今回は3人の能力についての話です。レミリアの能力は独自解釈なのであしからず
レミリアとフランも50歳を過ぎ能力の儀式を受け終わり、自分の能力について自身で試行錯誤していた。
2人に余計な先入観を与えないように、俺は人間から貰った魔法の本、特に結界術や封印術の勉強、研究をしたり、自身の能力の為、数字の勉強などしていた。
2人ともある程度能力が使えるようになったので3人で自分の能力を教え合おうと提案したらレミリアが「今日はいい夜だからテラスで紅茶を飲みながらがいい」といったのでテラスで話すことになった。
「じゃあ私から話すわ。私の能力は『運命を操る程度の能力』だわ。とは言っても操れるのは小規模のものだけど…。」
「お姉様すごーい」
フランが驚きながらも笑顔でレミリアに抱きつきに行った。
「レミリアが今できることはなんだい?」
フランを席に座らせ紅茶を一口飲み
「そうね…、相手に意識を向けるとその相手の近い運命が見えるわ。いつどこで起こるかはわからないけどね。あと見えた運命が起こってほしくないときはそれが起きないようにも出来るわ。」
「ってことはもう少ししたら此処が壊れるってでても起こらないように出来るってことか?」
「まぁその通りね。まだまだ此処が壊れるほどの大きな運命を起きないようにすることは出来ないけどね。試したところではメイドが怪我をするという運命を起こらないようにしたくらいだわ」
すごいな。未来予知に近い能力だな
「フランはどうなの?」
フランは足をパタパタとさせ笑顔で
「私はね『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だよ。
なんかね、いろんなものに目みたいなのが見えてて、壊したい物の目を意識して握ると壊れるの。やってみようか?」
「いや、やらなくていい。危ないからね」
すぐに物を壊さないように教えなくちゃ
そう決意したところでフランが
「お兄様の能力はなーに?」
と聞いて来たので俺の能力について話し始める。
「俺の能力は『速度を操る程度の能力』だ」
説明の為にテラスから出て石を2個拾う。
「まぁ名前の通り速さだけを変えることが出来る能力で物を空中で止めたり目に追えない速さに出来たりする能力だ」
そう言って2個の石を右手で同時に投げ能力を使う。すると1個の石は10㎝先で止まりもう一個の石は遥か先に飛んで行った。
「あとは力の向き…この方向にどれだけ速さがあるよっていうのが見えているよ。」
説明しながらテラスの椅子に着き
「3人とも目に別の世界が見えているね」
無邪気にフランがいい
「能力って吸血鬼によって違うから面白いわ」
「容姿とかもみんな違うから能力も違うんじゃないのか?」
「まぁそうよね。翼もみんな違うし。私はコウモリみたいな翼で、フランは一対の枝に七色の結晶がぶら下がっているし。お兄様はコウモリの翼の骨格だけみたいな翼ですね」
「顔や髪も違うよね。お姉様は水色混じった青髪で目は紅い。私は金髪で目は紅い。お兄様は暗い銀髪で目は紅いよね。あ、 みんな目が紅い共通点がある〜」
「吸血鬼だからね。目は紅いだろ」
3人で笑いながら自分の能力について話してしばらくするとバキッと頭の中で響いて来た。
(侵入者か)
この館には俺や他の吸血鬼がはった探知結界がはってある。許可なく入って来た者を探知し舘の中の安全を守る者に感知できるようになっている。
俺もレミリアとフランを守る為、感知できるようになっている。
「紅茶の茶葉がなくなったから取りに行ってくるな」
2人にそう言い侵入者の元に行く。
侵入者はすぐに見つかり自分の能力を使い侵入者の後ろに行き首を絞め意識を刈り取る。
侵入者を見ると同じ吸血鬼だった。吸血鬼の家は2大勢力というか2つしかなくスカーレット家と対をなるマクダウェル家の者だった。大方純血のレミリアとフランを狙った犯行だろう。
2つの家は仲が悪く今はお互いに力を溜めている冷戦状態になっている。
まぁ仲が悪い理由がマクダウェル家の方が強いんだという子供みたいな理由らしいんだけど…
いわゆるスカーレット家が目の上のたんこぶ何だろうなぁ
呑気にそんなことを思いとりあえず後から来た者に任せレミリアとフランの元に戻った。
その際に茶葉を忘れ「何しに行ったのよ」とレミリアに呆れられてしまった。
読んでくれてありがとうございます
敵対吸血鬼家の名前はネギまのエヴァンジェリンの家名?を使っています。
エヴァンジェリン可愛いよねっ ろ、ロリコンではないぞっ
これからもよろしくお願いします