翌日
リーシャに神獣の目撃情報が無いか聞いてみるが、情報は得られていなかった。
完全に行き詰まった状況だ、特に被害も出ていないようなので今日は休養する事にした。
「特に情報が無いみたいだから、今日は神獣探しはお休みだ」
『『ハイ』』
「ビーチにでも出るか、それとも他にしたい事はあるか?」
『そうですね、特にやりたい事も無いのでビーチでゆっくりするのもありですね』
『私もリーシャさんに賛成です』
二人とも異論が無いみたいなので、着替えてビーチに向かう事にする。
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エメラルド海岸
俺は、泳ぐのが苦手なので二人の事を見ている事にする。
エメラルドビーチは、セレブ御用達の海岸だから、あまりあらかさまなナンパとかは無いので安心して見ていられる。
そういえば、護堂たちも今日はのんびりとすると言っていた。
草薙ハーレムは目立つのでもしビーチに来たら分かるだろう。
特にする事もなくゆっくりと過ごしていると突然、俺のスマホが鳴った。
「はい・・アテナか、ああ・・ああ、いたのか?ああわかった、協力ありがとうな」
アテナからだった、しかし不思議だなスマホなんて持ってないのに話が出来るなんてさすがは神だな。
とりあえず、アテナに聞いた場所に向かう事にする、今からだと着くのは夜になりそうだ。
途中で昼飯を食べた、今日もパスタだった。
何故パスタばかりかと言うと、他にはピザ位しか知らないからだ。
夕方、運転手に後どれくらいで着くのか聞いてみると三時間はかかるとの事なので少し寝る事にした。
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サルデーニャ島 某所
『和也さん、着きましたよ、起きてください、和也さん・・・』
麗子に起こされたどうやら着いたみたいだアテナに聞いた場所だとこの付近らしい。
確かに微かに神力を感じる、どうやら間違いないみたいだ。
山の方から力を感じる、三人で山の方に向かう。
三十分ほどかけて山の麓に到着した、今ははっきりと神力を感じる近くにいる。
付近をさがすといた、ドラゴンだ。
緑色の鱗を持った体長二メートル位の西洋竜だ。
リーシャに聞くとどうやら害が無い神獣らしい。
特に暴れている訳でもないので封印をする事となったどうやら、リーシャと麗子で儀式を行うらしい、俺はその間ドラゴンが暴れないか監視して欲しいとのことだ。
一時間後、儀式の用意が整ったようだ、後は二人が封印するだけだ。
俺は二人が儀式を行っているのを横目にドラゴンの監視をしていた。
そうして、儀式は一時間ほどかかって終了した。
俺は戦闘狂ではないので、戦わずにすんで良かった。
取り敢えず三十分ほどかけて車まで戻る、今日は近くの町に泊まる事にする。