剣技世界 ~Sword of world~ 作:ダークユニオン
お楽しみください。
剣と剣が交わる時、世界は混沌の世界と化す。
古より伝わりし、剣技は現代でも重要文化財として指定され、公立学校では教育が定められている。それにより、国内では「剣」を高める団体の行動が高まっている。
今、国内の公立学校「剣々丘学校」校内にて剣技大会が行われている。校内で有名な「村関健介」は初戦により「霞ヶ丘柚木」と剣技決闘をしていた。
「中々やるじゃねぇか、流石は剣技一族「霞ヶ丘」だな。」
「何を言っているの?私は「霞ヶ丘」としての力では無く、自分の力で戦っているの。そんな一族の力には頼っていないわ。」
互いは話しながら剣を交える。
「まあいいさ、お前が全力で戦ってくれるなら。」
健介は剣を交え、剣技を発動する。
「俺はお前に勝つ。絶対に。剣技発動「悪魔の烈線」ッ!!」
二剣の先に獄炎が点火する。
「私はあなたに負ける気はないわ。絶対に勝ってみせる。剣技発動!「天使の歌声」ッ!!」
観客から声があがる。
「あの伝説の「霞ヶ丘」家に伝わる剣技が見れるぞ!」
柚木の周囲に光が舞い、剣が光へと導かれる。
「「今、決戦の時!いざ勝負!」」
「健介、頑張ったな。お前が弱いんじゃない。あいつが強過ぎるんだ。」
「何言ってんだよ叢雨。俺はあいつを後少しで倒せたんだ。俺もあいつと同じ程度の実力はあるはずなんだ。」
こいつは木村叢雨。校内でも俺に次いで三位に強いと言われている。
「そうか?確かにあの時、もう少しお前の行動が速ければ勝てたかもしれないけど、その速度を鍛えるには数年はかかるぜ?」
「お前、俺の事舐めてんのか?」
「いや、悪魔でも客観的な感想。決してお前を舐めている訳じゃない。」
「ならいいんだが。」
俺は自動販売機でジュースを買いながら言う。
現在では飲み物の選択方法は科学の発達と共にタッチパネル式と変化している。
「それより、次は叢雨の決闘だ。これ、やるよ。気合いだせよ。」
「ああ、分かってるさ。ありがとうな。」
その時アナウンス放送がかかる。
「決闘を開始します。Aブロックの「木村叢雨」と「金山己」は決闘場に集合してください。
「ほら、頑張って来いよ。」
「ああ。」
そのまま、叢雨は決闘場へと移動する。
「俺は・・・試合を見に行くか。」
「村関さん。木村さんの試合、一緒に見に行かない?あの時の勝算が思いつくかもよ?」
先ほど勝負した「霞ヶ丘柚木」に話しかけられる。
「・・・いいが、俺はお前に絶対に勝つ。いいか、あの時もう少しでも俺が速ければ、俺が勝ったんだ。」
俺は言い訳をする。実際、俺とあいつの間には決定的な差がある事は分かっている。しかし、それが認められない。
「けれど、結局は私の方が速度が速いってことでしょう?」
「・・・腹立つな・・・。」
次回に続く
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次回に続く。