とある魔法使いの学園生活   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回は前回の続きとなります。
読んでいない方は前回からどうぞ。


Act6.禁書目録

「私の名前は…禁書目録(インデックス)って言うんだよ!」

 

「「「禁書目録(インデックス)…?」」」

 

「そう!十万三千冊の魔道書を記憶しているの!」

 

「十万…」

 

「三千冊…」

 

 

私達は驚いた。十万三千冊といえば、紅魔館の図書館に比べれば少ないが、図書館が魔道書を置いてあるのに対して、こっちは記憶しているのだ。それも、十万三千冊分を。

 

 

「…完全記憶能力ね。普通に考えれば、十万三千冊分の魔道書を記憶出来る訳がないのよ。私でもせいぜい二冊が限界だもの。」

 

 

確かに、アリスの言う通りだ。

私でもせいぜい三冊が限界だ。

そ〜だ、良いこと思い付いたぜ。

 

 

「やべっ、補習に遅れる!すまないけど留守番頼む!」

 

「はいはい。行ってらっしゃ〜い」

 

「私達も用事あるから、これで行くわね。」

 

「うん!ありがと、アリス!魔理沙!」

 

 

さ〜て、買い物に行くかな〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方…

 

「ふぅ〜…いっぱい買ったな〜…」

 

「そうね。とりあえず寮に戻りましょうか。」

 

「そうだな〜…重たいのぜ。」

 

 

私達が買い物を終えて寮に戻ろうとした時であった。

突然、爆発が起こったと同時に、魔力の気配を感じた。

 

 

「…アリス。」

 

「…インデックスとは違う感じの魔力ね。」

 

「まさか、他にも魔術師がいるのかしら…?」

 

気になった私達は行ってみる事にした。

もちろん、寮に荷物を置いて、着替えてからだ。

 

 

 

 

 

 

 

「よいしょっと…到着だぜ。」

 

「この気配…火の魔術ね。」

 

火の魔術か…パチュリーも使ってるよな。

ただ、魔力の感じ方が違う…

魔法の術式が感じれない。

 

 

「こっちだぜ!」

 

 

私とアリスが魔力の発信源に辿り着くと、炎が発生していた。

 

 

「どうやら、術者はこいつのようね。」

 

 

アリスの言う通りだ。この学園都市に住んでいる人には魔術は使えない。

となると、こいつは学園都市の外から来たと考えれる。

 

 

「お前…いったい何者だ?」

 

「ステイル=マグヌス。と名乗りたい所だけど、ここはFortis931(我が名が最強である理由をここに証明する)と名乗ろう。魔法名さ。そういう君達は誰だい?」

 

敵に名乗るのはあんまり気乗りしないんだが…名乗って置いて損はないか。

 

 

「霧雨魔理沙。至って普通の魔法使い。それでいて、常盤台中学二年の生徒さ。私には魔法名とかはないが、術式なら五十種類程持っているぜ。」

 

「アリス・マーガトロイド。元人間の、種族魔法使いよ。私も魔理沙と同じく常盤台中学二年の生徒。魔法の術式は四十種類はあるわよ。それにしても、貴方には魔法陣の気配が感じれないけど…」

 

「僕の専門魔術は北欧神話のルーン魔術なんだ。」

 

 

ルーン魔術?聞いた事がないぜ。

北欧神話なら聞いた事はあるし、紅魔館の吸血鬼姉妹(レミリア&フラン)スペルカード(グングニル&レーヴァテイン)で使っているから分かるが…

 

 

「なるほどね。それじゃあ魔法陣の気配が感じれない訳よね。」

 

「アリス、ルーン魔術って?」

 

「私もお母さん(神綺様)からの受け売りだけど、普段、私達が使っているのは術式魔術って言って、魔法陣を書いて初めて魔法が使えるのは分かるわよね?」

 

「もちろんだぜ。」

 

「ルーン魔術は術式魔術と違って、魔法陣を覚えなくてもルーン文字を正しい位置に書いたり、刻むと魔法が使えるの。欠点としては、ルーン文字が一つでも消されると魔法が消えるという事かしら。」

 

 

私はアリスの話を八割方理解出来た。

理解出来たのは良いが、相手のルーン文字が何処にあるのか、それが分からない。

 

 

「お嬢ちゃん、ご名答だよ。しっかりと魔術を理解しているね。まぁ、理解したところで、僕の刻んだルーン文字を見つけれ無ければ勝てないよ。」

 

「あら?それはどうかしらね。」

 

 

アリスがステイルに対して余裕を見せると、非常用のスプリンクラーが作動した。

すると、ボロボロの当麻がやって来たのだ。

 

 

「当麻!大丈夫か!?」

 

「大丈夫だよ。」

 

「なっ…!魔女狩りの王(イノケンティウス)はどうしたんだ?」

 

「ったく、参ったぜ。あんたすげぇよ。正直言って、ナイフとかでルーンが刻まれてたら勝ち目ゼロだったよ。」

 

当麻の発言から、何かでルーン文字を書いていたという事になる。

そしてこのスプリンクラーの水…

分かった!水性のペンでルーン文字を書いたのか!

 

 

「まさか!魔女狩りの王(イノケンティウス)は三千度の炎の塊!こんな程度で鎮火するものか!」

 

「ばーか、炎じゃねぇよ。てめぇは人ん家に何ベタベタ貼っつけてんだ?」

 

 

ルーン文字を書いた紙か?

可能性としては一番高いけど…

 

 

「ふっ、ふははは!凄いよ!だけど経験が足りないかなぁ!コピー用紙ってのはトイレットペーパーじゃないんだ。たかが水に濡れた程度で、完全に溶けてしまう程弱くないのさ。殺せ!」

 

「やばい!こうなったら…!」

 

 

私はミニ八卦炉を取り出して、スペルを発動させようとした。

発動させようとした瞬間、炎が散って、その中から当麻が出てきた。

 

 

「ば、馬鹿な!?僕のルーンはまだ死んでないのに!」

 

「コピー用紙は敗れなくても、水に濡れりゃ、インクは落ちちまうんじゃね〜か?」

 

「くっ…!」

 

 

やはり、私の推察通り、水性ペンでルーン文字を書いてたか!

 

 

「さて、と。」

 

「灰は灰に!塵は塵に!吸血殺しの紅十字…!」

 

「おらぁ!」

 

 

当麻がステイルを倒してしまった。

魔術を使えないはずなのにな…

 

 

「当麻!大丈夫か!?」

 

「大丈夫…だ。それより、インデックスが…」

 

「ええ。分かってるわ。」

 

 

やばい、今の騒ぎで野次馬とか消防が…

場所を変えなきゃな…

 

 

「アリス、当麻、場所を変えなきゃヤバいぜ…」

 

「そうね…とりあえず人目に付かない場所へ移動しましょう。」

 

 

私達はとりあえず、駐車場に移動した。

その後は当麻に任せた為、私達はその後を知らない。




いかがでしたか?
次回は恐らく超電磁砲の内容になると思います(笑)

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