「てや!」
「せい!」
「おおりゃああ!」
クロウ、パイル、ベルの3人は無制限フィールドでエネミー狩りをしてBPを稼いでいた。ある程度倒した後、場所を移動しようとした。
「そろそろ移動しよっか」
「だな」
「この辺も狩り尽くしちゃったからねー」
3人はゆっくりと歩いていくと、地面に座り込んで泣いているリンカーを見つけた。もちろん放っては置けなかった3人は駆け寄り、ベルが優しく声をかけた。
「どうかしたの?」
「ひくっ……ひくっ……お姉ちゃんとはぐれて……」
「姉妹でここにきたんだね」
「うん……」
「じゃあアタシ達も一緒に探してあげる!」
「そうだね、小さな子を一人で歩かせるわけにはいかないし」
「じゃあここから移動していろんな人に聞いてみようよ!」
「うん!」
小さなリンカーには明るさが増して立ち上がる。4人で移動を開始して姉を探し始めた。数時間探し続けたが、手がかりも掴めず、見つけることができなかった。
「お姉ちゃん……」
「もしかして……悪い英霊級エネミーにやられたとか」
「ちょっとハル!!縁起でもないこと言わないでよ!!」
「ご、ごめん!」
「でも手がかりも掴めないとなると……探すのはかなり困難だね」
「あ、君ってレギオンとかに所属してるの?」
「レギオン?青のレギオン」
「タク!それならコバマガさんに聞いてみたら!」
「なら早速領土に行ってみようよ!」
「でも他のリンカー達に追い出されるかも……」
「事情を話せば大丈夫だよ!」
「じゃあ早く行こう!」
パイルは歩き疲れたリンカーを背負い、レオニーズの領土まで向かった。また数時間歩くと、運が良かったのかコバルトブレードとマンガンブレードと出会うことができた。
「むっ?君たちは黒のレギオンの」
「お久しぶりです!」
「久しぶりだな、こんなところまできて何か用事でもあるのか?」
「はい、実はこの子の姉を探してまして」
パイルは背負ってるリンカーを2人に見せて事情を説明する。同じレギオンのメンバーだからなのかすぐに誰だかわかったみたいだ。
「「ラビっ!?」」
「コバマガお姉ちゃん!」
「「「ラビ?」」」
「あ、ラビというのは愛称だ」
「名前はクリームラビット。だからラビなのだ」
「君たち、ラビを見つけてくれてありがとう!コバルト、早くリーラを呼んでくるのだ!」
「ああ!」
コバルトは走ってどこかにいき、あるバーストリンカーを連れてきた。
「ラビ!?よかった!」
「お姉ちゃん!!」
2人は抱き合って再開を喜んだ。それをみた5人はよかったよかったって感じで見ていた。
「コバマガさんも探してたんですね」
「ああ。あと、私たちのことを1人のように呼ぶのはやめてくれないか」
「す、すみません」
「あ、自己紹介ですね!私はこの子の姉のミルクリーラと言います。あの、妹が迷惑をかけてませんか?」
「いえいえ!とてもお利口で可愛らしかったですよ!」
「もうはぐれたりするなよ?」
「「はーい」」
「それじゃあ僕たちはこれで失礼します」
「ああ、ありがとうな」
「いえいえ!」
クロウ、パイル、ベルの3人はレオニーズの領土から離れて少しエネミー狩りをして離脱ポータルに向かった。