今回はあの主人公が登場します!
それでは本編どうぞ!
七月二十日…
夏休み初日を迎えた学園都市。
私とアリスは部屋でうなだれていた。
「あ〜...暇だぜ〜…」
「そうね〜…」
ものすごく暇だ。暇過ぎて死にそうだ。
こんな暇な日に限って美琴や黒子は用事で出掛けている。
「な〜…セブンスミスト行こうぜ〜…」
「何しに行くのよ…」
「買い物。」
「…まぁ、いいわ。とりあえずどこか行きましょう…」
とりあえずアリスと出掛ける事にした。
寮を出た瞬間、外の熱気が暑く感じた。
「あち〜…って何でお前はそんな涼しそうな顔してんだよ…」
「だって私、種族自体が魔法使いだし、涼しくなる魔法使ってるし。」
「お前だけずるいぜ…」
「はいはい…あんたにも掛けてあげるわよ…」
あー…涼しい…流石アリスだな〜
これまで感じていた熱気が微塵も感じなくなった。
「そうだ、今度
「おおっ!それ良いな!よっしゃあ、全速前進だぜ〜!」
「待ちなさいよ〜魔理沙〜!」
私達が幻想郷に持っていくお土産を買いに行こうとした時だった。
突然、魔法の気配を感じた。
魔法使いは私を除くとアリスだけだし、幻想郷だったらパチュリーがいるけど、ここは学園都市。私達以外に魔法使いがいるのか?と思った。
「…なぁアリス。」
「…ええ。感じたわ。魔法の力を。」
「…行くか。」
「ええ。」
急に感じた魔力。
私達は魔力の発信源を辿る事にした。
「行く前に…ほいっ!」
「やっぱり、この服は落ち着くわね…」
私達は魔法を使って瞬時に着替えた。
制服姿から
「よっしゃあ!アリス、しっかり掴まってろよ〜!行くぜ!『彗星 ブレイジングスター』!!」
私達はスペルを使って魔力の発信源に向かった。
side 上条
今日は本当に不幸だ。
昨日の雷のせいで冷蔵庫の中身は全滅、非常食のカップ焼きそばを水切りしようとして中身をぶちまけてしまった。
さらに追い討ちをかけるように、財布を探していてキャッシュカードを踏み砕き、しかも担任から、『上条ちゃ〜ん、バカだから補習ね〜』と熱いラブコール。
「よ〜し、気分でも入れ替えて、布団でも干しとくか〜!よいしょっと…」
布団を持ち上げて、ベランダに行こうとした。
次の瞬間、足元でぐにゅっ、と音がしたので恐る恐る見てみると、焼きそばパンが潰れていた。
嗚呼、不幸だ…
「あ〜あ、お先に真っ暗だな〜…つか、いきなり夕立とか降ったりしないよな〜…」
次の瞬間、ベランダに目を向けてみると…
修道服を着た少女と常盤台の制服を着た女の子がいた。
「え?え?え?」
状況が飲み込めない私、上条当麻であった。
side 魔理沙
私とアリスは魔力の発信源に辿り着いた。
とりあえず、ベランダに降り立って、服装を制服に戻した。もちろん、怪しまれないようにする為だ。
すると、ドアが開いた。中から布団を持った男が出て来た。
「えっと…もしもし?」
「…おなか、減った。」
いや、この状況でお腹減ったとか…
もし私が同じ立場ならそんな事言えないぜ…
「あの〜…台所借りても良いかしら?」
「え?いや、まぁ…良いですけど…どちらさんで?」
「常盤台中学二年、アリス・マーガトロイドよ。」
「同じく常盤台中学二年の霧雨魔理沙だぜ。」
とりあえず学校と名前を言って上がらせてもらう。
そして、アリスと一緒に冷蔵庫を見る。
「あの〜…冷蔵庫の中は何もないですよ?」
「どうやらそうみたいね…少し待ってなさい。買い物してくるわ。」
「おう。行ってら〜」
買い物に行ったアリスを見送り、とりあえず修道服を着た女の子を部屋に入れる。
私はとりあえず自己紹介をする。
十分もすると、アリスが帰って来た。
アリスは帰って来て早速、得意の人形を操り、料理を作り始めた。
「何その人形。」
「私の作った人形よ。能力で操作してるの。」
「ちなみに〜…どんな能力?」
「
アリスがそういうと、人形が料理を持って来た。
「す、すげぇ…」
「美味しそ〜!」
流石、アリスだな。短時間で手っ取り早く作るんだからな〜
…まぁ、あの
「ほら、お腹空いているのでしょう?食べなさいな。」
「お、俺も良いの?」
「ええ。貴方も食べていないのでしょう?」
シスターはいただきま〜す!というとガツガツとかき込んだ。
そのスピードは月末の霊夢と変わらなかった。
「ぷは〜っ、ご馳走様!えっと…」
「アリス・マーガトロイドよ。」
「ありがと!魔理沙とアリス!」
何だかな〜…照れるぜ。
初めてフランと外に遊びに行った時みたいだぜ。
「そういえば…貴女は何者なの?」
「私の名前は…
「「「
いかがでしたか?
次回もお楽しみに!