Armored Core ~Day after Day Sweet Lily~ 作:一織
「あぁ〜疲れたよぉ〜」
彼女は本当に疲れていたのだろう…自分のACから降りてすぐにソファにぐったりと倒れ込む。
ACの戦いは精神的にも肉体的にも疲弊するのだ…
敵を撃墜するのだって楽ではない。適当に撃って当たったりもするが、相手の攻撃を避けつつ、相手を狙って撃つなどといった行為は特に精神を使う。
では肉体的には?当然の如く慣性の法則によって急加速急停止をしたりすれば、コックピット内のどこかには体をぶつけたりして痛いし、被弾したりすればその衝撃は少なからずコックピットに加わる。
そういった意味ではACに搭乗する人は肉体的にも精神的にも強くなければと彼女…澪は思う
「お疲れ様、ミオ今日の依頼大変だったわね…」
「うん…いきなりやばそうな敵ACだったからすごい疲れちゃったぁ…」
「ミオは…強いね」
「どうして?私、マグノリアさん達の支援無いと何もでき無いんだよ?」
「そういう難しい事じゃなくて…技術の話よ」
そうマグノリアが言うと、澪は真剣な顔付きで、自分の過去の事を少し語る
「うーん……私ね、気がついたらACに乗って、撃てって言われた相手を撃ってたんです。それしか知らなかったんです。」
「その時私は怖かったんです。『なんで私を殺そうとするの?私は人から言われたとおりにしてるだけなのに』って」
「それで、私はただ死んじゃうのが嫌で相手を殺してたんです。」
「ミオ…貴女は……」
「でも、いまは少し違うんです。」
「今は、大好きなマグノリアさんを守る為って言うのがありますから!!」
そう言うと澪はマグノリアに抱きつく
「わっ……急に抱きついて来てどうしたの…?」
「???言ってたじゃ無いですか、依頼終わったらハグさせてくれるって」
「そういえば…そうだったわね…」
「えへへ…マグノリアさん…愛してますよ…」
「私も澪のこと好きよ…」
「嬉しいです…私マグノリアさんにお願いしたい事ってまだあったんですよね…」
「何かしら?」
「キス……しましょう?」
マグノリアは混乱した。
この娘は自分の性別が女の子だとわかっていないのかって、
でもマグノリアはミオに憧憬にも似た思いを抱いていた。
だから―――――――
2人は唇を重ねた。
「んぅ……」
「んちゅ……ん……ぷはぁ♡」
「えへへ♡マグノリアさんとキスしちゃった♡」
「ミオ……激しい……のね…///」
こうしてこの2人は〝特別な関係〟になった
―――――――――
「あぁ……ミオ…」
マグノリアは何故か彼女の名を呟いてしまった。
今まで、恋愛をした事が無かったマグノリアにとって衝撃的な出来事だったのだ。
自分より年下の少女と〝特別な関係〟になると言うことは
「呼びました?マグノリアさん♡」
「きゃっ…!」
自分が思っていた相手が突然現れ驚いて生娘の様な声をあげるマグノリア
「びっくりさせちゃいましたか……?」
「いえ、大丈夫よ、ちょっと貴女の事考えてたの…声に出ちゃってたのね」
「嬉しいなぁ…マグノリアさんが私の事考えてくれるなんて!」
目を輝かせて年相応の少女の様にはしゃぐ彼女
「あの……今夜…一緒に寝ても良いですか?マグノリアさん」
「えぇ、良いわよ」
そんな無邪気な彼女の笑顔にマグノリアの複雑だった気持ちは少し楽になるのだった。
コジ饅頭様、評価&コメントありがとうございます!
これからも頑張って書いてきます…失踪…は財団にナニカサレ無い限りしません…不定期更新ですが…
この小説を閲覧して頂いている皆様に感謝を