元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
~白夜叉のゲーム盤~
あれから少しして、耀が無事に帰ってくると、次は霊騎達のばんになる。
そして、行われるギフトゲームは、始めに、一番弱いという理由から、絆が選ばれる。
『白き夜叉と絆の夢
参加者 包合 絆
主催者 白夜叉
クリア方法 白夜叉に認められる
敗北条件 上記のクリア条件を満たせなくなった場合
特殊ルール このギフトゲーム中に死んでしまった場合、ギフトゲーム終了後に生き返る
白夜叉印』
二人の手元に、その紙が来ると、白夜叉は絆の方を向き、
「そちらから来るとよい。まずは小手調べじゃ」
という。霊騎達は、そんな白夜叉の言葉を聞き、思わず笑いかけるが、全力でそれを抑え、そのまま絆の方を見る。
絆は、自身の身長ほどあるのではないかという大きさのハンマーを取り出す。叩く部分は雷を帯びている。
「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・死なないでね?」
直後、絆の体がそのまま消え、代わりに、白夜叉が地面に叩き付けられる。
絆は別に、なにか特別なことをしたわけではなく、少し足に力を入れて、白夜叉の前にいったあとに、
白夜叉に向けてハンマーを降り下ろしただけである。
「コハッ」
白夜叉のそんな声が聞こえるが、更に、絆は、ハンマーの当たってない部分、手の辺りを掴むと、
そのまま白夜叉を持ち上げ、勢いそのままに、地面に叩きつけ、その上に再びハンマーを降り下ろす。
近くの氷が割れたが、それを補強する形で、幻夜が氷魔法を使ったので、とりあえずはなんとかなった。
「えっと、一応このあとも戦う、んだよね?なら治しておいた方がいいかな?」
そう言って、絆は白夜叉に近付き、回復魔法を唱える。しかし、絆は気が付いてないのか、
まだギフトゲームが終わっていないので、当然、
「すきあり!」
といって、白夜叉は起き上がると、そのまま絆を攻撃する。が、
「えへへ、一応私、これでも回復魔法が使えるから、ヒーラーなりに、観察って得意なんだよね」
といって、絆は白夜叉の攻撃をそらすと、白夜叉に触れて、
「少し休むといいよ。スリープ」
と言って、そのまま白夜叉を眠らせる。これで、クリア条件を達成したのか、一枚の紙が空から降ってきた。
そこには、
『白き夜叉と絆の夢
勝者 参加者側』
という風に表記されていた。
「さてと、それじゃあとりあえず、白夜叉ちゃんを治してくるね♪」
そう言うと、絆はポケットからクリスタルを取りだし、それを砕く。すると、絆と白夜叉がいなくなるのだった。
「白夜叉様が・・・あんなに簡単に・・・?」
黒うさぎがそんなことをいっているが、それよりも、霊騎の、
「これって、俺達のってどうなんの?」
という一言で、霊夢達の言葉が重なった。つまり、
「「「「「「「「あっ」」」」」」」」
と・・・
次は幻夜が戦います(予定)