ラブガイル!サンシャイン!(完結)   作:リヨ

8 / 16
8話

「はいみんな、お茶」

「ありがとう!」

「…俺のは?」

「…ふんっ」

「…」

「ねぇねぇハチ君」

「ん?どうした」

「…果南ちゃんと喧嘩でもしたの?」

「…喧嘩はしてない」

「喧嘩は、ということは他に心当たりが?」

絶対あれだよな…

「実は…」

 

 

 

 

「八幡さんが悪いですわね」

「ハチ君が悪いよ」

「いや、俺普段の仕返ししただけだぜ?それであんなに怒るか?」

「そこに怒ってるんじゃないと思うんだけど…」

「…とにかく、八幡さんは早く果南さんと仲直りしてください。練習に支障をきたすかもしれませんから」

「…わかったよ」

 

「…果南、菓子あるけどいるか?」

「…いらない」

「の、飲み物でも飲むか?」

「さっき飲んだ」

ぐっ…なかなか手強そうだ。まぁ無視されないだけまだマシだろうか。

「…すまなかった」

「…謝れば済むと思ってない?」

…やはりダメか。しかし何故怒ってるのか分からんからな…

「…正直何故お前が怒ってるか分からないんだよ。からかうのなんて果南だって俺にするだろ?」

「別にからかったことについては怒ってない」

「じゃあなんだよ」

「八幡は分からなくていい」

いや、それじゃあずっとこのままじゃん…

「…つまり果南は俺とはもう関わりたくないってことか?」

「…そういうことじゃない」

「どういうことだよ…」

困ったな…後ろで早く仲直りしろオーラがすごいし…

「…八幡はなんであんなことしたの?」

「だから仕返しするためだってば」

「…じゃあ私がなんでずっと目閉じてたか分かる?」

「…俺の顔がキモかったから?」

何それ自分で言っててすごい悲しい…

「…はぁ。もうなんかどうでもよくなってきた。みんな!練習しよ!」

「そうですわね」

「こんなのほっときましょ」

「え?なに?俺なんかまたまずいこと言った?」

「ほら、八幡も!」

…あれ?でもなんか機嫌直ってる?

「…あぁ」

 

 

 

 

 

 

そして練習開始。ちなみに歌詞はなんとか作り終えた。

「じゃあまずストレッチから!…八幡」

「ん?」

「今日は私とやろ」

「いいのか?」

「いいも何も前もやったことあるでしょ?」

「いや…もう怒ってないのか?」

「…八幡に呆れて怒るのもめんどくさくなっちゃった。さ、早くやるよ!」

「お、おう。っていてててて!お前まだ怒ってるだろ!」

「気のせいっ」

「気のせいじゃねぇ!」

 

 

 

「あ、八幡さん!」

「ん?花丸か。そういやお前もスクールアイドルやってたんだな」

「…やっばり似合わないずら?」

「いや、別に。お前普通に見た目いいし人気も出るんじゃないか?」

「そ、そうかな?…えへへ」

「あれ?花丸ちゃん、八幡さんと知り合いだったの?」

「うん、図書館でなかよくなったズラ!」

「…八幡って意外と女の子にモテるよね」

「うおっ!?…果南か。びっくりするだろ。っていうか俺のどこがモテてるんだよ。俺彼女いない歴=年齢だぞ?」

「…だってなんか花丸ちゃんともいつの間にか親しげだし、ダイヤとかも八幡と話してる時楽しそうだし」

「…嫉妬ズラね」

「ですわね」

「っ!ち、違う!」

「果南も可愛いところあるじゃない♪」

「いつの間にかみんな集合してるし!違うってば!誰がこんなのと!」

「お前こんなのって…」

「こ、こんなのっていうか…と、とにかく!違うの!」

「果南ちゃん、なんだか前より女の子っぽくなったよ!」

「ち、千歌まで!違うってば!」

全くこいつらはうるさいな…まぁでもこういうのも悪くないな。

 

 

 

続く


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。