ソードアート・オンライン 〜孤独の青の剣士〜   作:かなっと

3 / 3
なんとなくの三話です。

よろしくお願いします。


ボス攻略会議

 

ミズキside

 

「ごめん!助けてくれたのに...」

「ほんと、いきなりビンタが飛んでくるとは」

 

俺は女の子をベッドに寝かせたあと起きるまで傍に付いていた。そして起きたので顔を覗き込んだら「キャー」と言う悲鳴とともにビンタが飛んできなのだ。

 

「うー.....でもあなたもいきなり知らない人の顔が目の前にあったらびっくりするでしょ?それといっしょ!」

「俺はそんな状況でも手は出さないぞ!」

「仕方ないでしょ、いつ死ぬか分からない危険な世界なんだし」

「迷宮区でモンスターに囲まれて腰抜かしてたもんな」

 

とさっきの出来事を口にした瞬間片手剣を首元に押し付けられた。彼女にとっては思い出したくない過去なのだろう。それにしても命の恩人に剣を突き立ててくるなんて。

 

「で?これからどうするんだ?一応この宿は今日1日は泊まれるけど」

「私としては早くボス部屋を見つけないと...」

「あー、ボス部屋ならついさっき見つかったって情報が入ったぞ」

「え?うそ!?」

 

そう、この女の子を助けてから情報屋『アルゴ』がなぜ知っていたのか分からないが、俺の部屋に来て今日の昼からボス戦の攻略会議があるということを伝えに来た。そのことを伝えると。なぜアルゴを知ってるかって?それは後ほど。

 

「昼から!?急がないと!」

「おい待て!まさかそのレベルでボス戦に参加するのか?」

 

正直無理だ。迷宮区の普通の敵モンスターですら苦戦するのにボスなんかと戦えるはずがない。

 

「だって仕方ないじゃない!早くこのゲームをクリアしないといけないし、それにーー」

 

と言いかけた所で「ぐうう」と音がなった。何の音かは分かった。音を出した本人を見てみると顔を真っ赤にさせて。

 

「ご飯を1回奢る!それで許してあげる!」

「はぁ?なんで俺が奢らないと行けないんだよ!」

「私のお腹の音を聞いたからよ!」

 

と言いながら今にも斬りかかってくるかのような形相で俺の方を見てきていた。

 

「理不尽だ.....」

 

とため息をついた。

 

 

 

そんなこんなで今は街の中の居酒屋?みたいな所でさっき迷宮区で助けた女の子、プレイヤーネーム『アリス』と一緒に食事をし、そしてボス戦の攻略会議が行われる『トールバーナ』という街に来ていた。

昼飯はもちろん俺の奢り。

ボス攻略会議に参加していろいろあった。変なトゲトゲした頭の奴がβテスターに対して詫び入れろと言ったり、それを黒人の大男が仲裁したりと。

ボス戦をするうえで各6人のパーティーを組めと言ってきた。

 

「どうしよう...」

 

これは参った。コミュ障プラス自分勝手な俺がパーティーに入ったらそのパーティーはおしまいだ。

 

「あれ?ミズキもしかしてハブられた?」

「ちげーよ、俺はソロプレイの方が好きなんだよ!」

「そんなこと言って組む人がいないんでしょ?どうしてもって言うなら私がなってあげなくもないけど?」

 

アリスからパーティー申請がきた。どう見てもからかってるだろ、と思い。

 

「アリスはリア友とかと組めばいいだろ。学校の友達だったり、いろいろと友達多そうだし」

 

とアリスに愚痴を言いながらボス戦を諦めようと決めかけた時...

 

「仕方ないじゃない!私の友達にゲームやってる人なんていないし、ゲームやってるなんて言ったら根暗って思われるし、だから知り合いなんて1人もいないのよ!」

 

うわぁ.....とアリスに同情しながら微妙な空気でパーティーを組んだ。

 

結果:アリスはゲーマーということが分かった。

 





次回原作主人公が登場です。

アリスって名前可愛いですよね?

ありがとうございました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。