第六戦隊と!   作:SEALs

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С Новым годом!(あけましておめでとうございます)。
本来ならば、昨日に更新可能かなと思いましたが、自分なりの空戦描写などにこだわり過ぎて遅れました。テヘペロ

新年早々ですが、今年も本作品をよろしくお願いいたします。
では新年の挨拶は終わりますが、前回予告した通り、今回は空戦回のみになります。海戦は文字数などの事情により、次回になりますが、最後まで楽しめて頂ければ幸いです。

それでは、本編開始です。

どうぞ!


第54話:危険地帯

横須賀本港地区港湾・陸上施設群付近

時刻 1800

 

「生き残った奴らは全員逃げたようだな」

 

120mm滑空砲口から靡かせる砲煙。正確無比な射撃で徹甲弾から対人・対戦車榴弾、対人爆弾などを撃ちまくり、ようやくオリンピア軍が敗走したことに対し、撃つのを止めた提督は言った。

彼を含め、郡司一同、後続にいた浅羽たちもハッチから顔を上げて周囲を見た。見渡す限り、20体以上のオリンピア兵部隊の死体が散乱していた。キャニスター弾及び、機関砲、多種類の口径の銃弾を受けて頭部、両腕或いは両足を失っていた。だが、不思議なことに古鷹たちが装着する艦娘専用艤装格納庫及び、彼女たちの艤装は破壊されずそのままだった。研究材料のために鹵獲するつもりだったのかは定かではないが、仮にそうだとしても死体から聞き出すわけにはいかない。また捕虜を拒み自決した者もいたため、真相は闇の中。

ここに散乱するオリンピア軍の装輪装甲車、機関銃座、そして兵士らの死体の山々と化してしまったのだからどうしようもないのだった。死体の山などの処理は、奴らの空中艦隊などを駆逐した後で済むが、今ある問題について提督は上空を見上げて呟いた。

 

「周囲の安全を確保などはいいが、こいつでは空にいる敵空中艦隊や敵機の群れ、それに深海棲艦相手じゃ厳しいな」

 

陸上では無敵の強さを誇る戦車《エイブラムス》も、空や海に相手に対し、空を飛び、海を渡るは術はない。しかもあれだけ豊富だった各種類の砲弾や機銃の弾薬を欠乏を来し、燃料が少なくなったため、補給部隊などが来るか、この拠点確保にいるスミス部隊などとともに待機のまま。

 

今日は厄日だな。このままでは友軍機がある空港には行けない。普段からあまり将棋はしないが、こういう場合は、千日手とも言える状況だなと愚痴を零した。そう思ったとき、提督の耳に、聞き慣れた爆音が聞こえていた。木霊する方向へ振り向く一同。彼らの双眸に映るのは鋼鉄の猛禽類を連想させる飛行機――F-64Bが轟くターボファン・エンジンを唸らせながら飛んで来た。機数は、全部で4機。

また陸地ではクーガー装甲車及び、AN/TWQ-1 アベンジャー防空システムなど率いる車輌部隊が姿を現した。

 

「心配するな。こうなるかなと思って、僕が連絡し用意しておいたのさ。もちろんフル装備だから大暴れも出来るから安心しな。元帥閣下は僕の護衛車輌部隊で避難して下さい。我が同志たちが安全地帯まで送ります」

 

「流石だな、郡司」と提督。

 

元帥の護衛には香取と鹿島、郡司の護衛部隊が就くため安心だ。と安堵する提督。

 

「スパシーバ(ありがとう)」

 

万全の体制を取っているから、大丈夫だとばかりに、ウインクをする郡司。

 

「ありがとう。君たちも気をつけるように」

 

そう冷静な素振りを振るも、本当ならばまだ共に戦いたいという表情を見せた。だが、彼女が死なれたら元も子もない。

あの山本五十六長官暗殺事件を、海軍甲事件の二の舞を防ぐための対策であり、安全な後方まで下がらせるのは致し方ないことである。

ニミッツ提督と同じく、東郷の子孫たちと戦いたいと最前線まで赴こうとしたが、大統領らから止められ、太平洋艦隊司令部を置くハワイに駐在して指揮を執るほど最高司令官は大切なものであり、士気低下を大きく左右し兼ねないからだ。

 

「よし、郡司。俺たちに機体を寄越してくれ」

 

「ああ。任された」

 

郡司の言葉に答えるように、F-64Bが身体を傾けるようにして旋回する。格納庫から少し離れた場所に移り、両翼と機首、尾部に赤や緑のライトが点灯している。

機体が上空に静止し、F-35のようにリフトファンのカバーが開き、同時に両主翼に導かれたロールポストで調整され下方へ噴射され、垂直着陸態勢に移り、そのままゆっくりと地面に着陸した。

AV-8B《ハリアーⅡ》及び、F-35《ライトニングⅡ》など平面な地面にも着陸出来る垂直離陸機能を備えるSTOVL機ならではの御家芸だ。

無事に着陸した機体。しなやかな機首と胴体は、狩りを得意とする大鷹を思わせ、主翼は機動性を重視し、両翼の均整が取れて美しい。

YF-23などをモチーフにしているが、零戦から数多くの名戦闘機などを生み出した航空技術大国日本の繊細な技術も加わり、日本初の国産ステルス戦闘機F-3《心神》、アメリカのF-22《ラプター》、ロシアのSu-57《フェロン》などと言った容姿端麗な機体ほど全ての性能が高くなる。何時の時代でも戦闘機を含め、あらゆる航空機は美しく作れば応えてくれると、昔読んだ戦記漫画でも言っていたな。

 

「では、俺たちは空中艦隊を駆逐、古鷹たちは海上にいる深海棲艦らを撃滅してくれ!」

 

『了解!!!!』

 

――これで地上戦は終わり。古鷹たちは海に向かい、そして俺たちは空へと飛び立つときだ。

 

 

 

 

 

横須賀本港地区港湾・陸上施設群付近格納庫平地

時刻 1805

 

「こちらゴーストライダー。離陸準備完了だ。みんなは?」

 

提督は戯けて言った。彼の問いに一同は、準備完了、何時でも初めてくれ!という返答。直後――各機のエンジン音の回転が上がり、張り詰める金属ボディを震わせながら、双方の唸り声が聴こえる。まるで意思のある鋼鉄の若鷲がこう答えた。お前の合図で離陸させろと。

 

「テイクオフ!」

 

搭乗機体は最高の状態。キャノピーもピカピカでよく磨かれて空も見えるほど最良。全ての兵装――20mm機関砲、AIM-120中距離空対空ミサイルなどを満載した機体がふんわりと浮いた。

顔を纏うヘルメットと酸素マスクなどを完全装着しても、耳を聾する高まるエンジン音の唸り声。大地を蹴って空に舞い上がった機体は、黄昏れ色に染まる主翼を広げ、その白銀色の翼でどこまでも高く舞い上がり、行けるところまで飛び始めた。

さあ、危険なハイウェイへ。危険領域にまっしぐら。名映画『トップガン』の主人公になった気持ちに浸り、あの名曲『Danger Zone』を思わず口ずさみたいものだ。だが、そういう訳にもいかない。これからはおふざけは一切なしの空戦が始まるからだ。

 

空戦には三つの決まり、三つの言葉がある。

 

――撃墜を焦るな、生き残れ。敵機はいつか目の前に捉え物のように現れる。

 

――逃げ道を常に念願におけ。攻撃を止める時、攻撃してはいけない時を知れ。

 

――警戒を怠るな。リスのように臆病であれ。敵を先に見た者が勝つ。

 

ある撃墜王による空戦の哲学、誰よりも航空機を愛し、そして現在でも生き続ける空の戦いを総括するこの言葉を胸に抱いて挑む。

彼らがかつて大東亜戦争で零戦や紫電改などと言ったの名機を操り、昭和の英雄たちとともに得た教訓に伴い、ベトナム戦争以降はミサイルに頼る現代戦になった今でも、航空戦技の神髄であるACM(空中戦闘機動)である基本的な戦術『ドッグファイト』を含め、あらゆる種類の空戦戦術が組み込まれた訓練シミュレーションで磨いた技量を活かしながら空戦を挑む。

 

ウエポン・システムはオン状態。アフターバーナーを点火――機内のパネルを操作して兵装、AIM-120 AMRAAMを発射した。

機体から撃ち放たれ、音速を超えながら白煙の尾を引いた意思を持つ噴進弾は、敵飛行船に目掛けて真っしぐらに突っ込んで行く。

こちらに気づいたものの、回避運動が遅れた標的は逃れる術はない。

直撃を知らせる爆発音。水素ガス引火による爆発により船首付近から爆発して真っ黒な煙を屍衣に、紅い火焔を纏いながら、まっしぐらに海面上に堕ちていく。

 

しかも爆発時に巻き添えを喰らった飛行船が被害に遭い、後を追うかのように、共に落ちていく光景をほんの一瞬だけ目に移った。哀れにもその飛行船の胴体切断に伴い、司令部や構造下部が破壊されたため、逃げる術もなく船内に閉じ込められ、生きたたままの乗組員たちの堪え難い苦痛に満ちた悲鳴が絶えなかった。

――だが、全ての悲鳴を掻き消すかのように止むこともないミサイル攻撃及び、機銃掃射が鋼鉄の白鯨、乗組員らを引き裂くように、F-64及び、無人攻撃機部隊によって次々と撃ち落としていく。

 

提督は混乱する空中艦隊の群れを通り過ぎていく。

白鯨の群れが墜落していく様子を見ても動揺もせず、ここは戦場だ。運命は自ら切り開け。地獄からやって来た鎌を持つ死神が、決して逃れることのない死を告げるのように言い放った。

 

その呟く間に巧みに機体を操り、空中航空母艦を撃ち落としていく。

浅羽たちも同じく撃墜しているため、心配する必要はない。

自身の獅子奮迅の戦いを繰り広げ、どれくらい敵機や飛行船を撃ち落としたか、自身でも数える気もないほど目まぐるしいものだ。

――と、キャノピーの向こうで微かに見えた敵機の群れ。視認距離に入るなり、彼は素早く敵機の正体を読む。

 

風邪を掴みながら滑空する飛び魚の群れのように姿を見せ、F-35に似た白銀色の戦闘機――神々の使いとして舞い降り、戦乙女の名を意味するステルス無人戦闘機MQ-58《ヴァルキリー》。

生き残った空中航空母艦が、緊急時に発進したのだろう。聞いた話ではコンテナ一台あれば発進可能な米軍製ステルス無人戦闘機としても有名である。同時に、この無人機として1機が約3億円程度と言われ、手軽な価格で米国以外のNATO同盟国が制式採用されている。

 

まさか、最新鋭機をここでお目にかかれるとは思いもしなかった。

大空を飛ぶ無機質な戦乙女たちは躊躇なく、主翼下にある兵装――AIM-9X-3《サイドワインダー》を発射した。

提督は、敵の赤外線誘導ミサイルにロックオンされるのを防ぐため、フレアをばら撒き、《ヴァルキリー》の編隊の攻撃を回避した。機体を立て直して反撃を試みるが、撃ち落とすにもミサイルの数に限りがあるため、果てどうするか――と思った際、無線機が鳴り響いたので彼はすぐさま繋げた。

 

《慌てる必要はない、同志。対無人戦闘機用にスカイバスターミサイルも搭載している。もちろん専用コードをアップロードしているから大丈夫だ!》

 

「分かった!ありがとう、郡司!」

 

スカイバスターミサイルは、ひとつの弾道ミサイルに複数の弾頭を装備するMIRVの原理を、これを次世代新型空対空ミサイルとして応用させて日本が新たに独自開発した空対空多弾頭ミサイル。

郡司の言った専用コードを入力することで、発射後、弾頭の中に仕込まれた子ミサイルがロックオンした敵機及び、周囲にいる複数の敵機を自動追尾して撃墜するという画期的なものである。これにより、1基の空対空ミサイルで複数の目標を攻撃可能という日本独自の最先端技術を世界に見せつけたのである。

 

――これならば無人戦闘機の群れでも大丈夫だな。と冷静さを保ち、提督は操縦桿にある赤い発射ボタンを押し、ミサイルを発射した。

轟音とともに飛んでいくミサイルは起爆、弾頭に収められていた3発の子ミサイルに分裂。眩い火の尾を引いて、今にでも襲い掛かろうとする3機の無人戦闘機に、その機体に吸い込まれるように命中した。

鏃に成型されて籠められた高性能炸薬は命中の瞬間に爆発力を一点に集中し、機体を焼き切り、内部に高熱の溶解金属を吹きつけた。

身震いした機体は引火し、一瞬の内に全ての機体を焼き切ったため、内部から膨れ上がるように裂けて吹き飛んだ。

 

浅羽たち率いる味方機もスカイバスターミサイルを撃ち放つ。

怯むことなく真正面から突っ込んで来た《ヴァルキリー》の群れが、ミサイルの渦に突っ込んだ。そのただ中にオリンピア機を絡め取る。ミサイルの直撃を受けた鋼鉄の戦乙女たちは、断末魔の絶叫にも似た爆発音が轟かせた。爆破と衝撃が絶えずに木霊した。ジュラルミンの破片を撒き散らし、真っ赤な炎を発していく機体が次々と落ちていく。一部は火達磨になるもまだ飛び続ける執念が乗り移るも、まもなく機首を下げ、背面に落ちていく機体も現れた。

 

自分及び、彼らとの連携攻撃による多数の無人戦闘機撃墜に浮かれることもなく、提督は瞬く間に《ヴァルキリー》3機も撃ち落とした。

いくら気前が良いとはいえ、やはり全ての無人戦闘機に人工知能搭載まではいかないか。幸か不幸かと言えば、俺たちからしたら前者で、奴ら、オリンピア軍からしたら後者かもしれない。

 

数分という時間が長く感じた。

敵機をあと少し撃墜したら、古鷹たちの援護に迎えるな、と思ったその瞬間――提督の背後にいたコースガードのF-64Bを、一瞬にして分解した。その胴体から両断された機体は、火焔を吹いて墜落した。

提督は、タイミングで機体を右に回転、と見せかけて左にロールし、急激な機動の変化に振り回しながら緊急回避する。

 

誰だ、と思い、ちらっと視認する。

その襲撃者はステルス無人戦闘機《ヴァルキリー》とは違い、外観は中世ヨーロッパ時代の騎士が持つ西洋剣に似ており、その鋭利な機体前部に水平な先尾翼、後部には主翼という特徴を兼ね備えたエンテ型戦闘機――かつて中国が存在していた頃、中航工業瀋陽飛機設計研究所が研究・開発していた無人偵察機及び、戦闘攻撃機《暗剣》に酷似していた。

 

《掛かれ!聖なる空を穢す薄汚いハエどもを撃ち落とせ!》

 

《ミサイルは切れたが、カモなんて我が主力機《ハーピー》の機銃掃射で充分だ!》

 

《我がマザーの敵を、卑劣な悪魔をミンチにして地獄の底まで突き落とせ!》

 

高らかに宣言する彼女ら。ギリシャ神話に登場する半人半鳥の魔物の名を意味する戦闘機が、稲妻の速度で襲い掛かろうとした。

味方機が撃ち落とされたことに対する怒り。その怒りに満ちた矛先を孕めた罵声を上げながら敵編隊は、全ての空対空ミサイルを撃ち尽くしたのか機関砲を撃ち放った。

しかも機体を旋回し、わざわざ御丁寧に真正面から対峙する態勢を取りながら攻撃を仕掛けて来た。彼女らの勇気は褒めるが、それでは不充分でしかない。況してや怒りに満ち、憎悪に支配された敵機はカモに過ぎない。侍を、つまり空戦の極意である“武士道”を忘れたエースか、またはベテラン気取りの新米ならば尚更である。

現代技術により改善されているとはいえ、機関砲、いわゆる機銃掃射での攻撃は遠距離――100メートルではまだ遠く、30〜50メートルで撃たなければ当たることもなければ、何方かが水平方向に滑っていたら命中はおろか、弾の無駄使いに終わり兼ねない。

 

敵の後ろを取らなければならないが、闇雲に格闘戦を仕掛け、追い掛け回しても燃料を消費するだけ。一度だけならばと、操縦桿を捻り、エンジン・スロットルレバーを押し下げた提督は、F-64Bの機首が跳ね上げ――

 

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彼女らは声を揃えて驚愕した。

機首をぐいっと上げると、機体姿勢を急激にピッチアップ。迎角を90度近く取り、そのまま水平姿勢に戻り、宙返りを披露、そして敵編隊の背後についた。

その瞬間、コックピットでニッコリと笑みを交わす彼の姿を目撃にした女性パイロットらは唖然とした。だが、その隙が命取りとなった。その間に彼女らの操る《ハーピー》は火線に捉われ、機銃による攻撃を浴びた機体の操縦席は紅く染まり、真っ赤な火焔を曳きながら、空中で爆発して砕け散った。

我に返り、逃げようとした2機の僚機は、再び飛行態勢を戻し、提督が撃ち放ったミサイル攻撃からは逃れ切れず、機体に突き刺さり、直撃を受けた機体は地獄の劫火に包まれ、そして木っ端微塵に破壊した。

 

その最期はすれ違う最中でも、360°視界まで可能な統合ヘルメットディスプレイで視認出来るほど、リアルタイムで伝わった。

F-35専用に開発されたヘルメット《ストライク・アイ》と呼ばれるHMDSヘルメットを元に開発され、改良された《ストライク・アイⅡ》のおかげで、脳内情報処理能力などが一段と向上したからだ。

センサーに加えた情報、味方機や早期警戒機からデータリンクで送られた情報を次々と表示され、スムーズに理解して戦術を構築する。

簡単に言えば、スマホとタブレット端末機を同時操作しながら、最新情報をリアルタイムで入手し、これを融合処理しながら適切な情報を得て、文章を打ち込むという能力に近い。

 

現代戦による技術様々だが、パイロットの技量も数多く熟さなければならない。提督のような一部の物好きな者は、かつて存在したローデシア空軍のパイロットたちのようにあらゆる種類の軍用機を操り、多大なる柔軟性・汎用性を齎らし、危険な出撃をする仲間のパイロットと交代しやすくするなどといった理由で精通する者も少なくはない。

 

先ほど披露したあの飛行技術――コブラ・マニューバもそうだ。

機動は鎌首をもたげたコブラを連想させることから名付けられた曲芸飛行さえ熟せば、他にもフック、クルビット、ダブルクルビット、ロースピード・ホバリングというバリエーション飛行も可能である。

だが、どの飛行でも機体が垂直に近づく瞬間、パイロットの身体には4.5Gもの重力が掛かるため、意識を保つための気力はかなりのものがいる。そのためか、パイロットの間では実戦向き、不向きと賛否両論に分かれているが――真の戦闘機パイロットは、常に敵の機動空戦の技術などを研究し、自らも同じように研究すること、空中戦の勝敗となる鍵を握る。

仲間とのコミュニケーションを大事にし、同時に決して死ぬまで操縦桿を離すことも、自分の手柄話を全く口にすることもなく、命をかけて部下を見守り、必要とあらば彼らに空戦技術を伝授させ、そして誰よりも強い空戦技術を磨き続ける気魄に満ちた誇り高き意志がなければならない。

 

同じように真髄を磨けば、陸海空軍の偉大なリーダーにも、真の英雄としてなれる基礎をしっかり残したのも、やはり大東亜戦争で日本の未来を護るために戦い抜いた英霊たちの遺伝子が、彼らの意志が今の現代の防人たる提督たちにしっかり受け継がれているのである。

 

さぁ、妻たちの援護をし、俺たちの海と平和、そしてみんなで一緒に暁の水平線に勝利を刻むんだ。

 

そう、提督だけでなく、全員が声を大にして叫んだのだった。




今回は航空戦を中心に制空権を確保するため、提督たちが活躍する回であり、トップガンなどをいろいろ意識した回になりました。

スカイバスターミサイルの元ネタは、CoD Bo2に登場する架空機、F/A-38戦闘機が装備する多弾頭ミサイルです。もしも現実に開発するとしたら日米共同になるかなと思います。外観はF-14《トムキャット》専用の対大型爆撃機用長距離迎撃ミサイル AIM-54《フェニックス》みたいになるかなとも……(汗)

まぁ、田中光二先生作品『超戦艦空母出撃』では、九三式聴音機と酸素魚雷で誘導魚雷を開発したり、他の架空戦記、多次元世界にある我が国はいろいろ魔改造な兵器を開発しますから超兵器様々、まさに日本無双だぜ!ヒャッハー(隼鷹ふうに)

コブラはSu-27以外にも可能な機体、応用飛行が確認されているのはSu-37、Su-35、Su-30が行ったりと、スホーイ社が多いですね。
格闘戦重視だから多少はね。またMIG-29OVT、米軍のF-22が披露しており、理論上ではF/A-18も可能だそうですが、見てみたいですね。

提督になればこれもですが、撃墜王などにもなれますから、多分ですが←多少チートなのは仕方ないねぇ♂(兄貴ふうに)

では、長話はさておき……
次回は空戦中の最中、同時刻にて起きた古鷹たちの海戦に移ります。果たしてどんな戦いになるかは、次回のお楽しみに。

それでは、第55話まで…… До свидания(響ふうに)

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