とある魔法使いの学園生活   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回の内容はアニメ版超電磁砲で1話の範囲です。
それでは本編どうぞ!


Act4.日常は非日常になる

私達は今、ゲーセンに向かっているはずなんだけど…

ゲーセンに行く途中にある広場にいる。

どうしてこうなったか…それは数分前に遡る。

 

 

 

 

 

 

「ん〜?どうしたんだ、美琴?急に立ち止まって。」

 

「あらぁ…?お姉さま、クレープ屋さんにご興味が?それとも…もれなく貰えるプレゼントの方ですの?」

 

「な、何言ってんのよ、わ、私は別にゲコ太なんか… だってカエルよ、両生類よ?どこの世界にこんな物を貰って喜ぶ女の子が…」

 

 

いや、鞄に付いてるストラップは何なんだよ…と、ここまで見事なお前が言うなは初めて見たぜ。

 

 

「美琴…そう言っても意味ないわよ?」

 

 

アリスがそう言うと、黒子は一人で失笑してた。

ま〜そんな訳で、今は広場にいるって訳だ。

 

 

「ん〜…美味いな!」

 

「そうね〜確かに美味しいわね。」

 

 

ちなみに、私達が食べてるのはクレープなんだぜ!これが美味しいんだな〜

 

 

「ん?」

 

「どうしたんだ?初春。」

 

「いえ…あそこの銀行なんですけど…なんで昼間から防犯シャッター下ろしているのでしょう…」

 

確かに、初春の言う通りだ。

今は昼間、普通ならばシャッターが上がっていて、営業してるはずなんだけど……

何かおかしいと思った時、異変は起こる。

 

 

「うわっ!何なんだぜ!?」

 

「どうやら強盗のようね…」

 

 

凄まじい音と共に、防犯シャッターが爆発した。

 

 

「初春!警備員(アンチスキル)への連絡と怪我人の有無の確認、急いでくださいな!」

 

「は、はい!」

 

 

うわ〜...こりゃ面倒事に巻き込まれたな〜...

なんて思ったけど、本心は高ぶっていた。

相手はどんな奴なのか。どんな能力を持っているのか。とにかく私の気分は高ぶっていた。

 

 

「「「黒子!」」」

 

「いけませんわ、お姉さま方。学園都市の治安維持は私達、風紀委員(ジャッジメント)の役目ですわ。今度こそ、大人しくしてもらいますわ。」

 

「ちぇ〜...しゃーないか。」

 

「まぁ、御手並み拝見と洒落こみましょう。」

 

「そうね。」

 

 

黒子に言われたら仕方ないぜ。

まぁ、しっかり見せてもらうか!

 

 

「だめですって!今広場から出たら…!」

 

 

ん?初春が何かやってるな?行ってみるか。

 

 

「「どうしたの?」」

 

「それが…男の子が一人足りないんです!」

 

「「「えぇっ!?」」」

 

 

おいおい、ここで非常事態発生だぜ。

さて、どうするか…

 

 

「私達と初春さんで…!」

 

「私も行きます!」

 

「佐天さん…」

 

「分かった。手分けして探しましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう?そこにいた〜?」

 

「いないです〜!」

 

「そっちは〜?」

 

「いないぜ〜!」

 

「まったく〜...どこいったのよ〜」

 

 

美琴の言う通りだ。どこいったんだよ〜…

まったく、世話がやけるぜ〜...

 

 

「う〜ん…もう一度広場を探してみましょう!」

 

「そうね!そうしましょう!」

 

 

私達がもう一度広場を探そうと思った時であった。

 

 

「んぁ!?なんだてめぇ!?離せよ!」

 

佐天が子供を助けて、鬱陶しかったのか強盗の内の一人に蹴られていた。私は友達がこんな事をされて黙っていられるタチではないのか、一瞬にして冷めていた気持ちが高ぶった。

 

 

「「黒子!」」

 

「…え?」

 

「こっからは私達の個人的なケンカだから…悪いけど…」

 

「手ぇ、出させてもらうぜ…!」

 

 

さ〜て、私の十八番、食らわしてやろうか…!

 

私と美琴に向かって、車が突っ込んで来るが、今の私達には最早関係無かった。

ポケットの中から十八番のスペルカード(マスタースパーク)私の宝物(ミニ八卦炉)を取り出して、構えて魔法を詠唱する。

黒子が何か言っているような気もするが、まったく聞こえない。

 

 

「観念しろよ!スペルカード!『恋符 マスタースパーク』!!」

 

 

私がこっち(学園都市)に来てから封印していた十八番(マスタースパーク)を最大出力で一気に放ったのと同時に、美琴の超電磁砲(レールガン)が発射された。

 

次の瞬間、二つのレーザー(超電磁砲&マスタースパーク)が車に見事、命中した。

そしたら事もあろうに、車が空中(そら)を舞った。

 

 

「ふん。」

 

「私達を怒らせるから悪いんだぜ。」

 

ふぅー、スッキリしたぜ〜

まったく、何で銀行強盗なんかしようとしたのかな〜…

まぁ、紅魔館の図書館で日々魔導書(グリモワール)を死ぬまで大量に借りていた私が言えた事じゃないが。ってか、今私の家どうなってるんだ…?

 

 

「魔理沙!」

 

「ふぃ〜...久しぶりにこれを使ったぜ〜」

 

「そうじゃなくて…あれ。」

 

「ん〜?げっ…」

 

 

しまった…最大出力で放つんじゃなかったな…道路の表面が消し飛んじゃったぜ。

 

 

「お疲れ様、魔理沙。」

 

「ん。お疲れ。美琴。」

 

私達はハイタッチをした。

その後、銀行強盗の実行犯は警備員(アンチスキル)に捕まり、事件は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、魔理沙のレーザー、凄かったね〜」

 

「あ〜...マスタースパークの事か。あれは私の必殺技さ。」

 

 

必殺技というのは少々間違ってるけどな。一応、上位互換の技あるし、霊夢に至ってはこっちの弾幕が当たらない反則スペル(夢想天生)だしな。

 

 

「もうすぐ夏休みね〜」

 

「そうだな〜...」

 

「夏休みか〜...あっち(幻想郷)に戻りたいなぁ…」

 

「「「「あっち?」」」」

 

「私達の地元よ。色々な能力者がいるわ。」

 

「へぇ〜...私達も行ってみたいな〜」

 

「まぁ…許可が取れたらね。」

 

「どんな能力者がいるんですの?」

 

 

黒子が質問をして来た。どんな能力者かって言われるとな〜...それこそ、時を操るメイド(咲夜)とか、奇跡の巫女(早苗)地底に住む悟り妖怪(さとり)だったり色々あるんだよな〜...

 

 

「ここにはいないような能力者ばかりだぜ!」

 

「へぇ〜...」

 

「あら、もうこんな時間ですわよ。」

 

 

黒子に言われてスマホの画面を見ると、完全下校時刻だった。

 

 

「やべっ!寮監に雷落とされるぜ!」

 

「あっ、ちょっと待ってくださいな!」

 

「待ちなさいよ〜黒子〜!」

 

「えっと…それじゃあね!佐天さんと初春さん!」

 

 

 

この後、門限に間に合わず、寮監にこっぴどく反省させられたのは公然の秘密だぜ。




いかがでしたか?
次回から禁書目録の内容に入っていきます!

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