第六戦隊と!   作:SEALs

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お待たせしました。
今回は予告通り、オリンピアたちによる台湾侵攻作戦が始まります。同時にCoDシリーズみたいに其の回だけの兵士視点などになります。
一時期話題になりました、ちょっとしたマニアックな台湾軍の特殊部隊になりますが。
分かる人には分かる特殊部隊です。

いつも通り楽しめて頂ければ幸いです!
それでは、どうぞ!


第75話:侵食の宴

 

どこか緊張感の緩んだ台湾の沖合に、特に巨鯨を思わせる巨大な潜水艦が浮上した。かつて旧ソ連海軍が生み出した傑作原潜、タイフーン級原潜を模倣した潜水艦は、其の数は数隻にものぼり、特にひと際真紅色を纏う潜水艦の艦体から、海水が滝となって流れ落ちる姿は、本物の鯨そのものだった。

この鋼鉄の鯨が設けている前楼閣を彷彿させた司令塔のハッチを跳ね上げ、飛び上がった艦長が姿を現した。

 

「我が工作員たちが用意してくれた地形図のおかげで、この奇襲攻撃が上手くいき、燃料タンクと工廠などが破壊されれば、こいつらも動くに動けまい。日本と友好を結んだ報いを、今こそくれてやる!」

 

襟に煌めく紋章には、マザーから賜物であり、この《未来のイヴ》作戦が実行されると思うと、一人の女性艦長はにやりとほくそ笑む。順調な進捗状況なのも当然であり、日本がテロの火に焼かれている間に、合同部隊は自分たちを含めた輸送潜水艦部隊と、架空の民間企業を装った貨物輸送船を駆って台湾上陸を敢行しつつある。

丹念に計画を練り、長い時間を掛けており、すでに特殊部隊や工作員たちは観光客を装い、なおかつ現地人たちを上手く活用しながら諜報活動を行い、速やかに現地住民と入り混じり、たちまちのうちに台湾中に拡散していた。浸透工作も抜かりなく施し、秘かに自分たちの手に落ちたも同然だ。

台湾内部の撹乱作戦は念入りに加えて、台湾侵攻に呼応して、自分たちの意志とは知らずに共感した分子、幾ら死んでも構わない哀れな使い捨て同然の現政権に不満を持つ反政府思想や親中派たちなどが、市街地のテロ活動はもちろん、台湾軍の各基地や警察署などを混乱することになっているから、此れほど楽なことはない。

 

「心ある全ての同志諸君に告ぐ。私の名はゴウ・レイファン艦長。

これより私たちは我が聖戦のため、これは日本を我が物にする戦略において、極めて重要な一歩となる《未来のイヴ》作戦を開始する!」

 

何よりも選ばれたことに誇らしさと歓喜に満たされたのも当然だ。

我々の手前の未来を担う作戦を意味することを表す故に、何よりもかつては世界の5大国の1つだった中華民国(台湾)は、国際連合の常任理事国とも言われ、戦後秩序の貢献を務めており、同時に日本の良き隣国かつ親日国家として有名な台湾は、日本との深い関わりを持つ歴史は、其れは安土桃山時代から始まったとも言われている。

豊臣秀吉の頃から朝貢を求める書状を送ろうとして、長崎の原田孫七郎に託したものの、見つからずに失敗に終わるが、江戸時代(当時の台湾はオランダ統治時代)では、この時から日本が大いに関わっていた台湾は“高山国”と呼ばれており、フィリピン・ルソン島との交易がある途中のため、高山国と言うのは高砂国とも呼ばれていた。

この関係を徳川家光に席巻した台湾人もおり、このオランダが統治している時代は、フォルモサ、美しい麗し美麗島、美しい島とも言われたぐらい魅力的な島でもあったからこそ、その名に相応しい華麗なる島を解放するのが、どれだけの意味をするものか、計り知れないこの瞬間を、この国の象徴である台湾国旗から我がオリンピアの旗に変える、新たな歴史を築いているのだ、と、オリンピア・深海棲艦両軍の心を一つに合わせる。

 

「一度決心すれば山をも崩し、海も蹂躙、無から有を想像し逆境を順境に、災いを福に転じる必勝不敗は我らにあり。我々皆偉大な人。天が生んだ我が運命の守護者である百戦百勝の鋼鉄の女王陛下《グランド・マザー》様に従い、最後まで神聖なる勝利して行こう!言わずともこの侵攻作戦は常に複雑極まりなく、同時に危険をも極めるものは覚悟している。だが、この重要な作戦に参加出来ること、同胞たちである君たちと戦い、見事果たせることを誇りに思う。我々の希望を食い尽くそうとする日本を許してはいけない!だからこそこの台湾を我が物にするために、今こそ此の《罪の国》を、其の名に相応しい運命に導いてやろう、この特別任務の完遂は自分たちの責務であり、かつ我々オリンピアの至高の喜びとすることを誓う!」

 

世界そのものを自分たちの色を、全ての者たちに救済を込めて染め変えようとするかのように相応しい作戦、断固とした決意を双眸に秘めて、遥かな大陸を睨み据えたレンファン艦長は、その闘志が乗り移った演説を終えた。

 

「さぁ、始まるわよ。最高の舞台が各地で行われるわ!」

 

レンファン艦長の言葉通りに、第三段階作戦開始の合図が、波騒ぐ大陸に、新たな戦雲が巻き起こる。さながら空から降り注ぐ黒死病のように、新たなる災厄が、かつてのソ連の大魔王ことスターリンが掲げた大国主義を模倣し、其の大魔王を遥かに凌駕する虐殺王であり、幾ら自国民が死のうが、他民族虐殺を躊躇わない毛沢東主義に取り憑かれた、紅き悪魔たちに代わってオリンピアが、さらなる戦いの舞台を用意して、新たな血の供物を求めているかのように広がりつつあった――

 

 

 

高空特種勤務中隊《涼山特勤隊》

X-day 時刻 2235

台湾台中市 烏日成功嶺

羽舷(ユイシャン)軍曹

 

忠誠精実。台湾陸軍創設以来の標語。

長年この言葉を守りつつ、この国に産まれながらにして愛国心を持ち、各々と精進を積み重ねながら本土を守ってきたが、軍隊は基本的にどこも同じで、毎日の訓練の後方部隊より、パトロールのある任務の方が気が紛れるそうことが出来る。と言うものだ。

入隊理由は各々と持っている。どのような形であれ、共通しているものは一つ。愛する故郷を守るためである事はどの国でも変わらない。忠誠精実という言葉に伴い、この精鋭部隊に配属されて以来掲げる標語、“涼山に鬼が住むかい、それは涼山特勤隊”(涼山住著一群鬼,那是涼山特勤隊)と言うことも胸に刻んでいる。

 

「どうなっているんだ……」

 

自国製のアサルトカービン、91式歩槍を両手に携えた羽舷は呟いた。

米軍製のM4A1アサルトカービン並みに扱い易く、台湾軍から、台湾との国交を持つ友好国の軍警にも使用されている傑作品。

自分としても、この早朝から悲惨な状況を双眸に映して、此れ以外の言葉、他にどう言葉を発する、どう表現したら良いのか全く分からない状態だった。一体何が起こっているのか、この混乱の原因を、状況すら見極めることすら躍起になりそうだ。信じたくないが、さながらホラー小説そのもの、人々はかつてない混乱とともに目が覚めた。正確な情報を知る手段はおろか、自分たちの遠い地域に住む親戚たちなどに状況を尋ねても知る由もない。

何しろ突然の停電が起き、水道は断水状態。生活の必需品である携帯電話から、旧式である引込線と言った全ての電話が通じない。一般家庭で使われる電化製品、言うまでもなく基地はおろか、行政施設や市街地にあるパソコンは起動しないそうだ。当然この騒ぎだから、自身のスマホも使用不能かつ、ネットもメールも確かめようがない。

 

外の世界は想像を超えた悪夢になっており、ATMも動かない、金は銀行の金庫にお預けのまま。もっとも早朝から銀行は閉まったままだが。コンビニや屋台が奇跡的に開いたとしても行かないのが懸命だ。こういう所は人が溢れており、警察たちが必死に群衆を統制しようとすれば、酷い場合は暴動が起き兼ねない。

案の定、一部の略奪集団がコンビニや商店を完膚なきまでに略奪行為が起こり、観光の名物でもある屋台を出せないまま。挙げ句は各地で放火、強盗、殺人、そして銀行まで荒らそうとする者たちなどが目撃されたという有り様。他には原因不明の故障を起こしたまま止まったきりの車、車同士が衝突事故で放置したり、或いは建物や標識に突っ込んでいるものもある。其の廃車の群れがあちらこちらで道路を塞ぎ、パトカーはおろか、二時被害で発生した街の火災を消す消防車、多数の負傷者を運ぶ救急車も駆け付けられない。通りでは通行人たちがパニックに陥り、悲鳴を上げて逃げ惑ったり、絶望に満ちた顔を浮かばせた人々が右往左往し、不安な状況に堪え兼ねず子どものように臆面もなく泣き喚いている者もいた。

台中市は比較的治安が保たれているが、余所では商店やレストランを焼き払い、民家を襲って逃げ惑う人々を追い回し、数人を暴行し殺害したなどという話が広まっているらしい。自国では民間防衛は努めており、「全民防衛動員署」を開設し、中国軍の増強やロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、戦時対応として、近年では国民たちが動員訓練を施し、市街地戦などを想定した訓練を受けているから地方の自警団として機能は務めている。だが、一向にしてコンピュータ連絡網が回復しない。しかも政府中枢から陸海空軍及び、憲兵隊などへの通信は不可能。あらゆる省庁や部局に連絡も取れない。伝達も指令もままならない現状では、防衛能力なども低下は免れない。

下手をすれば、社会システムの総体が原始的なレベルまで無機能化したら、同時に懸念すべきなのは、この機に乗じて嘘の情報を流す者たちだ。特に悪意ある、国家を揺るがし兼ねないものならば尚更。その影響を受けて、昨日まで仲の良かった隣人や親友などが、突如として、無法者の集団と化して跳梁跋扈し、国内を混乱。無機能力となった市街地で食料や水、生活品を持っている者たちならば誰構わず襲って奪う、時には命も――と、誰もが悪寒が止まらなくなるだけは考えたくないが。

 

「お前たち!ついて来い!」

 

小隊の指揮を務める李大尉が、号令を掛けた。

 

「大尉、どこに行くんですか?」

 

羽舷は訊ねた。

 

「他の部隊に直接緊急事態を伝えなければならないんだ。朝から原因不明の通信障害どころか、俺たちの携帯などの電子機器が全て使えないのだからこの手でしかない。何が起きるか分からん、お前たちも油断するな!銃には装填しておけ!」

 

同時に、近くの友軍部隊との連絡が取れないため、直々に現場に確認しに行くのが俺たちの任務。治安維持活動は担当地域の部隊と地元警官、自警団たちに任せる、そして自分たちは自分たちの任務を遂行する他はない。この先には何が起きるか、本当に分からないから油断も出来ない。一応言われた通りに、何時でも撃てるようにしておくかと促しながら、自前の銃に装填。暫く歩いていると――

 

「止まれ、誰だ!」

 

声の主に思わず銃口を向けた。危うく撃つところだった、とばかりの即発が起き兼ねなかったものの、全員はようやく味方に会えたことに安堵を見せた。

 

「俺たちは《涼山特勤隊》だ、友軍はどこだ」

 

李大尉は訊ねるが、相手は聞き流すように答えた。

 

「ここは我々だけでやる、さっさと部隊に戻れ!」

 

憲兵隊指揮官らしき人物がそう促す。この場を担当するのは、第104歩兵旅団「常山部隊」、または第302歩兵旅団「虎威部隊」 が務めるのに、双方はおらず、憲兵隊だけに任せるなんて変な話だな、と、誰もが思ったが、友軍が無事ならば其れで構わないと思っていた。

緊急時にはお互いに協力すべきことは当たり前なのだが、頑なに拒もうとする素振りに、羽舷は妙な違和感を感じた。

確かに友軍と合流した事は安心出来たものの、ふと嫌な予感を抱いたのは自分だけだろうか。――其れに彼らの持つ装備が、自分たちにはないシグ社の突撃銃、US XM29突撃銃を携えている。一部の部隊では米国製を含めて西側諸国の銃器を持ってはいるが、制式採用されていない物を憲兵隊が持つのはおかしいな、と、首を傾げるばかりだ。

些細な疑問を抱きながら、この場を立ち去ろうとした羽舷たちの背後から、冷たい感情を露わに、そっと銃口を向けて、そして――

 

「しまった!敵――」

 

突然の銃撃。敵だ、と知った瞬間、李大尉は反撃する隙もなく、短い悲鳴が上がり、その場に力尽きて倒れた。敵からの攻撃から守る防弾マスクと同時に、ボディーアーマーすらも貫かれ、数発の銃弾を浴びて完全に絶命した。数秒ほどビクビクと痙攣を起こした後、大量の鮮血が流れ出る死体と化した。

彼を助けることすら出来ない羽舷を含めて隊員たちは、運良く背後に配置されていた遮蔽物の後ろに飛び込み、この難を逃れていた。

 

「李大尉……」

 

くそ、なんてこった。大尉がやられた、と毒づきながらも羽舷は、戦友たちと共に迎え撃つ。後味が悪い以外はない、夢ならば覚めて欲しい、というのが切実な願いだったが、紛れもなく現実そのもの。

朝からインフラ麻痺、次に部下思いの李大尉は戦死。更には友軍を装う敵工作員との銃撃戦。此れがもしも小規模な偵察部隊どころか、本格的な侵略軍だったら……其れらが台中市内どころか、国内を好き勝手荒らし回っているならば……と想像しなくても此れだけの悲惨な結果は眼に見えている。

 

「道路脇から戦車だ!」

 

突如として荒らげるような、張り裂ける声を上げた隊員の言う通り、道路脇から戦車が飛び出した。

くそ!奴らいつの間に戦車を、しかも中国軍が運用していたZBD-03 傘兵戦車まで用意していたのか。再び毒づく羽舷。あいにく歩兵用携行対戦車兵器は持っておらず、今ある装備――91式歩槍に、グロック17自動拳銃、手榴弾、スモークグレネードのみ。一々確認しなくても、此れではとても敵戦車には立ち向かえないし、他の隊員たちも似たり寄ったり。

 

「全員、スモークだ!」

 

羽舷は決断した。この装備では太刀打ち出来ないどころか、敵の怒涛を喰らい続けては不利だ。真正面から戦えない今は、相手をせずに逃げるしかない、と。敵討ちは出来ないし悔しいが、生き残り、反撃の機会を得るには、この場から撤退するのみである、と判断した。

羽舷の指示通り、隊員たちはピンを引き抜き、スモークグレネードを敵部隊に目掛けて投げつけた。視覚を奪うには充分とはいえ、念入りにもう一発だけ追加した。カラン、コロンと空き缶を蹴り転がるような物音を立て、アスファルト地面上に転がったスモークグレネード。数秒後、やがて煙をモクモクと白い煙が立ち上がる。敵たちは最初は気に掛けなかったため、気づいた瞬間は手遅れだった。たちまち視界を覆い尽くすほど充満した煙幕に包み込まれ、前に行く事も、射撃を止めて、周囲を警戒する様に立ち止まった。

敵は混乱している様子を見て、今だ、前進だ!と羽舷は、各隊員たちにハンドサインを送り、此れに応えて、自分たちで焚いた白い煙幕のカーテンに突っ込み、中に紛れ込み、その場を離れた。どうか気づかれませんようにと祈り、途中で振り返ると、敵部隊はこちらに気づかずに見送る形となってくれたのか、其れとも諦めてくれたのが幸いでもあった。

 

敵は正体不明だが、日本の観艦式を襲撃したオリンピアという連中だろうか、何方にしろ情報を得なければならない、この先の戦いは分かり兼ねない事ばかり。其れを得るには情報は必要不可欠だ。

このままでは、かつてウクライナで起きたロシア軍によるクリミア半島併合でも、ハイブリッド戦争の要である偽旗作戦を得て、偽の情報に躍らされたウクライナ軍は各個撃破されたり、挙げ句は住民たちを騙して選挙を行い、最後にはクリミア半島を無血併合をされた事例、其の二の舞になり兼ねないからだ。

近年起きたロシア軍によるウクライナ侵攻も同じような事例があるものの、かつての教訓を学び、米国や欧州の特殊部隊などと共同訓練を行い備えていたウクライナ軍、彼らに協力する国民たちが一致団結した姿に心を打たれた各国は軍事支援を行い、最後には奪われた全ての領土を取り戻し、ロシアの野望を打ち砕いたことを思い出した。

 

「全く何ということだ、敵は一体……」

 

だからこそ同じように台湾もすれば、必ず日本などが助けに来てくれると希望を抱いていた。

 

「羽舷軍曹、あれを!」

 

「……!?」

 

上空の騒音が一段と高まり、全員が見上げると、まるで遠くから黄泉の国から死神が舞い降りるかのように、不気味な遠吠えが、空を切り裂いて下降していく。この響き渡る音の姿は一眼で分かった。

旅客機だ。高度をどんどん下げていく姿は尋常ではなく、パイロットたちは機体をなんとか飛行姿勢に戻そうと奮闘しているが、機内外のライトは全く点いておらず、電力が何も配給されていない旅客機の前には奮闘空しく、機体の高度は下がる一方だった。

時が止まったかのようであり、全身が恐怖に支配されて、本当にピタリと微動すら出来なかった。ただ背筋に悪寒が走るのだけを覚えながら見ることしかなかった、同時に眼を離せずにはいられなかったが、巨大な旅客機はじょじょに遠ざかり、低い唸り声を上げながら、やがて視界から姿を消したかと思いきや、僅か数秒後には――遠くの市街地から眩い火の玉が膨れ上がり、直後、死と破壊、爆発の轟音が鳴り響いた。当然パイロットたちを含めて、旅行や留学を楽しみ、仕事などに行く予定だったであろう乗組員たちの気分を変え、惨劇と化した機内に溢れた悲鳴と恐怖を掻き消す凄まじい大爆発が包み込んだ。

言わずとも全員死亡。一瞬だけとはいえ、この世の終わりかと錯覚を覚えるほど、いったいなぜこんな事に、神よ、と、胃の腑が捩れる気持ちを表し、気がつけば拳から血が滲み出るほど強く握り締めていたのだった。

 

「なんという事だ……」

 

だが、台湾はむろん、日本を始め、世界の警察であり、世界の最強であるアメリカ、そしてNATO諸国でも同じ惨劇が起きていることは、台湾有事のほんの序章に過ぎなかったのだ……




今回は現実味を帯びつつも、さながらリアルに描いた台湾侵攻作戦回になりました。
因みに元ネタの田中光二先生の『超日中大戦』や『超空の連合艦隊』は電撃作戦をしていましたが、こういうリアルな攻撃は省かれているんですよね。当時は現実でも起きているこういうインテリジェンスやインフラ攻撃、某赤い敵国による太陽光発電などを利用しての土地売買でのステルス植民地化、偽旗作戦は省かれていたのだと思いますね。

また前書きにも書いた通り、一時期『怖過ぎる』と言われたあの独特なフルフェイスマスクを装面した特殊部隊隊員視点の回でもありました。なお、ボリビア軍の特殊部隊もこれと同じタイプと思われる仮面を着用して式典に登場した姿が有名だそうです。
私としてはスカルフェイスマスクと同じようにかっこいいと思います。なおMW2のゴースト、GHOSTのゴーストたちが着用するスカルフェイスマスクが一番好きですが。
だって、特殊部隊はマスクを着けた方がかっこいいもん!(ヤンデレ彼女の木林店長ふうに)
CoDシリーズみたいにこういう視点、群像劇も久しぶりに私なりに執筆しましたから満足していますが、同時に。

では、長々となり兼ねないので次回予告です。
次回はまた視点を変えて、アメリカでの銃撃戦になります故に、因みに田中光二先生のある架空戦記作品でも同じく、某有名な場所で悲劇が襲い掛かりますので、しばしお待ちを。

それでは、第76話まで…… До свидания(響ふうに)

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