今回は前回の続きとなります。
読んでいない方は前回からどうぞ。
「私の名前は…
「「「
「そう!十万三千冊の魔道書を記憶しているの!」
「十万…」
「三千冊…」
私達は驚いた。十万三千冊といえば、紅魔館の図書館に比べれば少ないが、図書館が魔道書を置いてあるのに対して、こっちは記憶しているのだ。それも、十万三千冊分を。
「…完全記憶能力ね。普通に考えれば、十万三千冊分の魔道書を記憶出来る訳がないのよ。私でもせいぜい二冊が限界だもの。」
確かに、アリスの言う通りだ。
私でもせいぜい三冊が限界だ。
そ〜だ、良いこと思い付いたぜ。
「やべっ、補習に遅れる!すまないけど留守番頼む!」
「はいはい。行ってらっしゃ〜い」
「私達も用事あるから、これで行くわね。」
「うん!ありがと、アリス!魔理沙!」
さ〜て、買い物に行くかな〜
夕方…
「ふぅ〜…いっぱい買ったな〜…」
「そうね。とりあえず寮に戻りましょうか。」
「そうだな〜…重たいのぜ。」
私達が買い物を終えて寮に戻ろうとした時であった。
突然、爆発が起こったと同時に、魔力の気配を感じた。
「…アリス。」
「…インデックスとは違う感じの魔力ね。」
「まさか、他にも魔術師がいるのかしら…?」
気になった私達は行ってみる事にした。
もちろん、寮に荷物を置いて、着替えてからだ。
「よいしょっと…到着だぜ。」
「この気配…火の魔術ね。」
火の魔術か…パチュリーも使ってるよな。
ただ、魔力の感じ方が違う…
魔法の術式が感じれない。
「こっちだぜ!」
私とアリスが魔力の発信源に辿り着くと、炎が発生していた。
「どうやら、術者はこいつのようね。」
アリスの言う通りだ。この学園都市に住んでいる人には魔術は使えない。
となると、こいつは学園都市の外から来たと考えれる。
「お前…いったい何者だ?」
「ステイル=マグヌス。と名乗りたい所だけど、ここは
敵に名乗るのはあんまり気乗りしないんだが…名乗って置いて損はないか。
「霧雨魔理沙。至って普通の魔法使い。それでいて、常盤台中学二年の生徒さ。私には魔法名とかはないが、術式なら五十種類程持っているぜ。」
「アリス・マーガトロイド。元人間の、種族魔法使いよ。私も魔理沙と同じく常盤台中学二年の生徒。魔法の術式は四十種類はあるわよ。それにしても、貴方には魔法陣の気配が感じれないけど…」
「僕の専門魔術は北欧神話のルーン魔術なんだ。」
ルーン魔術?聞いた事がないぜ。
北欧神話なら聞いた事はあるし、紅魔館の
「なるほどね。それじゃあ魔法陣の気配が感じれない訳よね。」
「アリス、ルーン魔術って?」
「私も
「もちろんだぜ。」
「ルーン魔術は術式魔術と違って、魔法陣を覚えなくてもルーン文字を正しい位置に書いたり、刻むと魔法が使えるの。欠点としては、ルーン文字が一つでも消されると魔法が消えるという事かしら。」
私はアリスの話を八割方理解出来た。
理解出来たのは良いが、相手のルーン文字が何処にあるのか、それが分からない。
「お嬢ちゃん、ご名答だよ。しっかりと魔術を理解しているね。まぁ、理解したところで、僕の刻んだルーン文字を見つけれ無ければ勝てないよ。」
「あら?それはどうかしらね。」
アリスがステイルに対して余裕を見せると、非常用のスプリンクラーが作動した。
すると、ボロボロの当麻がやって来たのだ。
「当麻!大丈夫か!?」
「大丈夫だよ。」
「なっ…!
「ったく、参ったぜ。あんたすげぇよ。正直言って、ナイフとかでルーンが刻まれてたら勝ち目ゼロだったよ。」
当麻の発言から、何かでルーン文字を書いていたという事になる。
そしてこのスプリンクラーの水…
分かった!水性のペンでルーン文字を書いたのか!
「まさか!
「ばーか、炎じゃねぇよ。てめぇは人ん家に何ベタベタ貼っつけてんだ?」
ルーン文字を書いた紙か?
可能性としては一番高いけど…
「ふっ、ふははは!凄いよ!だけど経験が足りないかなぁ!コピー用紙ってのはトイレットペーパーじゃないんだ。たかが水に濡れた程度で、完全に溶けてしまう程弱くないのさ。殺せ!」
「やばい!こうなったら…!」
私はミニ八卦炉を取り出して、スペルを発動させようとした。
発動させようとした瞬間、炎が散って、その中から当麻が出てきた。
「ば、馬鹿な!?僕のルーンはまだ死んでないのに!」
「コピー用紙は敗れなくても、水に濡れりゃ、インクは落ちちまうんじゃね〜か?」
「くっ…!」
やはり、私の推察通り、水性ペンでルーン文字を書いてたか!
「さて、と。」
「灰は灰に!塵は塵に!吸血殺しの紅十字…!」
「おらぁ!」
当麻がステイルを倒してしまった。
魔術を使えないはずなのにな…
「当麻!大丈夫か!?」
「大丈夫…だ。それより、インデックスが…」
「ええ。分かってるわ。」
やばい、今の騒ぎで野次馬とか消防が…
場所を変えなきゃな…
「アリス、当麻、場所を変えなきゃヤバいぜ…」
「そうね…とりあえず人目に付かない場所へ移動しましょう。」
私達はとりあえず、駐車場に移動した。
その後は当麻に任せた為、私達はその後を知らない。
いかがでしたか?
次回は恐らく超電磁砲の内容になると思います(笑)