その兄、吸血鬼の兄   作:たくややん

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皆さま…超久しぶり
やっと続きを書く気になりました。
まぁ…誰も待ってないと思うけど。゚(゚´Д`゚)゚。



最大の悪夢を今ここで

「館が…燃えてるだと」

 

フランとレミリアを非難させないと!

 

「ネグル様こちらです」

 

急に目の前に長髪な金髪と白い肌。人形みたいに表情がないメイドが

 

「カレンか。そっちにレミリアとフランいるんだな?」

 

「その答えについてはノーと答えさせていただきます。レミリア様はいますがフラン様はいません。詳しくはこちらに来てください。」

 

「ああ、わかった」

 

「それではお手を拝借します。」

 

カレンに言われるまま手を繋ぎ数歩歩くと離れ小屋が現れる。中に入ると

 

「お兄様! よかった〜」

 

「レミリアも無事でよかったよ」

 

「一体何が起こっているの!?」

 

「それについては私から説明させていただきます。

まず発端はフラン様の暴走から始まります」

 

「ちょっと待てフランは暴走しないように俺が」

「話は最後まで聞いてください‼︎」

「あっはい」

 

「フラン様の安定化儀式ですがそれは嘘です。実際はフラン様の中に邪神を入れられるように器を固定化するための儀式です。能力が安定していたのはその為とネグル様のおかげです。

そしてネグル様がいないタイミングで邪神を入れる儀式を行われました。」

 

「誰がなんのためにだ?」

 

「発案者は旦那様です。おそらく奥様を亡くされたのでマクダウェル家に復讐のためだと思われます。」

 

「え、お父様が…」

 

「ええ、そうです。ですが邪神を入れるための儀式は失敗に終わりました。その為、フラン様は暴走され暴れております。」

 

「では、フランは今どこにいる?」

 

「旦那様が知っておられますのでそちらに聞いてください。まだ儀式場にいらっしゃると思います。ですがもう少しお話を聞いてください」

 

「今すぐフランを助けに行かないと」

 

「ですからフラン様を助けるためにお話を聞いてください!」

 

「お兄様。落ち着いて…」

 

「ああ、すまないレミリア。感情的になっていた。カレン話してくれ」

 

「それでは、フラン様に行われた邪神を入れる儀式は失敗に終わりました。理由としては2つ、邪神を入れるには小さ過ぎたのと私が儀式に介入したからです。」

 

「カレンはこの儀式について知っていたのか?」

 

「私が知ったのは邪神を入れる儀式中に旦那様の書斎に入りこの儀式を知りました。私にできることがあり実行しました。」

 

「なぜ…私達のためにそこまでしてくれるの?」

 

「私の全てはおふたりをネグル様と守ることです。そうネグル様に助けていただいた時に誓いました。」

 

「ネグル様。私の中にフラン様に入る予定だった邪神の大半が入っています。」

 

「「!!」」

 

「全て私が引き受けようとはしましたがそれは出来ず、フラン様にも入ってしまいました。ですがフラン様の自我などはかろうじて保たれている状態です。一刻も早く封印されないと危険です。私の方は私の『隠す程度の能力』で押さえています。」

 

「でもカレンの能力では…」

 

「はいそうです。もう少ししたら私は……。対処方法はありません。なので私に構わずレミリア様、フラン様をお助けください。」

 

「ああ、わかった。カレンありがとう」

 

「ええ、ネグル様。必ずレミリア様、フラン様をお助けください。私は御暇をいただきます。今までありがとうございました。」

 

「レミリア。安全なところに行くぞ!」

 

「嫌、私もお兄様について行くわ。たった一人の妹だもの。私も助けるわ。それにお兄様のそばの方が安全だもの」

 

「………わかった。俺の言う事聞くんだぞ」

 

「ええ、わかったわ」

 

2人で常闇の中紅に染まった館に向かう。

途中振り返ると最初で最期のカレンの笑顔が写った。

 

 

 

 

儀式場は屋外にあり、火事の影響を受けてはいないが、そこには粉々に砕かれている同族の死体が…おそらくフランの能力を食らったんだろう

 

「レミリア、大丈夫か?」

 

「ええ…大丈夫よ」

 

顔色が悪いようだ。そりゃあそうだ。死体ばかりなんだから。

空から探していると血塗れで壁に座り込んでいるお父様を見つけた。

 

「ネグル…とレミリアか…」

 

「ああ、そうだ」

 

「怒っているな?…それは無理もない…私が悪いのだから…」

 

「ああ、怒っているよ。フランは何処だ?」

 

「フランは…マグダウェルの方に転送…した。」

 

「そうかい。じゃあ行くからな」

 

「ネグル…レミリア、すまなかった…私は弱かった。復讐に…取り憑かれた。フランにもすまなかったと…伝えて…くれ…」

 

「だったらこんなことするなよ!」

 

「お父様……」

 

「フランを止めに行くぞ」

 

「……うん」

 

 

 

 

 

転送魔方陣は近くにあったが魔力がなくて使い物にならない。仕方ない自分の能力でレミリアとともにマグダウェルの領地に向かうか

 

無事に領地に着いたんだが途中レミリアから「ちょっ!!はやすぎっ!」お嬢様らしかぬ言葉遣いがあったがキニシナイキニシナイ

 

「こっちも燃えていますわ」

 

「フランの暴走がまだ続いているんだと思う」

 

遠めだけど悲鳴も聞こえているし…あれ?静かになったぞ!

 

「何か嫌な予感がしますわ」

 

「何か見えるのか?」

 

「とりあえずはお兄様が亡くなる運命は見えませんわ」

 

「そりゃあよかったよ」

 

さてフランを探しますか

「あ〜お兄様とお姉様だ〜」

すぐに見つかりましたよ

 

そこには禍々しいオーラを纏ったフランが空に浮いていた。

 

「さて…レミリア、フランを止めるぞ!」

 

「ええ、もちろんよ」

 

「さぁ封印の時間だ。ショータイムだぜ」

 

 




カレンですけど実は夢ではずっといるんですよね
ただ……書き忘れた。すまぬ

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