元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ?   作:血濡れの人形

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これからは目指せ週一、日曜日に投稿しようと思います。(今週分はこれで)


コミュニティの門前で、らしいですよ?

~白夜叉の自室~

 

「とはいっても、わしがしっておるのは、一桁にいること、構成メンバーが百人ほどだと言うことくらいじゃ」

 

白夜叉がそう言うと、黒うさぎは、

 

「ひ、一桁ですか!?」

 

と驚きながら、白華達の方を見ると、そこには、ケーキを食べ、幸せそうな顔をした白華達の姿があった。

 

「あはは、私達のコミュニティなんて、今のドールが、昔の頃に逆戻りしたら全壊しちゃうよ?」

 

香華がそう言うと、黒うさぎは霊騎の方を向く。

 

「香華、黒うさぎはわかるらしいが、一応言っておく。今は霊騎で通してるから、それで頼む」

 

霊騎がそう言うと、香華は笑みをを浮かべながら、

 

「死を運び続け、死と共に歩む人形も、恋をして変わったのかな?」

 

と言いながら、霊夢の方を見る。

 

「その二つ名は止めろ。本気でお前を消さないといけなくなる」

 

霊騎が香華をにらみながらそう言うと、香華は舌を出して謝り、再び霊騎の方を向き、

 

「そう言えばね、霊騎に会いたいって子がいるんだけど、今度つれていっていい?」

 

と、霊騎に確認を取る。

 

「別にいいが、コミュニティの場所は俺は知らんから、黒うさぎに聞いてくれよ?

 

あと来るなら俺だけの時が一番いいな」

 

「わかってるって。それに、霊騎の行くコミュニティの場所は知ってるよ♪」

 

「言いたいことが言えたなら、もう帰るわよ?そろそろ少年の視線が鬱陶しいし」

 

白華はそう言いながら立ち上がると、黒うさぎ達にお辞儀して、

 

「それでは、私達はここで、またお会いするでしょうが、その時はどうかよろしくお願いします」

 

と言うと、そのまま四人の姿は消えるのだった。

 

「・・・なるほどな、転移魔法をあらかじめ準備していたのか・・・

 

しかし、ついさきほど発生させたはずなのに、もう魔力が感じ取れないとはな」

 

幻夜がそう呟くが、黒うさぎ達は驚いたまま固まっている。

 

「黒うさぎ、コミュニティの案内頼めるか?」

 

霊騎がそう言うが黒うさぎは動かない。直後、霊華が黒うさぎの耳をモフモフすると、

 

「!?な、何事ですか!?」

 

という驚きの声をあげる。

 

「こいつ蹴ってやろうかな(ボソッ コミュニティに案内してくれっていったんだ」

 

霊騎が再びそう言うと、黒うさぎは立ち上がり、

 

「わかったのですよ!それでは白夜叉様!私達はこれで!」

 

と言うと、そのまま部屋から出ていく。

 

「それじゃあ、俺らも行くかな」

 

霊騎がそう言いながら立ち上がると、それに続くように、霊夢達も立ち上がる。

 

「あ、そう言えば、素材とかって買い取ってもらえるのかしら?」

 

涼華はそう言うと、白夜叉の前に座る。

 

「先に行ってて良いわよ?場所は霊騎がいればわかるし」

 

「わかった。そんじゃ、ちゃんとにあとでこいよ?」

 

霊騎はそう言うと、全員を連れて黒うさぎの後を追う。

 

「それで、見てほしい物なんだけれど」

 

「フム?営業時間は既に終わっておるのじゃがな?まあよいじゃろう」

 

そうして、二人は取引の話をし始めたのだった。

 

~ノーネーム 居住区画門前~

 

「この中が我々のコミュニティでございます」

 

黒うさぎはそう言いながら、全員を中にはいるように促す。

 

霊騎達が中にはいると、そこには、時間がたって老朽化している様子の土地が広がっていた。

 

「・・・酷いな、精霊達も寄り付こうとしないなんて」

 

霊騎は思わずそう呟く。

 

「これは、一種の時魔法か?いや、それとはまた別だな。一応は戻れるだろうが、

 

これでは半年持てばいいほうか?いや、もっと短いか・・・」

 

幻夜はそう言いながら、近くにあった建物に触れる。

 

すると、その触れた部分が、砂のようになり、そのまま崩れ落ちた。

 

「・・・黒うさぎ達は少し離れていてくれ」

 

幻夜がそう言うと、黒うさぎ達は言われた通りに下がる。

 

それを確認した幻夜は、魔力を少し解放して、時魔法を使う。

 

「『数百年の時越えて、今その真の姿を見せよ リバースクロック』」

 

直後、地面から草がはえはじめ、壊れていた建物が直ってく。

 

「これでよし、とは言えないな。このていどの修復じゃあ、幻影でも作った方が早い」

 

幻夜がそう呟いた直後、幻夜はなにかにすごい勢いで抱き付かれる。

 

「今のはなんだったのでございますか!?」

 

なにかの正体は黒うさぎだった。幻夜は黒うさぎの質問に、

 

「時魔法の一種だ。だが、所詮この程度では幻覚程度にしかならん」

 

と言いながら、十六夜達の方を向き、

 

「まあ、後は頼んだ。俺は少し寝る」

 

と言って、そのまま地面に倒れたのだった。

 

その直後、なんでここで寝るんだ!という霊騎の叫び声が聞こえたとかどうとか。




次回はお風呂へゴーする感じのお話にな(ると思いたい)ります。

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