ラブガイル!サンシャイン!(完結)   作:リヨ

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セブンイレブンコラボの下敷きゲットしてきました!可愛い。その一言に尽きます


2話

「それじゃあお兄ちゃんレッツラゴー!」

「しっかり捕まってろよ」

荷物運びも終わり、今日から新しい高校生活が始まる。まぁ1年だけだけど。

「そうそう!はいっ!」

「?メガネ?」

「お兄ちゃん目があれだから!メガネかければ少しはいいかなって思って!」

「なんだよ目があれって。まぁ小町からの貰い物ならなんでもつけるけど」

「うわー、嬉しいなー」

「…どうだ?」

「おぉ!なかなかというかかなりいいよ!バッチシ!」

「小町も可愛いぞ!」

「はいはい、そういうのいいからね」

「…いくか」

最近小町が冷たい。

 

 

 

「千葉県から引っ越してきました、比企谷八幡です」

「…それだけ?」

「はい」

別によろしくしてくれなくてもいいしな。

「じゃあ席は松浦さんの隣ね。あそこよ」

「ふぅ…」

「比企谷くんだよね?私は松浦果南。よろしくね」

「あ、あぁ。よろしく…」

すごい美人だな…黒澤家といい、この地域は美人が多いのか?

「八幡さん」

「ん?…黒澤姉か」

「?ダイヤ、比企谷くんと知り合い?」

「ダイヤでいいですわ。えぇ。隣の家ですの」

「そうだったんだ。ダイヤの家大きいでしょ?」

「あぁ。和風の豪邸だった」

「あそこは小さいのにね…」

「…まぁ確かに」

「ど、どこを見て言ってるの!?」

まぁまだ希望はあるさ!諦めるな!黒澤姉!

「あ!そういえば次移動教室だよ!急がなきゃ!」

「そうでしたわ」

 

「いきなり家庭科か」

浦の星学院入って初めての授業は家庭科の調理実習。

今日はトリュフを作るらしい。

「グループは好きな人と組んでいいわよー」

出ました。ボッチにとってその言葉は死んだも同然。

「八幡さん、私達と組みましょう?」

「あ、あぁ。助かる」

黒澤姉…今お前が女神に見えたよ…

 

結局グループは松浦、黒澤、モブ女子、俺となった。

雑な扱いでごめんね、モブ女子さん。

さっそく調理開始。どうやらこのグループは料理ができるらしい。

どんどん工程も進んでいった。

「隠し味隠し味…」

「?黒澤何入れてるんだ?」

「辛ですわ!」

「…ワンモアplease?」

「辛ですわ!」

「……ka・ra・shi?」

「はい!ですわ!」

…ダメだこいつ、早く何とかしないと…

「…誰か黒澤を連れ出せ」

「了解!黒澤さん!こっち!」

「な、なんでですの!?辛は何にでも合う最高の調味料!」

「あはは…ダイヤあまり料理得意じゃないの忘れてた…」

「ったく…幸い、まだあんまり入れてなかったしチョコの量多くすれば大丈夫だろ」

 

 

そして、何とか無事完成。

「じゃあいただきます!」

「ストップですわ!このワサビをかけてからですわ!」

「あぁ!?ダイヤ!何するの!」

「さぁ!八幡さんも!」

「やめろばか!」

「バカとはなんですの!?さぁ!さぁ!」

「ち…か…づくなっ!」

「どうしてそんなに拒むんですのっ…!」

「チョコにワサビかけようとするからだっ…!」

「どうやらワサビの素晴らしさがわかってないようですわねっ…!」

「いい加減諦めろ…!」

「とぉ!」

その時、突然黒澤は後に下がり、そして、俺がバランスを崩したところに…俺の口にわさびを突っ込んできた。

「むぐっ!?……」

「ひ、比企谷くん!?大丈夫!?」

ゆ、許さんぞ黒澤……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅっ…」

「あら、起きた?」

「ここは?」

「保健室よ。何があったの?口にあんなにワサビ…」

「…聞かないでください」

まじで死ぬかと思った…

「そ、そう。とりあえず、もう下校時間だから。体調は大丈夫?」

「はい。すぐ帰ります」

「わかったわ。あ、あと松浦さんにお礼言ってあげてね。あの子がここまで運んでくれたから」

「そうだったんすか。わかりました」

 

「今日はひどい目にあった…?松浦?」

「え?…比企谷くん。大丈夫だった?」

「あぁ。買い物か?」

「うん。夜食の調達」

「片方持つぞ」

「あ、ありがと…」

「?どうした?鳩が豆鉄砲くらったような顔して」

「う、ううん。行こっか」

 

「…そういや、ありがとな。保健室まで運んでくれたんだろ?」

「ん?あぁ、気にしないで。ダイヤもやりすぎたって言ってたし、明日多分謝ってくるんじゃないかな?」

「そうか」

「…」

「…」

「…そうだ、比企谷くん。アドレス交換しない?」

「ん?…まぁいいけど。ほい」

「わっ。わ、私が打つんだ。…はい!ありがとね」

「おう」

「ちゃんと返信してよ?」

「…善処する」

「怪しいなー。そういえば、なんで比企谷くんはここに引っ越してきたの?」

「親父の転勤」

「そうだったんだ。…沼津に来た時どう思った?」

「まぁ海は綺麗だし自然豊かな場所?」

「そっか。実はね、浦の星って今年から共学になったでしょ?あれ、人数が少ないからなんだ」

「まぁクラスも2つしかなかったしな」

「でも共学になっても多分…」

「まぁ女子校だったところにわざわざ来る男子なんてハーレム作りたいとかそういう下心あるやつだけだろ」

「じゃあ比企谷くんも下心でここ選んだんだ?」

「……」

「ふふっ、冗談だよ。妹さんが心配だから、でしょ?」

「…黒澤に聞いたのか。知ってるならからかうなよ…」

「比企谷くんの顔面白かったよ…ふふっ」

「…もう荷物持たない」

「あ!ごめん!ごめんってば!」

……そういえば、なんで俺は普通に松浦と帰ってるんだ。

もう人とは関わらないと決めたのに。

 


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