メランとの戦いが終わりダイダロスは先程の戦いでのイカロス達のデータを整理していた
今回の戦いで
これは今までのジャミングシステムを遥かに凌ぐハッキングシステムだが可変ウィングの
次に
そして今回の戦いで最も進化したのはカオス。メランの可変ウィングの
しかしカオスはまだ善悪をの判断が出来ないため一歩間違えれば大量殺戮兵器に変わる危険があるが私はカオスが緋村シュウの元に居る限りその心配はないと思う
なぜならカオスにとって緋村シュウは自分を受け入れてくれる存在であり彼の傍にいる限りカオスは無害である
「よし、こんな所かしらね」
作業を終えて一息つきダイダロスはもう一度みんなのスペックを確認すると昔とは比べ物にならないぐらい進化している
「緋村君に出会って私の娘達は変わったわ。毎日を本当に幸せそうに生き生きしている。きっとこれから先も・・・」
楽しみながらダイダロスはモニターに視線を移すと病院の病室が映っていた
※※※※※
シュウが目を覚ますと真っ白な天井が視界に入った
「ここはあの世か?」
よく二次創作である死んだらあの世で神様から転生出来るのかなと思っていたらシュウの視界に日和の顔が入って来た
「目が覚めましたかシュウ君?」
「日和?」
「はい私です」
「・・・なぁ、日和」
「なんですか?」
「部長と会長を止めてくれない?」
シュウの横では会長が木魚を叩き部長はシュウの遺影を持っている
「あれ~生きていたの緋村君」
「生きてますよ!だからその縁起の悪いのを止めてください!」
生きているのに死んだ扱いされるのはいい気分ではない
「まったく・・・そういえばイカロス達はどうした?」
「イカロスさん達なら家の修復作業をしています」
「あ~そういえば家壊れたんだっけ・・・カオスもそっちに?」
「カオスならそこだ」
部長が指さすと病室の隅でシュウに背を向けて椅子の上に体育座りしている
「なんだこのデジャブ感は・・・」
「実は・・・」
日和から事の全容を聞くとイカロス達が敵を退いたがその後に予備戦力が投入されピンチになったがカオスが介入したおかげで被害はシュウとアストレアが怪我をするだけで済んだらしい
「なるほど。俺達が怪我したのを見て落ち込んじゃっているのか」
「はい。どうやらシュウ君が怪我をしたのは自分のせいだと落ち込んじゃって」
「あ~なるほど。カオス」
「・・・」
名前を呼ぶがカオスは返事をしない。気のせいか物凄く落ち込んでおり暗いオーラが漂っている
「カオス、俺は大丈夫だからこっちに来てくれないか?」
カオスは立ち上がりゆっくりとシュウの横にまで移動してきた
「おにぃちゃん・・・痛い?」
「もう痛くないよ。それよりカオスも戦ってくれたのか?」
「うん・・・でも。もっと早く行けてたらおにぃちゃんは怪我、しなかった・・・」
「そっか。でもカオスのおかげで助かったんだからカオスには感謝しているよ。ありがとうカオス」
そう言ってカオスの頭を撫でるとカオスはようやく笑顔を見せてくれた
コンコンと病室の扉がノックされ看護師が入って来た
「すいません。今日の面会時間が終わりですのでそろそろ退室をお願いします」
「じゃあ帰りましょうか~」
「そうだな。シュウ、また来るぞ」
「カオスちゃん、帰りましょう」
「おにぃちゃんと一緒に居たい」
「そういってもらえるのは嬉しいけど日和達を困らせちゃ駄目だよカオス」
「わかった・・・」
渋々と了承し日和と手を繋いだ
「カオス、明日も来てくれるか?」
「うん!」
嬉しそうに頷いて病室を出て行った
一人になりシュウはベッドに倒れ込み天井を見つめる
「今回の襲撃でシナプスはかなりの痛手を負ったがあのイカロスをあそこまで追い込んだとなるとこれから先何が起こるか分からないな・・・非力な人間の俺じゃイカロスに守ってもらわないと死ぬだろうしそうなるとカオスが心配だな。あいつは何をするかは分からないからな
あぁ~あ、不老不死になれたらこんな心配はしなくて済むのにな・・・」
そう思いながらシュウは眠りについた