ソードアート・オンライン 〜孤独の青の剣士〜   作:かなっと

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前回投稿していたソードアート・オンライン〜孤独の青の剣士〜の主人公の設定を変えたVer.です。

前回と同じ日本語がおかしいかもしれません。

それでも大丈夫という方はよろしくお願いします。


デスゲームの始まり

「リンクスタート!」

 

と言った瞬間視界が白い光に包まれる。少しして光が消えると周りは別世界だった。最初は信じられなかった。バーチャル世界と言えどたかがゲームだと思いそこまで期待はしていなかった。どうせポリゴンの集合体みたいにカクカクしていると予想していた。しかしこのゲームは俺の期待を遥かに超えていた。俺が今いる所は初期設定を終えたプレイヤーが最初にリスポーンする場所だろうと思う。広場があり噴水もある。何より俺と同じ初期装備の奴らが沢山いるからそうなのだろう。広場の周りにある建物もデジタル空間とは思えないほど綺麗だった。まるで現実世界と変わらないほどに。その感動を残しつつ俺はチュートリアルをプレイしていった。

 

その数時間後、この世界を作った茅場晶彦(ソードアート・オンライン開発者)によりこの世界がデスゲームということを知らされた。この世界での『死』は現実での『死』と同じになり、ソードアート・オンラインをクリアすると現実世界に戻れるという内容らしい。一瞬ものすごい不安と恐怖に陥ったが同時にこのままこの世界にいる事ができるという思いも出てきた。俺以外の周りの奴らは大騒ぎしている。それを見て、こんなバカなことを考えているのは自分しかいないのだろうと思う。それもそうだろうここにいる殆どが今まで死なんて感じた事のない奴ばかりなんだろう。そんな奴らがいきなり死と隣合わせの状況に置かれれば大騒ぎするのは当然だ。俺以外の奴らには帰るための目的がはっきりとあるんだと思う。

 

「それでは最後に諸君らのアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある、確認してくれたまえ」

 

は?プレゼント?アイテムストレージを確認すると『手鏡』が入っていた。慣れない手つきで手鏡をオブジェクト化し、なんとなく自分の顔を手鏡に写すと自分の周りが光に包まれた。

 

「なんなんだよ!」

 

そう言い光が消えて周りを見渡した。気のせいかさっきより男率が上がったような.....自分の顔を手鏡で確認する。そこには自分で設定した顔ではなく現実世界の自分の顔があった。こんなことしてどうするんだよ!心の中でツッコミを入れている間に

 

「全ては今達成せしめられた。以上でソードアート・オンライン正式サービスチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君健闘を祈る。」

 

祈ってもないくせにと思いながらこれからのことについて考えた。

周りでは「どうなったんだよ!」「ここから出せよ!」などと騒いでいたがそんなことはどうでもいい。

なかにはまだ小学生だろうか泣き叫んでいる子供もいた。そりゃそうだこんな事が起こるなんて誰も思わない。ただゲームをしたくて始めた子供だっている。大変だろうこれから、と思いながらも助けには行かない。否、行けない。もし今助けたとしてその後も助けれるかというと、責任が持てない。それに自分も同じくらい大変な状況なのに、という気持ちもあった。まぁこの街から出なければHPがゼロになることは無いらしいから大丈夫だろう。

RPGは結構得意だったし同じやり方で大丈夫だと思う。まずレベルを上げないと。

プレイヤーネーム『ミズキ』は次の街に向かって走っていった。

 

 

後に攻略組トップクラスのプレイヤーとなる男の物語が始まった。

 





デスゲームスタートです。

次回ヒロイン登場です。

原作主人公はもうちょい先です。

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