もう一人のカンピオーネ   作:@マークマン

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媛巫女

翌日、和也はリーシャを連れて喫茶店で馨を待っていた。

『どんな方が来られるのでしょうか』

「さあなさっぱりわからん」

しばらく話をしていると、馨が少女を伴って入ってきた。

『御身をお待たせして申し訳ございません』

「たいして待ってないから気にしないでいいよ」

『ありがとうございます』

馨の隣には、これぞ大和撫子というような黒髪ロングで胸の大きい美少女が。

『さて麗子、魔王様にご挨拶を』

『お初にお目にかかります御身のお世話を仰せつかった媛巫女の宮代 麗子(みやしろ れいこ)といいますどうか末永くよろしくお願いします』

「よろしく それと普通に話していいよ聞きずらいから」

『御身が仰るのであればそうします』

「俺の事は和也でいいから」

『では和也様「さんでいいよ」はい和也さん新学期からは同じ学校なのでよろしくお願いしますね』

そして一時間ほど、いろいろな事を話した権能のことを聞かれたがわからないと答えた、実際あのまつろわぬ神の名前さえ判ってないのだからしょうがない。

「麗子さんはどちらにお住まいなんですか」

『今日、和也さんのお部屋のお隣に引っ越しました』

「ええ何でまた引越しなんか」

『色々お世話するのに近くの方が便利ですし、何かがあった時もすぐ駆けつけられますから』

それまで空気みたいな存在になっていたリーシャが麗子に話しかけた。

『もうよろしいですか、私はリーシャ・アルディといいますよろしくお願いします』

『こちらこそよろしくお願いします』

『リーシャさんはどちらにお住まいなのですか?』

『私は和也さんの部屋で一緒に住んでますが、何か不都合でも?』

麗子さんは真っ赤な顔をしてこちらを見た

『和也さんいくら御身が魔王だといえども、年頃の男女が同じ部屋に住むなんて不潔です』

「俺もそう言ったんだが、リーシャが引いてくれないいんだよ」

『当たり前です私は和也さんの従者なのですから何時いかなる時でもおそばに控えています』

「こんな感じなんだよ」

『そうですか分かりました、いらぬ勘繰りをしてしまい失礼しました』

「きにしてないから」

馨さんが笑いながら一言

『まあまあ、麗子君は愛人だから仲良くね』

思わず紅茶をふきだしてしまった

「愛人ってどういう意味ですか?」

『どうってそのままの意味だよ、リーシャ君も愛人だろ?」

「いやいやいや、リーシャは愛人なんかじゃありませんよ『えっ従者であり愛人ですよ私は』えっそんな話聞いてないよ」

『御身は魔王なのですから愛人の一人や二人大丈夫ですよ』

「いやいやそういうことじゃなくて恋人もいないのにいきなり愛人なんて敷居がたかすぎだって」

『草薙君を見習ってはどうですか、彼はハーレムを築いてるじゃないですか』

なんだかんだ言われて無理やり丸め込まれた感じだ。

話も終わったので部屋に帰った

 

 


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