とうかな?

 

 

 

ん?なんか空から降ってきましたね……。

あれって………人!?

 

 

 

 

「ああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

「わあああああああ!!!!」

 

 

 

 

ズドンッ!!

 

 

 

 

びびびびっくりした!?

いったい誰が降ってきたんだろ?

 

 

 

 

「イテテテッ………レイカーのやつ、俺から強化外装を回収しやがって……」

 

 

 

 

「エイトさん!?どうして落ちてきたんですか!?」

 

 

 

 

「あーレイカーに頼まれたんだ。アンクル一人だと心配だからってな。でもだからって強化外装を回収しなくてもよかったのに……」

 

 

 

 

「た、大変ですね」

 

 

 

 

「さてと、登るか」

 

 

 

 

「え?どうやって登るんですか?」

 

 

 

 

こんな鉄の塊なんか剣かなにかで突き刺すこともできないのにどうやって登るんだろ。

 

 

 

 

あ!!そうだ!!突き刺すことができないなら突き刺すことができるようにイメージすればいいんだ!!

 

 

 

 

「イメージ……イメージ………」

 

 

 

 

(コツをもう掴んだのか?)

 

 

 

 

「はあ!!」

 

 

 

 

私は腰に装備している小太刀に雷を纏わせ、塔に突き刺して登り始めた。

 

 

 

 

「おお!これなら心配いらないな。俺も登るか!」

 

 

 

 

下を見るとエイトさんが登り始めてきた。

え!?どうやって!?

 

 

 

 

「エイトさん!?強化外装ないのにどうやって登ってるんですか!?」

 

 

 

 

「心意技で触れた部分を武器に変えたんだ」

 

 

 

 

よく見るとエイトさんが触れた部分が剣になって持つ部分を掴んでいた。

 

 

 

 

「っていうか私雷を纏った小太刀を突き刺しているのに感電とかしないんですか?」

 

 

 

 

「してるよ……めちゃくちゃビリビリきてるよ」

 

 

 

 

「す、すみません」

 

 

 

 

「俺のことは気にしなくていいから上に登れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間が経過してようやく頂上に辿り着いた。

辿り着いたと同時に変遷が始まった。

 

 

 

 

「運がよかったな。登ってる時に変遷なんか来たら振り出しだぞ」

 

 

 

 

「あら、早いですね」

 

 

 

 

「レイカーさん!次は何をするのですか?」

 

 

 

 

「その必要はもうないわ。あなたはもう心意システムを習得したわ」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「イメージをして心意システムを使うことができた。あとは自分の使いやすい心意技を作るだけよ」

 

 

 

 

「は、はい!ありがとうございます!!先生!!」

 

 

 

 

私はレイカーさんのことをいつの間にか先生と呼んでいた。

でも本当に先生みたいだし!

これからも先生って呼ぼう!

 

 

 

 

「せ、先生?」

 

 

 

 

「ははははは!!レイカー先生か!似合うじゃねえか」

 

 

 

 

「そ、そう?」

 

 

 

 

「これからもよろしくお願いします!!先生!」

 

 

 

 

「わかったわ。よろしくね、アンクル」

 

 

 

 

「さて、そろそろ現実世界に帰るか」

 

 

 

 

「そうね」

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

私はエイトさんと先生についていって帰還ポータルで現実世界に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

 

「二人目の弟子だな、先生」

 

 

 

 

「もう!茶化さないでよ!」

 

 

 

 

「痛い痛い!」

 

 

 

 

俺は楓子を先生と呼んで茶化すと楓子が俺の肩をポカポカと叩いてきた。

実際あまり痛くないが……。

 

 

 

 

 

「今度家に呼ぶか」

 

 

 

 

「そうね。奨真君、疲れたでしょ?ここに頭乗せて」

 

 

 

 

「わ、わかった」

 

 

 

 

俺は楓子の膝の上に頭を乗せて膝枕をしてもらった。

楓子膝枕は本当に気持ちいい。

 

 

 

 

「眠く………なってきたな。寝てもいいか?」

 

 

 

 

「ええ、ゆっくりしていてね」

 

 

 

 

俺は楓子に膝枕をしてもらった状態で眠った。

 

 

 

 


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