名前に☆がついてるのはオリキャラです。
登場人物紹介
++秘密組織
もともとはゲオルグが警察時代に利用していた個人的な情報網を基礎に改変したもの。
大量の組織が複雑に結合しているような組織構造で、中には自覚すらない構成員もいる。
こうした構造により、組織の一部が官憲によって潰されたとしても上層部の安全が保たれている。
+ゲオルグ・フォン・リヒテンラーデ☆
本作の主人公にして、社会秩序維持局を除いた全帝国の警察組織の頂点に君臨した元警視総監にして、前帝国宰相クラウス・フォン・リヒテンラーデの嫡孫。警察としての仕事中、さんざん憲兵に邪魔されたことから、大の憲兵嫌い。
全体的に貴族らしい価値観の持ち主ではあるが、なにかが激しくズレている。
ラインハルト派によるリヒテンラーデ派粛清で、帝国政府から指名手配犯として追われている身だが、幼少から自分の命を叔父に狙われる環境で育ったので、追っ手の恐怖に怯えることはない(もしくは幼少期からの経験のせいでその辺の感情が麻痺してる)。
変装・演技・弁舌スキルも高く、民間に溶け込むことに苦を感じていない。
趣味は芸術鑑賞・読書・獣狩り等々、実に貴族らしい趣味の持ち主である。
+エドゥアルト・ヘルマン・シュヴァルツァー☆
警察総局特殊対策部長を務めた元警視長。ゲオルグの側近の中で逃亡後、唯一合流できた。
どちらかというと現場の人なので、今の陰謀の糸を張り巡らしたり、デスクワークに忙殺される環境に不満がある。平民階級の生まれではあるが、ゲオルグに対する忠誠心は高い。
+グリュックス☆
ズーレンタール社の社長。ゲオルグに弱みを握られ、秘密組織に会社を乗っ取られている。
なお、会社の幹部クラスはともかく、一般社員は上層部の異常を認識していない。
+クリス・オットー☆
元帝国軍少佐。かつてラインハルトの率いる艦隊に所属していたが、数奇な運命により貴族連合軍に属し、ラインハルトを激しく憎悪している。
ラインハルトを殺せるなら他のことはどうでもいいと思っており、秘密組織に所属しているが、ゲオルグを信頼しきっているわけではない。
+アルトゥール・ハイデリヒ☆
元社会秩序維持局保安中尉。仕事時とそうでない時の差が激しく、オフ時は職務上の上司でも遠慮はない。
+院長☆
秘密組織の一員。孤児院の院長であり、クラウゼの推測では秘密組織の大物。
+フリッツ・クラウゼ☆
社会秩序維持局調査部フェザーン課長を務めた元保安准将。孤児院育ちで院長を慕っている。
内国安全保障局に移籍したので、秘密組織における役割が変わりつつある。
+ベルンハルト☆
秘密組織におけるクラウゼの部下。クラウゼが自分の後任に推している。
++ローエングラム体制
銀河帝国の現体制のこと。国家元首は一応、カザリン・ケートヘンだが、実権は全てラインハルトが握っている。旧体制と比べてはるかに公正な体制とされているが、敵対者には容赦がない。
+カザリン・ケートヘン
銀河帝国第三八代皇帝。まだ生まれてから一年もたってない乳児。
ラインハルトとオーベルシュタインによってエルウィン・ヨーゼフ二世に変わる傀儡として即位した。
+ラインハルト・フォン・ローエングラム
原作主人公の片割れ。帝国宰相兼帝国軍総司令官として全権力を掌握している。
ケスラーの報告でゲオルグが生き延びて潜伏していることは知っているが、なにかできると思っていない。
+ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
通称ヒルダ。帝国宰相首席秘書官としてラインハルトの側に仕える英明な女性。
女性らしさがほとんどない人物であり、その点を父親から心配されている。
+パウル・フォン・オーベルシュタイン
ラインハルトの側近の一人で、陰謀や政略面における参謀役。
ゲオルグのことに漫然とした警戒心を抱いているが、優先事項が多すぎて後回しになっている。
+オスカー・フォン・ロイエンタール
ラインハルトの側近の一人で、軍事・政治にも長けた優秀な才人。猟色家。
まだほとんど登場していないが、リヒテンラーデ一族の処刑を指揮したなにげに因縁のある人物。
+ウォルフガング・ミッターマイヤー
ロイエンタールの親友で彼に匹敵する名将。
疾風ウォルフの異名を持ち、迅速な用兵術に定評がある。
+ウルリッヒ・ケスラー
帝都防衛司令官兼憲兵総監。憲兵の綱紀粛正と効率化を行なっている。
前任者がゲオルグの死を偽装していた旨、ラインハルトに報告している。
+オスマイヤー
内務尚書。小心者で社会秩序維持局に協力してた過去がある。
ゲオルグにその弱みで脅され、現体制の内幕を教えてしまった。
+ハイドリッヒ・ラング
元社会秩序維持局長官で、現内国安全保障局長官。
旧体制下の官界において警察総局のゲオルグとは同盟関係にあった。
++惑星ブルヴィッツ
かつてブルヴィッツ侯爵家が治めた惑星。侯爵家は領民にたいしてはあらん限りの慈悲を施した。
いっぽうで屋敷がある惑星以外ではほかの門閥貴族と変わりない態度をとってたので、ブルヴィッツの民以外からは好かれていない。ブルヴィッツ以外にも叛乱を起こした惑星は十数個ある。
+グスタフ・フォン・ブルヴィッツ☆
貴族連合軍に所属し、戦死したブルヴィッツ侯爵の息子。
領民への博愛の精神とそれ以外の平民に対する冷酷さを併せ持つ、ある意味ではまっとうな貴族。
+アルトマン中佐☆
元ブルヴィッツ侯爵家の私設軍に所属していた軍人で、反乱を起こしたブルヴィッツの軍事部門の責任者。ブルヴィッツ家への強い忠誠心と郷土愛を持ち、それを共有できないオットーを信じきることができずにいる。
+シラー☆
ベテランのジャーナリスト。領主への敬愛とラインハルトに対する憎悪から偏向報道をするようになる。またオットーからあるろくでもない計画を持ちかけられている。
++フェザーン自治領
銀河帝国と自由惑星同盟の間に存在する中立の交易国家。
昨年のはじめに帝国軍によって軍事的に占領される。
+アドリアン・ルビンスキー
第五代フェザーン自治領主。フェザーンの黒狐。
かなりの陰謀家で多くの有力者から警戒されている。
+ニコラス・ボルテック
自治領主補佐官・帝国駐在高等弁務官を歴任した官僚。
ルビンスキーの側近だったが裏切り、帝国のフェザーン代理総督に就任。
+シルビア・ベリーニ☆
フェザーンの工作員。とても優秀な工作員なのだが、ゲオルグの用意周到さに翻弄される。
彼女の忠誠の対象であるフェザーンは帝国に占領され、彼女への秘密組織の対応も自然と変化すると思われる。
++銀河帝国正統政府
フェザーンの支援と同盟の保護によって成立した帝国の亡命政府。
あまりの無茶苦茶さにゲオルグを精神的に無防備にするという快挙を成し遂げた。
+エルウィン・ヨーゼフ二世
銀河帝国第三七代皇帝。今年七歳。ランズベルク伯によって救出・誘拐された。
暴君気質旺盛な元気いっぱいな子ども。
+ヨッフェン・フォン・レムシャイド
正統政府の首相兼国務尚書。元フェザーン駐在高等弁務官。
彼の主観的には帝国貴族として恥じない道を進んでいたのだろが、客観的に見ると……。
+ラートブルフ
正統政府の内務尚書。メルカッツとレムシャイドを除く閣僚の中で唯一、ゲオルグの記憶にあった人間。しかしそれは内務省の係長だったからで、閣僚の器ではないと認識されている。
+ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
正統政府の軍務尚書。元貴族連合軍総司令官。
その経歴から、ゲオルグはラインハルトに対抗するなら一番なまっとうな人選と評価した。
+アルフレット・フォン・ランズベルク
正統政府の軍務次官。文芸の才能が豊かな筋金入りのロマンチスト。
エルウィン・ヨーゼフ二世の救出作戦の実行者。軍事能力は教養以上のものがあるとは思えない。
++自由惑星同盟
銀河帝国と戦争状態にある民主主義国家で、銀河を二分する大国。
民主主義体制の腐敗が著しいが、それでもゴールデンバウム王朝と比べればマシだったのだろうと信じたい。
+ヨブ・トリューニヒト
最高評議会議長。俳優みたいな目立つ男で、並外れた扇動演説家。
自らの政治的立場を守るために手段を選ばず、政敵の排除を「合法的」にやる政治的怪物。
+ヤン・ウェンリー
原作主人公の片割れ。イゼルローン要塞司令官兼イゼルローン駐留艦隊司令官及び同盟軍最高幕僚会議議員。本作ではまったくといっていいほど存在感がないが、主人公のゲオルグが民主国家がどうなろうが興味がない上、そっちに関心払ってる余裕もないのでしかたない。
+ユリアン・ミンツ
ヤンの養子で同盟軍少尉。弁韓事務所駐在武官。
クラウゼらによるシュテンネス殺害の場に居合せた。
+ルイ・マシュンゴ
同盟軍准尉。弁務官事務所駐在武官補。
ヤンがユリアンの護衛兼補佐役として選んだ黒人軍人。
+ヘンスロー
同盟のフェザーン駐在高等弁務官。
選挙活動における論功行賞で弁務官になっただけで、適性はあまり高くない。
+地球教
原作における一番タチ悪い宗教組織。しかし言い方ひとつでイメージを変えれる。
例えば群雄割拠していた地球の諸勢力を打倒し、地球統一を成し遂げた勢力と書くとかなりかっこよく思える。
+総大主教
地球教のトップ。ちなみに作者が最初原作で「グランド・ヴィショップ」って名前だと勘違いしてたのは秘密。原作だと序盤から大物感バリバリ漂わせておきながら、おそろしくあっけなく死んでやがった。
+ド・ヴィリエ
地球教大主教。総書記代理の職にある。
肩書きからしておそらく地球教の事務を統括している。
+ゴドウィン
地球教オーディン支部長。ヴェッセルを地球教の道に引き込んだ原因。
本部からの命令に従い、自失状態にあったヴェッセルを地球へ送る。
+イザーク・フォン・ヴェッセル☆
ゲオルグの側近の一人で、官房長を務めた元警視監。正義感が強いが、現実の理不尽さに苦悩した挙句、地球教の信者となった。
ラインハルトによるリヒテンラーデ派粛清と改革による感情の混乱によって自失状態に陥り、現在は総大主教の厚意によって教団の客人として遇されている。
++故人
+クラウス・フォン・リヒテンラーデ
ゲオルグの祖父。帝国宰相。ラインハルト一派に拘束され、四八八年に自裁。
+エリック・フォン・リヒテンラーデ☆
ゲオルグの父。無能な典礼省の官僚。ロイエンタールの指揮で四八八年に銃殺刑に処される。
+ハロルド・フォン・リヒテンラーデ☆
ゲオルグの叔父。幾度となく甥の命を狙ったが、四八六年九月にゲオルグの陰謀で爆殺される。
+ドロホフ☆
ゲオルグが一番信頼した側近。四八八年に憲兵隊の拷問によって死亡。
+フランツ・フォン・ダンネマン☆
ゲオルグの側近の一人。四八八年一〇月二三日午前六時一七分に憲兵隊との銃撃戦の影響で死亡。
+エーリッヒ・フォン・ハルテンベルク
警察時代のゲオルグのライバル。四八五年に妹に惨殺される。
+クルト・フォン・シュテンネス☆
ゲオルグの側近の一人。国外逃亡後、四八九年一二月二四日の夜にクラウゼに銃殺される。
+ルパート・ケッセルリンク
自治領主補佐官。役職的に登場させらなかったので本作には名前すらでない。
四八九年一二月二四日の夜にルビンスキーの部下に銃殺される。
こうしてみると、オリキャラ多すぎだろ。自分の作品。