元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
2017/12/11 (月) 0:07 一部修正
~???の海~
サンズが弾を飛ばしてくる。
光は横に転がり回避しようとするが、それすら予想していたのか、
転がった先に弾が飛んできていた。
「させるか!」
しかし、その飛んできた弾を、十六夜が蹴りつける。
その衝撃で弾が爆発するが、それでする一切ひるまず、十六夜はサンズに向けて走り始める。
足がかなり傷ついているが、それすら気にしていないように見える。
「『癒しを与えよ!』、『光の速度の変えたまえ!』、『すべてのものから護る闇の盾よ!』」
光がそういうと、十六夜の足が治り、十六夜に黒い薄い膜が張られ、
そして、十六夜が消える。
「? !?」
サンズは後ろを向いた後、頭を守るように腕をクロスさせて防ぐ。
直後、サンズは光のほうに飛ばされる。
「略式詠唱疲れるからなぁ、『すべてを切り裂く光の刃よ』」
光は防ぐついでに切りかかるが、サンズは空に向けてはなった砲撃の衝撃でそれを回避すると、
地面に両手をつき、そのまま光の背後に飛び、脊髄のあたりを狙って再び弾を飛ばす。
光は振っていた剣の勢いそのまま、前に転がり回避すると、そのまま大きく後ろに飛ぶ。
結果的に、三人は少しの間にらみあうことになったが、それも長くはなく、
三人は同時に動き始める。
まずサンズが二人に向けて弾を飛ばす。
二人は集まるように横に転がると、十六夜はそのままの流れで地面をたたき割り、
畳返しと似たような方法で壁を作る。
さらにその背後から、光が光る槍のようなものをサンズに向けて飛ばす。
サンズはそれを弾で叩き落とすと、壁に向けて五,六回弾を撃つ。
塩で出来上がった壁は、その衝撃で砕けちるが、そこに十六夜たちの姿はなく、
サンズは二人を見失ってしまった。
「その一瞬が命取りだ!その心臓貰い受けさせてもらおう!」
・・・・
サンズは、声がしたほうを向いてしまった。
直後、サンズは胸のあたりに異物が当たるのを感じる。
それは、ズブリと音を立て、サンズの心臓をえぐった。
しかし、それでもサンズは、戦うことをやめなかった。
真正面にいた十六夜に向け、砲撃を飛ばし、飛びのいたところで、
心臓に刺さった紅い槍を抜き取る。
そして、その手に持った槍を、今度は後ろから不意打ちを仕掛けようとしていた光に向けて投げた。
その紅い槍は、足を狙って投げたのに、心臓に向かって飛んでいく。
「!? 『因果を歪めよ!』」
光はそう叫んだあと、紅い槍を叩き落とす。
「お前の相手は俺だ! よそ見なんてそれ以上させねえぞ!」
十六夜の声とともに、サンズは背後から白い、塩の塊を投げつけられた。
サンズはそれを蹴り砕くと、にやりと笑みを浮かべ、
「そうこなくっちゃあつまらないよな、さぁ、まだまだいくぞ!」
というのだった。
次回でコラボ最後の予定です。