元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ?   作:血濡れの人形

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光の試練 3

十六夜が目を覚ますと、男の姿はなく、代わりにギアスロールが置かれていた。

 

『古の魔女の呪い

 

残りクリア条件 光の心の傷を治す ?を殺す

 

特殊ルール 時間制限(60時間)の間死亡した場合は生き返る。』

 

「時間制限が増えてる?まあいいか、とりあえず・・・」

 

十六夜はギアスロールから目を離し、残りの二つの条件を満たすために歩く。

 

少しすると、光のような姿が見えてくる。

 

十六夜がそれに気が付くと同時に、空から声が聞こえる。

 

「デイモンズソード!」

 

十六夜はそのまま後ろにとび、その攻撃を避ける。

 

「ねえ、私の光に何のようかしら?人間。まぁいいわ、どうせ殺すんだし」

 

「問答無用かよ、ひでぇ奴もいるもんだな」

 

十六夜がそう言うと、空から落ちてきた女は、

 

そのまま十六夜に向けて黒い剣を構えると、

 

十六夜の腕を狙うように剣を振るう。

 

十六夜はその剣を叩き落とすが、かわりに十六夜の腕が斬れる。

 

「なっ!」

 

十六夜が驚いている間に、女は再び剣を構え、十六夜を突き刺そうとする。

 

十六夜はしゃがみ、それを避けるが、女の手にはもう一本剣が持たれていて、

 

その剣先は十六夜に迫り、そのまま十六夜の首を切り落とそうとする。

 

「ッ!」

 

十六夜は腕を振り上げ、それをそらそうとするが、

 

腕が当たると同時に、腕が石になり、振り上げた勢いで砕け散る。

 

「な・・・・ッ!」

 

直後、十六夜の首が斬り落とされ、十六夜は意識を失うことになった。

 

~??~

 

十六夜は黒い空間にいた。

 

十六夜はその中で、何かの声が聞こえる。

 

『眼を覚ますといい。この程度で諦めては、あの子が救われないじゃないか』

 

『そうじゃ、私達の最後の希望、いや、あの子』

 

『私の子供であるルキも救ってください』

 

『その為に、私達の力を貸そう』

 

『どうか、あの二人を救ってください!』

 

(まて、一方的に話して終わらせようとするな!)

 

~???の森~

 

「なっ、あなた、なんで生きて・・・!それに、その腕はっ!」

 

「負け、られるかぁっ!!」

 

それは、気が付いたときには口から出ていた言葉だった。

 

「光は俺のだ!絶対に渡すかぁっ!」

 

それは、本心から来た、十六夜の言葉だった。

 

女、ルキはそれを聞くと、ニヤリと笑みを浮かべ、

 

「ならかかってくるといい。全力で私の事を殺しにこい!」

 

と言うと、二本の黒剣を構える。

 

「言われるまでもない!行くぞ!」

 

十六夜がそう言うと、十六夜の周りに光が出始める。

 

直後、十六夜の姿が消え、ルキの眼前に現れる。

 

「とりあえずこれでも喰らっとけ」

 

その瞬間、ルキの体が、空高く殴り飛ばされるのだった。

 

十六夜の体の一部が、若干透けていた事には、

 

本人ですら気付くことは無かった。




スキル説明

デイモンズソード

契約した魔物、悪魔の力を使うことができる。

今回ルキの使用していた力は、

ウィンドドラゴンとストーンアイ

風の力を持つ祖龍の配下(最下級)と、

石化の眼を持つ空を飛ぶコウモリのようなもの。

ウィンドドラゴンからは風の刃、

ストーンアイからは石化の力を借りていたのが、

ルキの持っていたデイモンズソードの効果である。

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