アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

なんか久しぶりのような……
ちなみにFateの一番くじではA賞がまさかの4回も当たりました。
次はSAOですね!


第14話 遊園地

 

目的地に到着して、俺たちは早速中に入ることになった。遊園地の中にはいろんな動物の着ぐるみがいっぱいいた。それをみたういういたちは目を輝かせていた。

 

 

「動物がいっぱいなのです!」

 

 

「わあ!」

 

 

「はいはい、ちゅーもーく!まずはママから注意事項です。1人でどこかに行かないこと、もし迷子になったら必ず迷子センターに行くこと。あと、困ったことがあったら私たちに言ってね」

 

 

「「「「はーい!」」」」

 

 

「奨真君と楓子ちゃんもそれでいいかな?」

 

 

「「はい!」」

 

 

「それじゃあいっぱい楽しみましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わってスタッフルーム。そこでは着ぐるみを着た1人の女性が必死に風船に空気を入れていた。

 

 

「ふん!ふん!ふん!ふん!」

 

 

その数はおよそ500個、この数を作るのに2時間という時間は使っていた。

 

 

「も、もう無理……これ以上は無理だわ……」

 

 

暑いのか、着ぐるみを脱ぎ始めた女性。その正体はジャンヌ・ダルク・オルタであった。

 

 

「しかし、これ本当に暑いわね……いっそのこと下着のままで着ようかしら」

 

 

試しに服を脱いで、もう一度着ぐるみを着た。どうやらさっきよりはだいぶ涼しかったみたいでいきいきとしていた。

 

 

「どうせこれ着てるとバレないし、大丈夫でしょ」

 

 

そう思いながら、オルタは服をロッカーに入れてスタッフルームから出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから1時間くらいたったかな?結構いろんなところに回ったけど。

 

 

「しょーにぃ!これ乗りたいのです!」

 

 

「ん?コーヒーカップか。よし、乗るか!」

 

 

「じゃあ私ママと乗るー!」

 

 

「クロがママと乗るなら……、楓子さん!一緒に乗ってください!」

 

 

「ふふっ、いいわよ!」

 

 

俺たちは全員でコーヒーカップに乗ることにした。俺とういういはぐるぐると回しまくり、イリヤとアイリさんはゆっくりと回し、楓子とクロエは2人とも回しまくっていた。中でも一番激しかったのはタツコと美遊の2人だった。タツコは自分でコーヒーカップを回してそれに酔い、美遊は顔色1つも変えずにぐるぐると回っていた。その光景がすごくシュールに見えた。

 

 

 

「は、吐きそう……」

 

 

「タツコが回しすぎるからだ!!」

 

 

「美遊ちゃんは大丈夫だったの?」

 

 

「あ、楓子さん。はい、全然大丈夫です」

 

 

「久しぶりにはしゃいじゃったわ〜」

 

 

「あなたははしゃぎすぎのような……」

 

 

「あ、もうすぐパレードの時間よ!」

 

 

「みんなで行くのです!」

 

 

ういういとクロエを先頭に、パレードの場所に向かった。すでに人がいっぱいいたが、なんとか場所を取ることができた。できたのだが、パレードが始まると人がごちゃまぜになってみんな離れ離れになってしまった。俺はとりあえず人混みから離れると、すでにういういたちは集まっていた。

 

 

「みんないるか?」

 

 

「フーねぇがいないのです!」

 

 

「まさかまだ人混みの中じゃ!?俺は楓子を探してくるから、ういういたちはここから離れるなよ!」

 

 

俺はもう一度人混みの中に入り、楓子を探し始めた。あちこち探すと楓子が人混みの中で押しつぶされそうになっていた。

 

 

「しょ、奨真君!」

 

 

「楓子!手を!」

 

 

「う、うん!」

 

 

楓子の手を掴んで、人混みの中から脱出して、みんなのところに戻った。

 

 

「あ、楓子さん!大丈夫ですか?」

 

 

「本当に大丈夫だったか?人混みの中で変なところ触られてたりしてないか?」

 

 

「えっと……実はお尻と胸を……」

 

 

「まあ、その大きな胸じゃあねぇ」

 

 

「触ったやつ1発殴ってくる」

 

 

「だ、ダメよ奨真君!!」

 

 

楓子に触れていいのは俺だけだ!!っと落ち着け落ち着け……ここで暴走したらダメだ……。

 

 

「奨真さんが暴走しそうになってるんですけど……」

 

 

「イリヤちゃん、イリヤちゃんのお母さんが見当たらないのですけど」

 

 

「「「「ええ!?」」」」

 

 

たしかにアイリさんが見当たらない!まさか人混みに飲まれたのか!?

 

 

「どどどどうしよう!!」

 

 

「みんな落ち着いて、まずは迷子センターに行きましょう。もしかしたらアイリさんも心配して向かってるかもしれないわ」

 

 

急いで迷子センターに向かい、中に入ると、そこには見覚えのある金髪の女の子がいた。

 

 

「ジャンヌ!?」

 

 

「え、奨真君!?もしかしてここの遊園地に来てたの!?」

 

 

「そうだけど、お前はここで何を?」

 

 

「バイトですよ、迷子センターで子供達の面倒を見てるのですよ」

 

 

まさかジャンヌが言ってた1日だけのバイトってここだったのか……。っとそんなことより……

 

 

「なあジャンヌ、ここに白髪の女の人見なかったか?」

 

 

「うーん、そういう人は見てないかな」

 

 

「ママ、どこに言っちゃったんだろ」

 

 

イリヤが顔を暗くしてると、俺のニューロリンカーに電話がきた。かけてきた相手はアイリさんだった。俺はすぐにでて、イリヤたちにも見えるようにした。

 

 

「アイリさん!今どこですか!」

 

 

「それが、たまたま入ったアトラクションが来訪者1000人目だったのよ」

 

 

「そのアトラクションは?」

 

 

「ウェディングドレス試着体験」

 

 

それってアトラクションなのか?アトラクションじゃなくてもうただの店だと思うのだが……。

 

 

「だからしばらくはそっちに戻れないのよ」

 

 

「だったら俺と楓子で面倒を見るんで、アイリさんはゆっくりしててください」

 

 

「いいの?」

 

 

「もちろんですよ」

 

 

「なら、お願いしちゃおうかな。イリヤ、みんな、2人の言う事を聞くのよ?」

 

 

「「「「はーい」」」」

 

 

アイリさんは電話をきり、俺も画面を元に戻した。

 

 

「それじゃあ行こうか」

 

 

「楽しんでね〜。あ、あとオルタも何処かにいるからー」

 

 

「おう、見かけたら声かけて見るよ」

 

 

「じゃあね、ジャンヌ。お仕事頑張って!」

 

 

迷子センターをでた俺たちは、再びアトラクションを回ることにした。すると目の前に不良と対峙するライオンの着ぐるみを着た人がいた。

 

 

「やんのかコラ!!」

 

 

着ぐるみの人はかかってこいという感じで構えており、不良は殴りにかかった。拳を華麗に避けて、左アッパーを決めてKOした。不良は気絶して、その場で放置することになった。

 

 

「あの人凄いわね」

 

 

「綺麗な左アッパーだった。私もイリヤを守るために身につけないと」

 

 

「地味に恐ろしいこと言わないで美遊!!」

 

 

それにしても綺麗な左アッパーだったな。ん?あの着ぐるみの人、こっちを向いた途端態度が変わってないか?まるで知り合いを見たような……

 

 

(ちょ、ちょっとなんで奨真がいるのよ!!あと楓子までいるじゃない!!しかも今の私着ぐるみの中は下着のみなんだけど!!)←オルタ

 

 

「と、とりあえず移動しましょうか」

 

 

楓子の言う通り、まずは移動だな。

 

 

 


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