フラっぴーです!
えー無事卒業できました!
ということで執筆頑張っていこうと思います!
2周年記念の特別話も執筆します。
今回はスペシャルゲストもいますので最後まで楽しんでください。
緑の王『グリーングランデ』と対峙するキリトたち。向こうから仕掛けると思い武器を構えるが、全く動く気配がない。
リズ「動かないわね……」
式「動かないというか、あいつは俺たちを待ってるんだ」
式はそう言いながら一度ナイフをしまった。その意味を理解できないクラインは問いかける。
クライン「どういうことだ?」
式「俺たちが攻撃するのを待ってるってことだ。あいつは基本自分からいかないタイプだからな」
白夜「けど、こっちからいったらそれこそあいつの思うツボじゃないか?」
ティア「そんなに警戒してたら終わらないじゃない。先に私がいくから、隙をみたら畳み掛けなさい」
ティアは大剣を片手で持ち、グランデに歩み寄る。真正面から大剣を振り下ろした。グランデは盾で防ぎ、ティアは大剣を押し込む。でもグランデはビクともせず軽く押し返した。
ティア「なんて硬さなの」
キリト「だから謡は一斉に攻撃しなきゃダメと言ってたのか」
謡「グリーングランデは王の中でも、バーストリンカーの中でも最強クラスと防御力を持ってるのです。単体で対抗できるのは青の王だけなのです」
数年前、グランデとナイトは本気の勝負をしたことがある。その勝負は辺りの建物などオブジェクトが完全に崩壊するくらいの規模が出るほどだった。全力の斬り込みをするナイトに対してグランデは盾で防ぐ。それだけで衝撃波が放たれて辺りが吹き飛んだくらいの軽い災害のようなものだった。お互いサドンデスだからHPは半分で終わったが。
キリト「よし、まずは俺からいくからその後にどんどん続いてくれ!!」
キリトは二刀流でグランデに立ち向かう。いきなり大技の『スターバーストストリーム』を放つ。もちろんグランデは全て防ぐが、ティアの時よりも少し防ぎ方が違った。
ジャンヌと式はそれにいち早く気づき、式はキリトに伝える。ジャンヌはキリトの元に走り出す。
グランデ「
キリト「何っ!?グハァ!!」
キリトは吹き飛ばされ、いち早くキリトの元に駆けつけていたジャンヌが受け止める。キリトのHPは満タンから一気に2割まで減ってしまっていた。
キリト「な、何なんだ今のは……」
ジャンヌ「今のは『
ハルユキ「キリトさんのあの技は大技だったから余計にダメージが大きいんですよ」
美遊「なら一撃必殺の技を跳ね返されたらおしまい」
白夜「いや、『
その言葉を聞いたみんなは一斉に白夜の方を見る。その攻略法を全員が知りたいため、一斉に問いかける。白夜は一度みんなを落ち着かせてから話し始めた。
白夜「こっちから攻撃してあいつが『
マシュ「防御技を持ってるのは私と白夜さん、あとはジャンヌさんですね」
シノン「でもそんな都合よくいくの?」
ニコ「都合よくいくとかそんなんじゃねえ。やるんだよ!!」
キリト「よし!!みんないくぞ!!」
まずはキリトとハルユキが先頭に出て、攻撃を仕掛ける。もちろんグランデは全て防いでいく。タイミングよくスイッチをして、今度はリズとティアが攻撃する。するとグランデは『
白夜「ホロウシールド!!」
マシュ「ロード・カルデアス!!」
ジャンヌ「
グランデ「
3人は『
白夜「スイッチ!」
ルクス「任せてください!!」
ルクスはOSS『ソードサイクロン』を発動し、グランデを竜巻に巻き込む。そして自分も竜巻の中に入り、風の勢いを利用し剣で斬りつけた。2人が竜巻から出てきたときにもう一度スイッチをする。
ルクス「スイッチ!」
式「斬り刻んでやるよ!」
式はアビリティ『直死の魔眼』を使い、グランデの死の線を見る。死の線を全て把握するとその線に沿ってナイフで斬りつける。グランデの動きを封じるために脚を切断し、さらに片腕も切断した。残った右腕も切断しようとしたが、盾で弾かれてしまう。
式「チッ!あとちょっとだったのに……」
リズ「でもかなり弱らせたんじゃない?」
ティア「動きを封じて、さらに腕の自由も奪った。私たちの勝ちね」
ういうい「皆さん、油断は禁物なのです」
美遊「っ!?皆さん、あれを見てください!」
美遊に言われてグランデを見ると、グランデの様子がおかしかった。まるで残った力を全て吐き出すような。
グランデ「
グランデは盾を地面に叩きつけると、その周りに緑色に光る厚い壁が突然現れた。キリトは試しに斬りつけるが、ビクともしなかった。式も魔眼で見るが、その壁には死そのものがなかった。
式「死の線が視えない!?」
ハルユキ「式さんの眼でも視えないんですか!?」
人や物には必ず死がある。式の『直死の魔眼』はどんなものにでもその死の線を視ることができる。だがグランデの心意技『
死の線が視えないとわかった途端、ハルユキたちバーストリンカーは絶望的な状況だと推測した。
クライン「お、おいおい!?どうしちまったんだよ!?」
ジャンヌ「あの防御を破るなんて……」
ういうい「もう…………不可能なのです」
ティア「そんなのやってみなきゃわかんないじゃない!!」
レミ「バーストリンカー最強の防御力を持つ緑の王の最強防御技ですよ……」
バーストリンカーたちはもうほとんど諦めかけていた。彼らは緑の王がどんな人物かもよく知ってる。だからこそ、あの防御を破ることなんてできないと思ったのだろう。
それでもキリトたちは諦めるなんて選択肢は取らなかった。シノンはハルユキたちに自分が思ったことを口に出した。
シノン「私たちはあなたたちの世界のことやプレイヤーのことなんて全然知らないわ。でも知らないからこそ、私たちはあなたたちが言ってる最強の防御技を破ることができるって思ってる。私たちはそうやって乗り越えてきたからね。そうでしょ?キリト」
キリト「ああ。俺たちだって何度も諦めかけたことはあるさ。どうやっても勝てないんじゃないか?色々思ったことはある。でも、それでも俺たちは最後まで諦めなかった。だって俺たちには互いに信頼し合える仲間がいるから。仲間と一緒ならどんな困難だって乗り越えられる。そう思って俺たちは戦ってきた」
美遊「私もそうです。私もイリヤやクロ、謡がいたから諦めずにやってこれた。それにイリヤが教えてくれた。『諦めるのはすごく簡単なことでその先にある後悔はすごく辛いことだって。私は後悔したくない。私はもう、何も諦めない!!』って。だから私もどんな壁が立ち塞がっても何も諦めない!!」
クライン「美遊ちゃんは小さいのに凄えなぁ。俺感動で泣きそうだぜ」
リズ「何馬鹿なこと言ってんのよ。さっさとこの壁をぶち壊すわよ!」
キリトたちは武器を持ち、美遊はカードの力でバーサーカーに変身する。そして、グランデに立ち向かう。心意技に武器をぶつけるが、ビクともせず跳ね返される。それでも退かずに攻め続ける。それを後ろから見てたバーストリンカーは目に希望が戻ってきていた。
白夜「諦めない……か。こんなとこで諦めてたら他のみんなに笑われちまうな」
マシュ「そうですね。あの人たちばっかりにいい格好はさせられませんね」
レミ「緑の王を倒して奨真さんをビックリさせてやります!!」
ニコ「おめえら!!あいつらに負けねえように気合い入れていくぞ!!」
式「俺も後から加勢する。先にいっててくれ」
ういうい「何か考えがあるのですね。わかりましたのです!」
式を除いたバーストリンカーはキリトたちの加勢に入る。何度もスイッチを繰り返し、心意技に攻撃する。それでも心意技に傷一つ入らない。
ティア「こうなったら……全員退きなさい!!」
ティアの言う通りにし、一度グランデから離れる。するとティアは大剣を両手で持ち直し、グランデにOSSで攻撃する。
ティア「ブレイクバースト!!!」
大剣を思い切り叩きつけるとグランデのいる地面にヒビが入り、そのまま大剣の重さで巨大なクレーターができる。心意技にはほんの少しだけヒビが入っていた。
だがその反動でティアのHPは減り、しばらくの間動けなくなった。
ティア「あとは……任せたわ」
式「十分だ!唯識……直死!」
式の『直死の魔眼』はいつもと違う雰囲気が出ていた。そして式の手にはナイフではなく、刀が握られていた。
式「眼の力を限界まで上げた!!今のお前は継ぎ接ぎだらけだ!!」
式はグランデの目の前までいき、目に見えない速さで刀を振るう。グランデの『
キリト「ジ・イクリプス!!!」
ういうい「キリトさん!そのまま押し切ってくださいなのです!!」
クライン「いけえ!!キリトぉ!!」
全員「いけえええ!!!!」
キリトは最後の一撃を放つと、グランデは吹っ飛び壁に激突する。手に握られていた盾は地面に落ち、大きな音がなる。
キリト「はぁ……はぁ……はぁ……」
リズ「や、やったああ!!!」
ルクス「い、いえ!待ってください!!」
レミ「まだHPが残ってますよ!?」
クライン「ならトドメは俺が!!」
クラインはグランデにトドメをするために走り出す。ソードスキルを放とうとすると、グランデは盾を持ち直してカウンターの準備をする。
ハルユキ「クラインさん!!」
誰もがクラインがカウンターを受けてしまうと思ってた時だった。誰かが後ろからキリトたちを飛び越えて剣を地面に刺して叫んだ。
???「咲け!!青薔薇!!」
グランデ「っ!?」
クライン「うお!?な、なんだこれ!?お、お、俺まで凍っちまう!?」
???「すみません!今だけ我慢してください!」
白夜「な、なんだこの氷!?」
ジャンヌ「青い薔薇……でしょうか?」
グランデとクラインの周りには氷でできた青い薔薇が咲いて、あたりを凍らせていた。その技を使える人物を知ってるキリトは名前を呼ぶ。
キリト「ティーゼ!?それにロニエも!?」
ロニエ「キリト先輩、お話は後でお願いします!やあああ!!!」
ロニエはソードスキル『ソニックリープ』で凍りついたグランデを斬りつける。HPが僅かだったグランデはポリゴン状となり消滅した。キリトは何故2人がALOにいるのかを問いただした。
キリト「なんでお前らが……。それにその剣はユージオの」
ティーゼ「はい。ユージオ先輩の意思を引き継ぎ、この剣を使わせてもらってます」
キリト「で、でもどうやってこの世界に……」
ロニエ「菊岡という人が私とティーゼにアリスさんと同じように別の世界で生活できるようにしてもらったのです」
シノン「ロボットってわけね」
キリトたちは話が盛り上がっているが、ハルユキたちはちんぷんかんぷんの様子だった。ニコはとりあえず説明を要求する。
キリト「紹介するよ。赤髪の彼女がティーゼ。そして薄い茶髪の彼女がロニエだ。2人とも別のVR世界で知り合ったんだ。まあその世界について説明すると恐ろしく長くなるんだけど……」
ロニエ「ロニエです。よろしくお願いします」
ティーゼ「ティーゼです。そしてこちらが青薔薇の剣です。よろしくお願いします」
2人はみんなに自己紹介をする。グランデが消滅した時にドロップしたオーブを取ると、式に異変が起きる。
式「ぐぅ……あがっ……」
ジャンヌ「式さん!?」
マシュ「両眼を押さえてます!どうしたんですか!?」
式「『直死の魔眼』を限界まで上げたから……その反動だ……」
式は立ち上がるが、手を前に出してフラフラと歩き始める。まるで何かを触れようとしてるように。
白夜「お前……眼が視えないのか?」
式「…………言っただろ?反動だって。しばらくすれば視えるようになる」
ニコ「んなこと言ってるけどフラフラじゃねえか!」
リズ「肩貸すから、眼が視えるようになるまで休んでなさい」
リズとシノンは式の肩を担ぎ、ゆっくりとみんなのところに歩み寄る。そしてキリトはロニエとティーゼにユイが封印されたことを説明する。もちろん2人は手伝うと言った。
ロニエ「生まれ変わった私たちの力、お貸しします!」
ティーゼ「私とこの青薔薇の剣も協力します!」
ハルユキ「そういえばその青薔薇の剣っていったい何なんですか?」
その質問をされたキリトとロニエとティーゼは暗い顔をし出した。それに対してハルユキは悪い質問をしたと感じ、慌てて謝る。
ハルユキ「す、すみません!無理にとは言いません!!」
キリト「……いや、大丈夫だ。この剣は、さっき言った別のVR世界で出会った俺の親友『ユージオ』が愛用してた剣なんだ」
白夜「それでそのユージオって人の剣がなんでティーゼが?」
マシュ「そういえばさっき『ユージオ先輩の意思を引き継ぎ、この剣を使わせてもらってます』って言ってましたが……」
ジャンヌ「まさか……」
ジャンヌは何かを察して、言葉を失った。その反応を見て、他のみんなも察した。
キリト「…………ユージオは……。死んだんだ」
全員「っ!?」
ティーゼ「ですが、ユージオ先輩の意思はこの剣に込められてます。そしてキリト先輩がこの剣を私に渡したのです」
ういうい「そんなことがあったのですか……」
美遊「でも、キリトさんの心は強いんですね」
キリト「いや、俺の心なんか全然弱いさ……」
リズ「ああもう!!せっかくあいつ倒したのに暗くなってどうするのよ!!この話はまた今度!!」
リズは話を中断させて、街に戻るように言った。リズに続いて、みんな空洞から脱出する。その時だった。美遊が何かを思い出したようにみんなに言った。
美遊「あの……そういえばクラインさんは?」
全員「………………あっ」
クライン「俺を見捨てないでくれええええ!!!!」
ということでスペシャルゲストはアリシゼーションからロニエとティーゼでした。残念ながらユージオはいません(悲)
ティーゼ「こんにちは。でもなぜ私たちが?」
ロニエ「リーナ先輩とかもいましたのに」
ティーゼ「それもそうだけど、これってAWの話だよね?」
ロニエ「ティーゼ待って!メタいよ!!」
AWの話だよ。ただ今はSAOとのコラボだからSAOの人たちをゲストとして呼んでます。そしてお2人を呼んだのは単純に私が出したかったからです。それ以外はありません!!
ティーゼ「な、なるほど」
ロニエ「まあ作者さんのことは放置して、私たちもハルユキさんたちの役に立てるように頑張ります!」
えっ!?私放置なんですか!?
ティーゼ・ロニエ「これからもこの作品の応援よろしくお願いします!」
どうせなら2周年記念で宣伝してよぉ!!