午前10時、私白雪姫は待ち合わせをしてます。誰と待ち合わせしてるかというと……。
「白雪さーん!」
「お、お待たせ……しました」
綸さんとレミさんが来ました!今日は3人でお出かけです。ショッピングモールで買い物したり、お昼ご飯食べたり、おしゃべりしたり……。
「白雪さーん?」
「はっ!すみません!それでは行きましょうか!」
私たちはショッピングモールに向かうために歩き始める。途中で見覚えのある2人を見ましたが、まあ気のせいでしょう。
ショッピングモールの中にある服屋さんに来た私たち。私たちに似合いそうな服を探しています。
「あ、これいいですね!」
「それも真っ白……」
「白雪さん……らしいです」
白いいじゃないですか。そういうレミさんの今の服装は……。
「レミさん服は少し胸元が開いてるんですね」
「に、似合ってますか?」
「「じー」」
「えっ?な、何?」
似合ってます……すごく似合ってます。ですがそれ以前に……。
大きい……私たちよりも大きい……」
「し、白雪さん!?どこ見てるんですか!?」
「へっ!?声に出てました!?」
「は、はい」
「たしかに……大きい」
「ふ、2人とあんまり変わらないよぉ」
こ、コホン。まあ冗談は置いといて……
「似合ってますよ!」
「凄く……」
「ありがとう!」
私はこの白のワンピースを買うとして……あ、これは!
「レミさん!これはどうですか!」
私が渡したのは青いパーカー、今レミさんが着てるボーダーの服と似合いそうです!
「ちょっと試着してみますね」
試着室に入るレミさん。私と綸さんは試着室の前で待つことにします。すると、試着室からレミさんが出てきました。
「わあ……!よく……似合ってます」
「そ、そうかな。じゃあこれ買います!」
「えっと……綸さんはいつもスカートなので……たまにはこういうのもいいんじゃないですか?」
私は綸さんにジーパンを渡しました。それを受け取った綸さんはレミさんと入れ替わりで入っていきました。
「楽しみですね!どんな風に変わるのかが」
「はい!ガラッと変わるんじゃないでしょうか!」
数分後、試着室から綸さんが出てきました。
「ど、どう……でしょうか…」
「なんだかボーイッシュになりましたね!似合ってますよ綸さん!」
「うん!よく似合ってる!」
「あ、ありがとう……ございます……」
顔を赤くした綸さんは試着室に入っていきました。きっと着替えてるんでしょう。
「綸さん……可愛いです……」
「本音漏れてますよ……」
照れた時の綸さんは本当に可愛いです……。
「白雪さん、鼻血鼻血」
私はレミさんからティッシュをもらい、鼻血を拭き始めました。鼻血が止まると同時に綸さんがジーパンを持って出てきました。
「私……これ…買います」
「それじゃあみんな買うものが決まったわけだし、会計を済ませよ!」
私たちは会計を済ませて、次はどうするか話し合う。
「そろそろお昼にしましょうか」
「あ!それなら良さそうなところ見つけましたよ!」
「そ、それじゃあ……そこに…行きましょう」
とあるお店に入った私たちは昼食を食べ終えて、紅茶を飲みながらお話をしていました。
「ええ!?あの両儀式さんですか!?」
「す、凄いです……サイン欲しかったです……」
「で、でもあの人もバーストリンカーですからいつか会えますよ!」
「嘘っ!?バーストリンカー!?」
「はい……ってあれ?」
「どうか……しました……か?」
あの後ろ姿は……奨真さんと楓子さん!?あとあの方は初めてみますね……。他には……あの子は遊園地で奨真さんと一緒にいた女の子?
「奨真さんと楓子さんが誰かとお茶してます」
「「えっ!?」」
2人は私がみてる方向を見た。すると、その誰かに気づいたみたいです。
「すっごい美人ですね。あと……」
「「「胸が大きい」」」
奨真side
「まさかこんなところでアイリさんに会えるなんて」
「ふふ、私もよ」
「奨真さんと楓子さんも買い物ですか?」
「イリヤったらわかってないわね、デートに決まってるじゃない」
クロエはなかなか鋭いな……。
「ふふ、デートよ」
「ええ!?本当にデートなんですか!?」
「イリヤったら人のデートを見るのは初めてだもんねー」
「今そんなんじゃお兄ちゃんとデートってなっても何もできないわよ?」
「な、なんでそこでお兄ちゃんが出てくるの!!」
「士郎君のことが好きなんだね」
「い、いや!別にそういうんじゃなくて!あ、でも家族としては好きですよ!でも男の人として好きとかは全然なくてですね!そりゃあお兄ちゃんは優しくてかっこいいから好きですけど!って何言ってるの私は!!」
士郎……妹にかなり好かれてるぞ。よかったな。
「この後2人はどうする?やっぱりこのままデートかな?」
「そうしようと思います」
「ならそろそろ失礼しようかしら。お代は私が出してあげるわね。それじゃあデート楽しんでね〜」
「じゃあね〜」
「ご、ごゆっくり!あとこのことはお兄ちゃんには内緒にしてね!!」
「わかったわかった。アイリさん、ごちそうさまです」
「ごちそうさまでした」
俺たちは店の外に出て、その場で別れた。
奨真side out
奨真さんたちが店から出るのを確認して、私たちはどうするか考える。
「どうします?」
「どう……しましょう……か」
「きっと2人が考えてることは私と同じはず……」
そう……私たちの考えはきっと同じ……
「「「追いかけましょう!」」」
私たちの尾行という名の冒険が始まりました。その前にお会計……
さあ!早速追跡開始です!
「うーん、ブラブラしてるけど、店に入ろうとはしてませんね」
「買うものが……ないから……じゃないですか?」
あとをつけていますが、話しながら歩いてるだけのようですね。
「このまま後を追ってみましょう」
「あんたら何してるの?」
私たちは振り向くと、そこにはオルタさんがいました。あと今にも目玉が飛び出しそうな人も。
「白雪さん、知り合いですか?」
「はい!こちらはジャンヌ・オルタさん。ジャンヌさんの妹です!」
「ジャンヌ・オルタ。オルタって呼べばいいわ」
「わたくしはジル・ド・レェ。ジルとお呼びください」
「立花伶弥です!」
「日下部綸……です」
皆さんは初対面なので自己紹介をしました。するとジルさんは私の方を見てきました。目玉が怖いです。
「あなたが白雪さんでしたか。いつもジャンヌから聞いております!仲良くしてくださってらっしゃるのですね!ああ!わたくしは心配でしたのです!ジャンヌに友人ができるのかが!でも安心しましたよ!ジャンヌはツンデレですが、気にせず接してあげてください!」
怖いです怖いです!!本当に今にも飛び出しそうです!!あと近いです!!
「バルス!!」
「おおおおお!!!!」
オルタさんは手加減なしでジルさんに目潰しをしました。たまにあきらさんが白夜さんにしてるのを見ますが、絶対に痛いですよねあれは……。
「いちいちそんなこと言わなくていいのよ!!それで、あんたらはここで何してんのよ?」
「尾行……です」
「尾行?ははーん、さては奨真ね。白雪がいるってことはそうとしか考えられないわ」
「わ、悪いですか!オルタさんだって好きなくせに……」
「はあ!?そんなわけないじゃない!!」
オルタさんをからかうのはこのへんにして……あれ?
「白雪さん……奨真さんたちを見失いました……」
「えっ!?」
私は咄嗟にレミさんが見てる方を見ましたが、奨真さんたちはいませんでした。完全に見失いましたね。
「どう……します……?」
「見失ってしまったのはしかたありませんね。ショッピングを楽しみましょう!」
「じゃ、私は行くわ」
「何言ってるんですか!オルタさんもですよ!」
「な、なんで私もなのよ!」
「荷物持ちならお任せください!」
「ジル!?」
「ほらほら!ジルさんも言ってるんですから!」
「私もオルタさんのことをもっと知りたいです!」
「わ、私も……」
「わ、わかったわよ!」
オルタさんとジルさんも加わって、私たちはショッピングを楽しむことにしました。
白雪side out
奨真side
「さて……次はどこに行く?」
「雑貨屋さんに行きましょう!」
楓子は雑貨屋に行きたいらしく、俺たちは雑貨屋に目指すことにした。その途中、偶然明日奈さんと会った。
「あれ?奨真君!」
「どうも」
「こんにちは!1人ですか?」
「ううん!友達と来てるの!あ、言ってたら来たわ!」
明日奈さんが手を振るほうをみると、眼鏡をかけた女の人が走ってやって来た。
「ごめん明日奈!銀行が混んでて遅れたわ!」
「ううん!私も来たばかりだから気にしないで!」
「そう?あ、この子たちは?」
女の人は俺たちを見て、明日奈さんに聞いた。まずは自己紹介だな。
「あ、この子たちはね、私の学校の生徒なの」
「橘奨真です」
「倉崎楓子です」
「私は朝田詩乃。好きに呼んでちょうだい」
そう言ってくれたから、俺は詩乃さんと呼ぶことにした。自己紹介が終わったら、明日奈さんが一緒に店を回らないか聞いてきた。もちろん俺たちは了承して、一緒に店を回った。すると楓子は詩乃さんに質問をする
「詩乃さんってどんなお仕事をしてるんですか?」
「私?私はただのOLよ」
「確かリズと同じところだったよね?シノのんと一緒ってリズから聞いたから」
「ええ、いつも給料増やせー!とか言ってるわ」
「あはは、明日奈さんの周りの人たちは愉快な人たちばかりなんですね」
「それを言うなら私たちもよ奨真君」
「そ、そうだな」
サッチとアルトリアは胸のことになったらうるさいし、白夜はあきらに目潰し、マシュは寿也に胸を揉まれ、これだけで十分愉快だな。
「そういえばシノのんのお子さんは旦那さんと一緒に家かな?」
「ええ、3人とも旦那と一緒よ」
へえ、詩乃さんも既婚者なんだな。まあ綺麗な人だし、結婚しててもおかしくないか。
「3人もいるんですか?もしかして私たちと歳が近い子もいるんですか?」
「もちろん、真ん中の子がそうね」
「真ん中の子は確か……」
「私に似てFPS好きよ。今も家でやってるわ」
「なら詩乃さんもゲームやってるってことですか?」
「たまにね、昔は明日奈たちとよくやったものだわ」
「懐かしいわねぇ。奨真君たちも友人とゲームしてるの?」
「え、ええまあ」
やばい……ブレインバーストのことはバーストリンカー以外は絶対に秘密にしなきゃいけない……。楓子をみると、なんとか誤魔化そうと言った感じの顔をしていた。
「オンラインゲームで遊んでるんですよ」
「ALOみたいな感じかな?」
「今はニューロリンカーもあるし、アミュスフィアなしでもフルダイブできるから便利よね」
「昔は違ったんですか?」
「ええ」
「俺たちが生まれた頃にはもうニューロリンカーはあったからなぁ」
だからこそ、俺と楓子はブレインバーストをすることができたんだよな。
「そういえばユイちゃんは?」
「ユイちゃんは勉強中」
「「ユイちゃん?」」
「私の娘よ。私は旦那さんを合わせて6人家族なの」
「6人!?」
「4人も産んだんですか!?」
「そ、そのことについてはまた今度教えるね!」
俺たちはいろんな店を回ってると、いつのまにか夕方になっていた。
「今日は楽しかったね!」
「そうね」
「そうですね!あ、奨真君、自分のは持つわ」
「いいよいいよ。気にすんな」
「奨真君がそう言うなら……」
俺は自分の荷物と楓子の荷物を持っている。楓子は心配して聞いてきたが、大した荷物の量じゃないから大丈夫と言った。
「明日奈さん、今度ユイちゃんを紹介してくださいね!」
「俺も気になるんで」
「わかったわ、帰ったらユイちゃんに言っておくわ!」
「それじゃあ私はこっちだから」
「じゃあねシノのん!。奨真君たちもまたね!」
「「さようなら!」」
詩乃さんと明日奈さんは帰って行き、俺たちも家に帰ることにした。家に帰ると、まずは自分の部屋に荷物を置いてから楓子の部屋に荷物を置きに行った。すると、着替え中だったのか、上の服を脱いだ楓子がいた。俺はすぐに荷物を置いて部屋を出た。
「ふ、楓子!今のはわざとじゃないからな!」
「わかってるわよー」
しばらくして楓子は出てきて、俺の腕に抱きついた。そして俺の部屋までついてきた。そのあとは部屋で話をして、晩御飯まで過ごした。