そらのおとしもの 人と天使達の非日常   作:龍姫の琴音

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ここから原作とアニメの話が違う・・・
考えた結果、ここから空見町は夏休みに入りましょうか。あれ?第一話では桜が咲いていたのに春から一気に夏になったね
というツッコミや指摘は受け付けませんのでどうせ一話完結の話ですから季節なんて気にしないでくださいね


第六話夏休み始まります

イカロスが加わり三人の生活に慣れ始めた頃に季節は夏になり子供は誰もが楽しみな夏休みがやってきた

 

しかし休みには宿題が付き物。山のように出された宿題を片付けなければならい

 

シュウと日和はちゃぶ台の上に宿題を広げ麦茶と扇風機で涼みながら宿題をしている

その後ろではイカロスがこけしの首を取ったりはめたりという作業を永遠と繰り返している

 

「あぁ~休みなのにどうして宿題なんて出るのだろうか」

 

「シュウ君、それ毎年言っているね」

 

「だってそうだろう。この量を見ろよ。5教科の宿題に合わせて他にも色々あって結局遊べるのは八月一杯だけだし」

 

シュウと日和は毎年夏休み開始の日から集中して宿題を終わらせて残りは遊ぶのが毎年の恒例イベントになっているが学年が上がれば量も増えるし難易度も上がるため年々終わるのが遅くなっている

 

「それに毎度毎度、数学教師は東大レベルの問題をだす。これ解けないのが普通だろう」

 

シュウの出した数学の問題は今の中学のレベルでは絶対に解けない。というか問題文の意味すら分からない

 

「あはは・・・今年も守形先輩に頼む?」

 

「あぁ、今回はイカロスにやってもらおうと思ったが・・・」

 

試しに解かせたがすっとんきょな答えになったので頼るのを諦めた

電算能力が低いのはイカロスが愛玩用だからそこまで電算能力を必要としないと製作者が考えたのだろう。今年も一番頭のいい守形先輩に頼むしかないな

 

「行くか守形先輩の家に」

 

「そうですね。今年も食材を持っていきましょう」

 

「そうれがいいな。イカロス、ちょっと出かけるが付いてくるか?」

 

「はい」

 

三人は家を出て歩き始め山を登り河原に出るとテントが一つ立っておりテントには守形と表札がかかっている

 

「何度見てもここが家というのが不思議だな」

 

「あはは・・・そうですね」

 

「シュウか?」

 

川の中から守形先輩が顔を出した。手にはさっき捕ったであろう魚を抱えている

 

「こんにちわっす部長」

 

「こんにちわ。今年もお願いしてもいいでしょうか?」

 

「構わんぞ。勿論、その手に持っている食材と引き換えだがな」

 

「あ、どうぞ」

 

「これでしばらく飢えずに済むな」

 

チラッとイカロスの方を見るとそれからシュウに視線を移す

 

「あぁ・・・イカロスには電算能力があまりないようです。試しにやらせたら駄目でした」

 

「・・・そうか。では私が問題を解いている間に二人には食料調達と料理をお願いしたい」

 

「了解」

 

「はい!」

 

シュウとイカロスは食料調達、日和は料理を担当する事になった

 

「シュウと風音?」

 

声が聞こえ振り返るとそこには智樹とそはら、それに会長までもいる

 

「智樹じゃないか。何しているんだ?」

 

「俺は夏休みの数学の宿題を先輩に解いてもらおうと」

 

「私もです」

 

「会長は面白そうだからよ」

 

「あ、そうですか」

 

「宿題なら俺が解いておこう。その代わりに料理の方をよろしく!」

 

「会長、魚とか捌くの得意よ」

 

「じゃあ私はご飯を炊きます」

 

「ふむ、ではイカロスには買い出しをお願いしようかな」

 

「部長、ちょっと不安なんですが」

 

「経験は大事だろう」

 

「シュウ君、それに空見町の人は優しいから大丈夫だよきっと」

 

「それもそうか。じゃあイカロス、買い出しを頼めるか」

 

「はい。何を買えばよろしいでしょうか?」

 

「野菜はあるから・・・肉をお願いしようかな」

 

「お肉ですね。わかりました」

 

翼を広げて空に飛び立つ

 

「ちょっと待て!」

 

インプリンティングした鎖を引っ張り鎖がピーンと伸びてそのまま地面に落ちた

 

「イカロス、普通の人間は空を飛ばないです」

 

「はい」

 

「ですから歩いて行きなさい」

 

「はい」

 

「良し!では改めて出発だイカロス!」

 

「了解ですマスター」

 

イカロスの初めてのお使いが今、始まる


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