第六戦隊と!   作:SEALs

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お待たせしました。
今回も前回の第6話同様にサブタイトルに、中身があっているようなないような……
またしても難しく考えてはいけませんね。
それでは改めて……

本編であります。どうぞ!


第8話:ほろ酔いな夜には……

X-day

時刻 1600時

柱島泊地鎮守府内・埠頭

 

「もう少ししたら、遠征部隊が帰って来るな」

 

提督は遠征部隊が帰投する時間帯には、必ず出迎える。

万が一のこともあるが、そうしないと誰かが帰投寸前に攻撃を受けるのではないかと心配しているほど過保護である。

そうならないために提督は上空には、常に対潜ヘリや無人攻撃機(ドローン)を数機ほど飛ばしており、鎮守府海域を警戒している。

また水中にも無人兵器がおり、敵潜が来ようとあればこれを迎撃することができる。

敵が深海棲艦だけならば良いが、世の中はそう単純ではない。

以前ならば市民団体(プロ市民)の皮を被ったテロリストたちが、漁船やモーターボート、ゴムボート、個人用クルーザーまで使って妨害活動と言う名のテロ行為を平然としていた。

かつて日本全国の在日米軍基地では、こういう連中が我が物顔でテロ行為をしていた。

 

むろん提督たちがいるこの鎮守府近くにある米軍基地も例外ではなかった。

ことある事に難癖を付けては、性質の悪い抗議の皮を被ったテロ行為をしてきた。

フェンスの中にはガラスの破片が仕込まれた張り紙や米軍兵士や自衛隊基地に入ろうとするあらゆる車輌に対し、周辺を囲んで恫喝する、そして現地から購入して持ってきたレンガや石ころ、果ては卵などと言った腐った食べ物や自身の排泄物を投げると言うことも平然とやっていた。

これらも酷いが、酷い場合は周辺で複数のワイヤー付きの凧と風船を揚げ、中国製の強力なレーザー照射装置を使ってパイロットたちの目を失明させては撃墜を心待ちにするかの如く、市街地に落ちることを期待している。

そして基地に侵入しては、わざと拘束されたところを自作自演に『軍が暴行をした』などというでっち上げを作った。

他国ならば射殺命令、または拘束が出来るのが当たり前だが、日本では出来なかった。

逮捕してもすぐに恫喝に屈して釈放すると言う異常な対処法をしており、しかも逆手にとっては次第にエスカレートと言う有様であると言うものだった。

しかもそれは深海棲艦が出没しても、相変わらず行っていたのが驚かされる。

 

しかし元帥が着任してからは、その数は減少した。

彼女やその良識者たち曰く『奴らにセオリーは効かない、血も涙もないテロリストだから深海棲艦同様に沈めても構わない』と全鎮守府に命令が下っている。

また護衛なしに『深海棲艦たちと平和的に話し合う』や『戦前の日本に戻るから怖い』、そしてその挙げ句は『軍国主義と化した日本から逃げる』などと、訳の分からぬ主張を唱えては深海棲艦たちの餌食となったのは言うまでもない。

 

「あっ!」

 

最初に気づいたのは、古鷹だった。

 

「あれは天龍さんたち『鼠輸送作戦』組ですね」

 

提督は手を振った。

こちらにも気づいたのか、旗艦を務めている天龍が手を振り返していた。

 

「おうっ、たっぷり資材確保したぜ!」

 

天龍は任務達成と同時に、資材を多く持って帰って来た天龍は、どうだと胸を張っていた。

 

「うふふ、天龍ちゃんたら〜♪」

 

天龍の傍で愛らしく笑っているのは、天龍型2番艦・龍田。

お淑やかな性格とともに、古鷹たちとは『八八艦隊計画』の一員であるため、提督と古鷹たちと仲良しである。

 

「提督、古鷹さん! ただいまにゃし〜♪」

 

ふたりの傍で無邪気な笑顔を見せるのは、睦月型1番艦・睦月。

元気いっぱいでノリがよく、無邪気でちょっと悪戯っぽい性格の持ち主。

 

「司令官、古鷹さん。ただいま♪」

 

提督たちにウインクしながら答えたのは、睦月型2番艦・如月。

大人の女性の雰囲気を漂わせるが、お色気担当と小悪魔チックな性格の持ち主。

 

「司令官、古鷹さん… ただいま…です」

 

不器用な口調で答えたのは、睦月型3番艦・弥生。

仏頂面で感情を表に出すのが苦手だが、笑った時は可愛い娘。

 

「ふあぁあ〜…… 司令官、古鷹姉、ただいま〜」

 

眠たそうにあくびをしたのは、睦月型11番艦・望月。

面倒くさがりな性格の持ち主だが、真面目に任務を熟すマイペースな娘。

 

「おかえり、みんな」

 

「おかえり〜」

 

提督と古鷹は、天龍たちを出迎えた。

全員帰投で何よりだと言い、提督は彼女たちの頭を優しく撫でた。

軽巡や駆逐艦の娘たちを馬鹿にする輩は多いが、彼女たちの活躍なしでは各海域攻略に必要な情報はもちろん、戦いや開発に必要な各資材を得るための遠征任務、そして各戦線を維持することはできない。

孫氏の兵法にも『輜重無ければ軍は滅び、糧食が無ければ即ち亡ぶ』と言われるほど、古くから補給は重要な要素だった事を指している。

これを無視(軽視)した軍隊は負けたも同然である。

史実では補給を疎かにし、無理にも等しい命令『敵地で糧を得ろ』と地元でトラブルを起こし、戦線維持できなかった日本軍は負けている。

もとより明治時代に留まり、MI作戦に負けて思考停止状態になった大本営の方がもっとも責任重大であるが。

 

「今日は遠征も各任務も無事終わったから、みんなお疲れ様」

 

全ての任務が終わると、あとは夜の警備と対潜哨戒任務だけである。

夜には鎮守府を襲撃する敵は不思議なことにいないが、万が一のための備えでもある。

最悪の事態は未然に防ぐことも大切で、だからこそ警備と対潜哨戒任務は欠かせないのである。

 

任務が終えると、あとは各自自由行動である。

提督は古鷹たちとともに、夕飯の買い物に行く約束をしている。

友人たちからは『ホワイト鎮守府』と呼ばれるが、これが当たり前だと思っている。

以前ならば考えられなかった日常でもだなと、提督は内心に呟いた。

 

「よし、古鷹…… 残りの仕事を終えてから夕方は、みんなで買い物に行こう」

 

「はい、分かりました♪」

 

場所は変わり――

スーパー『ビッグセブン』

地元の生鮮食品や名産などを取り扱っているスーパーで提督たちはよく利用しているほど豊富な品ぞろえとお得な値段がウリである。

提督曰く『某コス○コを舞台としたエイリアン退治の映画『エイリアンバ○ターズ』を思い出す』とのことである。

初めて観たときは、とあるシーンを除いては良作品であり、とてもB級映画とは思えないほど面白かったので時々見直している。

 

「今日は山口県の名物を使った料理を作ろうかな〜♪」

 

買い物かごを片手に古鷹は、嬉しそうそうに今日の夕飯のことを考えた。

今日は山口県の名物料理を作ることにした。

山口県の名物と言えば、多くが『ふぐ』と答えるが他にも名産物はたくさんある。

 

「まずはこれですね♪」

 

古鷹がまず手にしたのは車海老である。

古くから漁業が行われ、特にエビの水揚げが多い山口県秋穂(あいお)では、生涯をかけて車エビの研究に励んだ藤永元作氏が、昭和中期頃、世界で初めて車エビ養殖のビジネス化に成功。これをきっかけに車エビの養殖が全国に広まったことから、秋穂は『車エビ養殖発祥の地』としても知られている。

活きのいい車エビを姿づくりにし、皿に盛った“おどり”は口の中でとろけるように甘く、その味は天下一品です。塩焼きや天ぷら、甘煮、酢の物などさまざまな味わい方が楽しめる。

 

「あとは瓦そばの材料は、加古たちが集めているから大丈夫だね」

 

古鷹が言う瓦そばとは山口県下関市豊浦町の郷土料理で、グランドホテルや旅館を中心に広まっている。

西南戦争の際に熊本城を囲む薩摩軍の兵士たちが、野戦の合間に瓦を使って野草、肉などを焼いて食べたという話からヒントを得て開発されたとも言われている。

家庭向けに蒸した茶そばとつゆのセットがスーパーマーケットなどで売られており、家庭でも調理されている。

その際は瓦の代わりに、フライパンやホットプレートで代用して作ることが出来る。

 

「よし、次は野菜コーナーで今日のお野菜を買わないとね♪」

 

古鷹は魚コーナーから、野菜コーナーへと移動して双方の料理に必要な材料を購入する。

 

 

 

野菜コーナー

 

「必要なお野菜は全部揃ったから、あとは……」

 

古鷹は買い忘れているものはないかなと確認したとき、背後から提督が――

 

「奥さん、すごい口コミを【普通のきのこ】と【立派なきのこ】……味が良いのはどっち?」

 

「どっちも同じです♡」

 

古鷹はノリに乗って、近くにあったしいたけを取った。

 

「こっちじゃない、こっちだ!」

 

「はぅ…… りっ、立派です♡////」

 

懐かしくとある打ち切りCMをしていると、同じく夕飯の買い物をしていたのか天龍たちがジト目で見ていた。

 

「提督、古鷹…… なにやってんだ?」

 

天龍は尋ねた。

 

「何でもないです、天龍さん////」

 

「いや…… スーパーと言ったら、これだからな////」

 

慌てる古鷹・提督を見て、やれやれと天龍は頭を抱え、傍で姉の反応を楽しむように龍田はニコニコと微笑んでいた。

夕張と鳥海は恥ずかしさのあまり赤面し、その顔をサッと両手で隠した。

そうしていると、加古たちもタイミング良く見ていたのか寄り添ってきた。

 

「提督、あたしにもさっきのやってくれよ?♡」

 

「青葉にもしてくださいね♡」

 

「衣笠さんもして欲しいな〜♡」

 

「わ、分かった////」

 

(あとで酒でも飲んで忘れよう)

 

(うふふ、御馳走様〜♪)

 

(まったくこのスタースクリームじゃなかった、このバカ夫婦ME☆GA)

 

(あとで、激辛のつまみでも買おうかな……////)

 

天龍・龍田・夕張・鳥海はそう思いつつも、満更でもない笑みで買い物の続きをするのであった。

 

 

 

提督&第六戦隊邸

 

「それじゃあ、みんなで楽しく作ろう」

 

『はい〜♡♡♡♡』

 

買い物から帰宅すると、提督・古鷹たちは一緒に夕食の準備をした。

提督は料理人そのものの割烹着に、古鷹たちはハートフリルエプロンに着替えた。

提督に関しては、割烹着姿でもスカルマスクは取らない主義である。

 

まずは塩焼き用の車エビには竹串を刺し、臭みを取るために塩を振り、10分間置く。

同じく蒸し物用にも塩を振る、付け合せのしいたけは表面に十字の切り込みを入れ、人参は花型に抜き、そして飾り包丁を入れるなど提督なりのこだわりを入れる。

エビフライ用の車エビの下処理に移ると、精密機械の如く綺麗に殻を剥き終えると片栗粉を塗して臭みを取るため、水洗いをする。

よく水分を拭き取り、塩コショウで味を付けて、小麦粉・卵・パン粉を付けて、衣が剥がれないように10分間ほど置いておく。

 

「エビの下処理が終えたら、次は“けんちょう”だな。古鷹、野菜は?」

 

「提督の言われた通り、いちょう切りに、豆腐は千切っておきました♡」

 

古鷹が買い揃えた野菜は、山口県の精進料理“けんちょう”にする。

元々は精進料理であったものが、いつしか大根と豆腐を炒めて醤油や酒で味付けしただけもの、元々の形に近いと思われるシンプルなものから、ニンジンやしいたけ、レンコン、ゴボウ、こんにゃく、さらに鶏肉まで入れて作る具沢山のものまで、家庭によって具材や作り方、味付けは様々だ。

今回は大根とニンジン、しいたけと言った野菜と豆腐を具に、醤油と酒で味付けしたシンプルなものにする。

 

「次にちしゃは、“ちしゃなます”にして味を浸透させよう」

 

「提督、空炒りしたしらす、すり鉢で擂っておいたよ♡」

 

『ちしゃ』または『かぎちしゃ』と呼ばれるサニーレタスのような形状で、やや苦味がある葉物の野菜は手でちぎり、加古が予め用意していた空炒り後に、すり鉢で擂ったしらす干しを、これを酢に浸けて加え、この浸け酢で酢味噌として作った『ちしゃなます』という酢の物を作る。

この料理は関ヶ原後に減封になり、貧窮した毛利家の家臣が冠婚葬祭や急な来客をもてなす際に作ったのが始まりと言われている。

 

「青葉、エビフライと”はなっこりーコロッケ”の揚げる準備は?」

 

「はい、もう揚げる温度も充分に達しました」

 

青葉は揚げ物用温度計で、180~190℃の高温になったことを確認した。

エビフライとともに揚げるのは、山口県の名物である中国野菜のサイシンと、ブロッコリーから作られた新種野菜『はなっこりー』は花の部分のみならず茎も葉も全部食べられるのが特徴で、ほんのりした甘みと歯ざわりが楽しめる野菜。ビタミンCや食物繊維も豊富である。

これを使った“はなっこりーコロッケ”と呼ばれる加工済みの冷凍食品をエビフライとともに揚げる。

 

「衣笠、昨日準備したアレの下ごしらえと具材は?」

 

「OKだよ! しいたけとかまぼこ、白玉だんごの準備も出来たよ♡」

 

衣笠が用意したアレとは後ほど分かる。

ともあれ、提督たちは山口の名物料理を次々と完成させる。

特に提督に関しては誰もが見たら、某アクション映画『沈黙の戦艦』に出てくるコックの如く、プロ顔負けの手際の良さに、青葉はデジカメでその姿を撮影した。

同じく手伝いをしていた古鷹たちも、我を忘れてウットリと見とれてしまうほどだった。

カメラのフラッシュ音に気づいた提督は、チラッとカメラ目線でニッコリと微笑んだ。

これを見た古鷹たちは、ドキッとした。

 

「見惚れるのは恥ずかしいから、みんないつも通りにな////」

 

『はい♡ 分かりました♡♡♡♡』

 

 

 

 

 

時刻は2000時。

 

「全部出来たし、そろそろ食べよう」

 

『はい、提督(司令官)♡♡♡♡』

 

テーブルには自分たちが作った山口料理のフルコースが、ずらりと並べられていた。

この真ん中には熱気と伴い、芳醇な香りを漂わせる瓦そばが一層食欲をそそらせる。

 

「最初は出来たてを食べて、次はパリパリになった麺を堪能するんだぞ」

 

冗談を交わしながら、提督・古鷹たちは各々の料理を堪能した。

 

「瓦そば、出来立てでとても美味しいです♪」と古鷹。

 

「エビフライもはなっこりーコロッケも揚げたてで、とても美味しいです♪」と青葉。

 

「提督の作った塩焼きも蒸し物、けんちょう、ちしゃなますも酒と合って格別だな~♪」と加古。

 

「昨日仕込んでおいた萩のいとこ煮も、丁度良い味付けで美味しい〜♪」と衣笠。

 

「急にアレが、萩のいとこ煮が食べたくなってな////」

 

先ほど提督と衣笠が言っていた『アレ』とは、この萩のいとこ煮のことである。

この料理はゆでこぼした小豆を、少量の砂糖と醤油を加えた昆布・シイタケの出汁で一煮立ちさせ味を調えており煮上がったものを冷まし、かまぼこ・白玉だんご・出汁を取ったシイタケを加えて食すと言うものである。

主に冠婚葬祭の際の料理として饗されるため、デザートではなくあくまでも会席料理の一品である。

 

『本当に提督が作ったものは、どれも美味しくて幸せ(です)♡♡♡♡』

 

「そうか、喜んでいただき何よりだ////」

 

素顔状態だから頬を紅く染めているが、てっちりから出る湯気があるから余計照れてしまい、顔がゆでだこのように紅くなりかねない。

 

「さあ、冷めないうちに食べよう////」

 

『は〜い♪』

 

そうして、古鷹たちと仲良くご飯を食べた。

夕食後は、交代ずつで入浴している最中に提督が少しだけだが嗜み程度で楽しもうと考案した古鷹たちのためにつまみとして、“金太郎のオイル漬け”またの名を“オイルルージュ”を用意した。

“金太郎”とは萩地域における“ヒメジ”の別称で、フランス料理で重宝される高級魚『ルージュ』の近縁種であり、“萩の金太郎”と“萩の宝石”として有名でもある。

その鮮やかな朱色が美しい海水魚であり、体長は15センチ程度の小魚ながらその白身に濃厚な甘みを持ち、大型の白身魚と比べても味のひけをとらない。

これを下処理、冷塩水で洗浄後、潮風にさらして乾燥させ、オイルで高圧高熱処理をすることで、中骨までやわらかくなり丸ごと食べられる珍味でもある。

 

また山口県の伝統果樹“長門ゆずきち”を加工して作られたジュースを利用し、カクテルを作った。

名称は『蛍舞い』と言われ、まだ先だが、6月の一の坂川に乱舞するホタルをイメージしている。

地元生まれの日本酒と、ゆずきちの果汁ジュースを使用し、マンゴーリキュールを使用することで今風の甘さっぱりに仕上がったカクテルを古鷹たちに振る舞った。

 

『カンパ〜イ♪』

 

提督の作ったカクテルを、つまみを堪能した古鷹たちは夫婦だけの酒盛りを楽しんだ。

古鷹・青葉・衣笠はそこそこ強いものの、基本的に弱い。

加古は酒類に強いが、基本的に提督と同じ嗜み程度しか飲まない。

前世、転生する前の彼女の艦長・高橋雄次艦長は、酔わず知らずとも言われているほどちゃんぽんである。

彼曰く『ビールぐらいならばサイダーを飲むのと変わらない』とのことであり、高橋艦長を酔わそうとして奢らそうとしたが、そうとも知らずに倒れた部下は多いだとか……

 

 

 

 

 

 

時刻は2300時を過ぎて……

 

「あはは、みんな寝ちゃったか……」

 

勢いのあまりカクテルの酔いが早く回ったため、全員ソファーでスヤスヤと静かな寝息を立てて眠っていた。

 

「これは起こさないようにピストン輸送しないといけないな、ベッドまで」

 

提督はニ、三口しか飲んでいない。

元帥や親友提督たちなど、緊急時の連絡が来た際には対応しなければならないからだ。

また古鷹たちと同じく、基本的に彼も嗜み程度しか飲まない。

 

「……少しだけ飲んで、それから移動させようかな?」

 

腰を掛けて、金太郎のオイル漬けを食べつつ、蛍舞いを飲んでいたときだ。

背後から気配を感じて振り返ると、古鷹が後ろから抱き付いた。

 

『ホールドアップ♡』

 

指ピストルに伴い、酔っているせいか、いつもの丁寧な口調から色っぽい口調で『手を上げろ』と英語で言った。

なお後ろから豊満な胸を当てているから、提督はドキッとした。

 

「提督は、いつもハラハラさせられているのですから……いつも心配している私たちを護ってあげるんだよ♡」

 

「あ、ああ////」

 

伝え終わったのか、何事もなかったかのように古鷹は再び眠った。

その寝顔は、天使のような微笑みだった。

 

「もう少しだけ飲もうかな、今夜は////」

 

少しだけ飲んだ提督は、古鷹たちを起こさないようそっとお姫様抱っこで抱えて、ベッドまでピストン輸送した。

翌朝、古鷹たちは『提督にお姫様抱っこされる夢を見た』と喜んだのだった。




今回は山口県料理をメインに伴い、豆知識を生かした回でもあります。
調べてみるといろいろ面白かったです。
なお一部はネタも、分かる人には分かるネタでもあります。
柱島に近いものゆえに、こうした方が面白いかなと思いました。
なお友人からは『レシピ本だな』と言われました。
そしてほろ酔いした古鷹にやられると言う回でもありましたが。

今日は艦これ四周年記念日と言う日でもあります。
おめでとうございます!(大淀ふうに)

古鷹「今日はとてもおめでたい日ですね♡」ニコッ
加古「提督とここまで来て、一緒に過ごせて嬉しいよ♡」ニカッ
青葉「青葉も司令官と過ごせて嬉しいです♡」ニコッ
衣笠「衣笠さんも提督と過ごせて嬉しいな〜♡」ニッコリ

この回とともに、艦これ四周年と言う記念すべき日で私も嬉しいです。
積もり話もいろいろありますが、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

一同『では次回も私たち第六戦隊の魅力とともに、シュガーテロもお楽しみに!」

それでは第8話まで…… До свидания((響ふうに)

一同『До свидания((響ふうに)』

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