元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
~箱庭 とあるカフェ~
箱庭に入ってからすぐ近くにあったカフェで、霊夢達はドリンク等を注文していた。
「そういえば、二人の恩恵って、どんなやつなのかしら?教えてくれると嬉しいわね」
霊夢がそう言うと、耀が霊夢の方を見ながら、
「私の事は耀でいい。それと、恩恵かどうかは分からないけど、動物と話せる。
あと、友達になった動物と似たようなことが出来るようになる」
と言って、それに続くように、飛鳥も、
「私も飛鳥でいいわよ?恩恵については、あまり話したくはないわ。そういう、えっと、霊夢さんでいいかしら?
は、どんな恩恵を持っているのかしら?」
とそれに答え、更に、霊夢にそう話しかける。当然、それにたいして、霊夢は答えようとするが、
空気を読めない何者かによって、それが遮られる。
「すみませんジェントルマンとレディ達、少し宜しいでしょうか?」
声をかけられた方向を見ると、そこには、ピチピチのタキシード姿の大男が立っていた。
涼華がそんな男を見て、嫌そうな顔をしながら、
「なにかしら?食事する場所で見たくないほどまでに女子供の霊に取りつかれている虎さん?
血の臭いも落ちきって無いわよ?一体いままでに何回、いえ、何人の人を殺したのかしら?」
と、大男に言う。当然、その場の空気は凍りついた。大男は、汗を流している。
「あら?反論が来ると思ったら、なにも反論してこなかったわね、これって、認めたって事で良いのかしら?」
「いいと思うわよ?まあ、霊達には悪いけど、大人しく成仏してもらいましょうか」
「ていうか、殺人鬼みたいなのがうろついているなんて、やはり油断出来ませんね」
それに追い討ちをかけるように、涼華、霊夢、いざやの順で話す。
ドールとフランにかんしては、武器を取り出す準備をしているほどである。
第一印象は最悪と言えるだろう。
「なにか言い訳したいなら勝手にいっていればいいけれど、ふざけたことをいったら・・・その首を削ぎ落とすわ」
本当にイライラしているせいか、涼華の声からはハッキリと怒りの感情があるのがわかる。
「言いたくないなら仕方ないわね。
『霧雨涼華の名を持って命ずる。貴方がいままで行った殺害に関わる事をすべて言いなさい』」
涼華がそう言うと、大男は閉じていた口を開き、自身が行っていた行動、
各コミュニティから人質を取っていること、その人質を殺したこと、腹心の配下にそれを食わせていたこと、
更に続けようとしていたが、それはフランとドールによって強制的に終わらせられた。
ドゴシャ
大男の顎の辺り、フランとドールが蹴りあげた部分から、そんな音が聞こえる。メキリという音が聞こえたので、
恐らく顎の骨に、最低でもヒビ、下手すると砕けているだろう。
「ジンでよかったよな?なぁ、こいつを裁く法はあるのか?」
ドールのその言葉と、纏っている気配のせいか、ジンは一瞬動きを止めるが、そのあと頷き、
「ありますが、それより前に箱庭の外に逃げられたら最後です。そうなったら、箱庭の法では裁けません」
というので、ドールの大男の方を向くと、
「・・・それじゃあ、こうするしかないよなぁ」
と言うと、指を鳴らす。すると、空から一枚、黒い紙が降ってくる。そこには、
『狂気の人形の狂った遊び
参加者 ガルド
主催者 ルナテックドール
参加者側クリア条件 ルナテックドールの殺害
参加者側敗北条件 上記の条件が満たせない場合
ルナテックドール印』
と、表記されていた。
最後に盛大にやらかしたかんがありますね・・・公開はしてないですが。
次回はガルド狩り確定ですね。十六夜君サイドはもう少し待ってください・・・
感想や疑問、誤字脱字、ここをこうしたほうがいいかもなど、意見待ってます。