元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
~白夜叉の自室~
ギフトゲームが終了してからすぐ、説明を求めるためにも、全員は白夜叉の自室に戻っていた。
「それで、そこの四人は誰なのかしら?」
霊夢が四人の事を見ながらそう言う。
「私と香華は、絆と同じで、一応分類上は神様って奴よ?」
「ちなみに、私はずいぶん昔に魔神なんて呼ばれていたよ?白華は獣人の神様ね」
香華の言葉に、十六夜達は?を頭の上に浮かべる。
「絆と同じってどういうこと?」
耀がそう質問すると、白華が、
「さきほど、絆のギフトカードを見たと聞いて来たのですが、もしかして忘れたのでしょうか?」
と言いながら、絆、白華、香華のギフトカードを取りだし、全員に見せるように置く。
霊夢達はそれをのぞきこむ。そして、三人のカードには、
『三女神の一柱』
と、
『巫女の一族』
と、表記されていた。
「三女神?巫女の一族?どういうギフトなのかしら?」
飛鳥が絆に質問する。
「三女神って言うのは、私と白華、香華の事をあらわしていた言葉だよ?
巫女の一族って言うのは、神になれる一族の事をあらわしてるって考えてくれればいいかな」
絆の言葉に違和感を感じた十六夜が、
「あらわしていたってどういうことだ?」
と、絆に聞く。
「あぁ、それはね、その世界は滅んだからだよ?ありとあらゆる概念が消えてね」
絆が軽い感じで答える。それを見て、霊騎と涼華が同時にチョップをくらわす。
「その話を持ってくるのは止めなさい!ほら、残りの二人の紹介も残ってるんだから」
涼華がそういって指を差した方向には、ケーキと紅茶を用意を用意している従者二人の姿があった。
「もう少々お待ちください。すぐにそちらにお持ちしますので」
荒野がそう言っている隙に、こっそりと白華がケーキを取ろうとして、手を叩かれて止まる。
「耀様にもお待ちいただいているのです。主のあなたがそれでは困ります」
荒野はそう言いながら、ケーキと紅茶を並べていく。
「それで、私達についてですか?とは言っても、語るようなことは無いですし・・・」
荒野と明はお互いの事を見ると、そのまま困ったような顔になる。
「個人情報に関して言うなら、一桁まで来てから、私達を倒してください。
そうすれば教えますよ?」
荒野が困ったような顔のまま、十六夜達に言うと、黒うさぎは驚きながら、
「ひ、一桁でございますか!?」
と言うと、白夜叉に説明を求めるような視線をおくる。
「白華に香華よ、言ってしまって良かったかの?」
白夜叉がそう言うと、白華は、
「まあいいけれど、自慢することでもないし」
と言いながら、ケーキを口に入れる。
「それなら、話してもよいだろうな」
白夜叉はそう言うと、白華達のコミュニティの事を話始めた。
次回は白華達のコミュニティと、ノーネームの拠点に行けたらいいなと思います。